用言の活用(動詞 9 種・形容詞・形容動詞) ── 問題
基礎
- 次の動詞の活用の種類はどれですか。「着る」(「ず」をつけると「きず」) (ア 下一段活用 イ 上一段活用 ウ 下二段活用 エ サ行変格活用)
- 次の文の傍線部の活用形はどれですか。「はや咲け。」(傍線部:咲け(文末・命令)) (ア 連体形 イ 命令形 ウ 終止形 エ 已然形)
- 古典文法の 6 つの活用形を順に並べたものはどれですか。 (ア 連用形・未然形・終止形・連体形・已然形・命令形 イ 未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形 ウ 未然形・連体形・終止形・連用形・已然形・命令形 エ 未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形)
- ナ行変格活用の動詞はどれですか。 (ア 成る・鳴く イ 寝(ぬ)・似る ウ 死ぬ・往ぬ(去ぬ) エ あり・をり)
標準
- 次の動詞「見る」(上一段)の命令形はどれですか。 (ア 見るる イ 見よ ウ 見よう エ 見)
- 形容詞・形容動詞について、形容詞「高し」の連用形はどれですか(2 つ)。 (ア 高から・高く(未然形と連用形は同じ形) イ 高き・高かる(連体形と同じ形が連用形にもなる) ウ 高けれ・高かれ(已然形と命令形を兼ねる) エ 高く・高かり)
- 音便と活用の知識について、「死にて」→「死んで」、「あるめり」→「あんめり」の変化はどれですか。 (ア 撥音便 イ ウ音便 ウ イ音便 エ 促音便)
- 「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山」(持統天皇)の「過ぎて」「来に」の活用の種類と活用形はどれですか。 (ア 「過ぎ」は上二段「過ぐ」の連用形、「来」はカ変の連用形「き」 イ 「過ぎ」は下二段の未然形、「来」はサ変の連用形 ウ 「過ぎ」は四段の連体形、「来」はカ変の未然形「こ」 エ 「過ぎ」は上一段の連用形、「来」は四段の連用形)
- 「命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし」(徒然草)の「久しき」の品詞と活用形はどれですか。 (ア 形容詞(シク活用)の已然形 イ 動詞(上二段活用)の連体形 ウ 形容詞(シク活用)の連体形(準体法) エ 形容動詞(ナリ活用)の連体形)
- 次は『竹取物語』の一節です。「今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。」この中の「使ひ」の活用の種類と活用形として正しいものはどれですか。 (ア 上二段活用「使ふ」の連用形 イ 下二段活用「使ゆ」の連用形 ウ 四段活用「使ふ」の連用形 エ 四段活用「使ふ」の未然形)
- 『徒然草』第百九段で、高名の木登りは木から降りてくる人に「あやまちすな。心して降りよ」と声をかけました。この中の「降りよ」の活用の種類と活用形として正しいものはどれですか。 (ア 下二段活用「降る」の命令形 イ 四段活用「降る」の命令形 ウ 上一段活用「降りる」の命令形 エ 上二段活用「降る」の命令形)
- 『方丈記』の冒頭「ゆく河の流れは絶えずして」の「絶え」の活用の種類と活用形として正しいものはどれですか。 (ア ヤ行下二段活用「絶ゆ」の未然形 イ ヤ行下二段活用「絶ゆ」の連用形 ウ ヤ行上二段活用「絶ゆ」の未然形 エ ア行下一段活用「絶える」の未然形)
- 次は『枕草子』第一段の一節です。「冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭もて渡るも、いとつきづきし。」この中の「寒き」と「つきづきし」の文法的な説明の組み合わせとして正しいものはどれですか。 (ア 「寒き」はク活用の終止形、「つきづきし」はシク活用の連体形 イ 「寒き」はク活用の連体形、「つきづきし」は形容動詞の語幹 ウ 「寒き」はシク活用の連体形、「つきづきし」はク活用の終止形 エ 「寒き」はク活用の連体形、「つきづきし」はシク活用の終止形)
発展
- 「花の散りぬべきに」と「花の散らば」の条件の違いはどれですか。 (ア 前者は仮定(もし散りそうなら)、後者も仮定(もし散ったら) イ 前者は確定(散りそうなので)、後者も確定(散ったので) ウ 前者は仮定(もし散ってしまいそうなら)、後者は確定(散ったので) エ 前者は確定(散ってしまいそうなので)、後者は仮定(もし散ったら))
- 「あるめり」が「あめり」と表記される現象を踏まえると、「人ななり」の文法的な説明として正しいものはどれですか。 (ア 「人な」+完了「なり」で「人になってしまった」 イ 「人」+断定「なり」+断定「なり」の重複で「人であるのだ」 ウ 断定「なる」+推定「なり」の撥音便無表記:人であるようだ エ 形容動詞「人ななり」の終止形で「人らしい様子だ」)
- 『竹取物語』の「三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり」の「うつくしう」の文法的な説明として正しいものはどれですか。 (ア ク活用「うつくし」の連用形「うつくしく」のイ音便 イ シク活用「うつくし」の終止形に助動詞「う」がついたもの ウ 形容動詞「うつくしなり」の連用形が変化したもの エ シク活用「うつくし」の連用形「うつくしく」のウ音便)
- 次の文(この問題のために書いた古文ふうの文)にある動詞「起き」「過ぎ」「落ち」「見」のうち、活用の種類がほかの三つと異なるものはどれですか。「翁、朝まだきに起きて山路を過ぎ、谷に落ちたる木の実を見て帰りけり。」 (ア 過ぎ(過ぐ) イ 起き(起く) ウ 見(見る) エ 落ち(落つ))
- 次は『伊勢物語』第九段の一節です。「その男、身をえうなきものに思ひなして、京にはあらじ、あづまの方に住むべき国求めにとて行きけり。」この中の「あらじ」の「あら」の文法的な説明として正しいものはどれですか。 (ア ラ行上二段活用「あり」の未然形 イ ラ行変格活用「あり」の未然形 ウ ラ行変格活用「あり」の連用形 エ ラ行四段活用「ある」の未然形)
用言の活用(動詞 9 種・形容詞・形容動詞) ── 解答
基礎
- イ 上一段活用 「ず」の直前が a 段 → 四段、i 段 → 上二段、e 段 → 下二段。上一段(ひいきにみゐる)・下一段(蹴る)・変格(来・す・死ぬ往ぬ・あり)は語で覚える。答え:上一段活用。
- イ 命令形 下に続く語で決める:ず → 未然、て・けり → 連用、。→ 終止(命令なら命令形)、体言・とき → 連体、ども・ば(確定)→ 已然。未然形+ば は仮定。答え:命令形。
- イ 未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形 現代語の「仮定形」が古文では「已然形」。
- ウ 死ぬ・往ぬ(去ぬ) な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね。「寝(ぬ)」は下二段なので注意。
標準
- イ 見よ 四段 a・i・u・u・e・e、上二段 i・i・u・uru・ure・iyo、下二段 e・e・u・uru・ure・eyo、ラ変 ら・り・り・る・れ・れ、ナ変 な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね、カ変 こ・き・く・くる・くれ・こ、サ変 せ・し・す・する・すれ・せよ。答え:見よ。
- エ 高く・高かり 形容詞:く/から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ。形容動詞:なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ。答え:高く・高かり。
- ア 撥音便 答え:撥音便。
- ア 「過ぎ」は上二段「過ぐ」の連用形、「来」はカ変の連用形「き」 「て」「に(完了の助動詞「ぬ」の連用形)」はどちらも連用形に接続する。「来にけらし」= 来てしまったらしい。
- ウ 形容詞(シク活用)の連体形(準体法) 「久し」はシク活用(久しくなる)。「は」の上で連体形が体言の代わりに使われる(準体法:久しいもの)。
- ウ 四段活用「使ふ」の連用形 「ず」をつけると「使はず」でア段の音になるので四段活用。下の助動詞「けり」は連用形につくので連用形。出典:『竹取物語』(平安時代初期・作者未詳。著作権の保護期間外の古典)。
- エ 上二段活用「降る」の命令形 古語では終止形が「降る(おる)」で、「ず」をつけると「降りず」とイ段になるので上二段(降り・降り・降る・降るる・降るれ・降りよ)。古語の上一段は「着る・見る・射る」など少数の決まった語だけ。同じ段の「降るる時に」も上二段の連体形。出典:兼好法師『徒然草』(鎌倉時代末。著作権の保護期間外の古典)第百九段。
- ア ヤ行下二段活用「絶ゆ」の未然形 古語の終止形は「絶ゆ」(ヤ行)。「ず」をつけると「絶えず」とエ段になるので下二段。打消の「ず」は未然形につくので未然形。出典:鴨長明『方丈記』(1212 年。著作権の保護期間外の古典)。
- エ 「寒き」はク活用の連体形、「つきづきし」はシク活用の終止形 「寒し」は「寒く」となるのでク活用で、下に助詞「に」が続くので連体形。「つきづきし」は「つきづきしく」となるのでシク活用で、文末にあるので終止形(似つかわしい、の意味)。出典:清少納言『枕草子』(平安時代中期。著作権の保護期間外の古典)。
発展
- エ 前者は確定(散ってしまいそうなので)、後者は仮定(もし散ったら) 前者は「散り(連用形)+ぬ(完了)+べき(連体形)+に」で「散ってしまいそうなので」、後者は「散ら(未然形)+ば」で仮定。未然形+ば = 仮定(もし〜なら)、已然形+ば = 確定(〜ので・〜と)。活用形の判定が訳を決める。
- ウ 断定「なる」+推定「なり」の撥音便無表記:人であるようだ 断定「なり」の連体形「なる」が撥音便で「なん」になり、その「ん」が書かれない形。推定の「なり」「めり」は終止形接続だがラ変型には連体形がつき、その撥音便が無表記になる(jg-04)。
- エ シク活用「うつくし」の連用形「うつくしく」のウ音便 「うつくしく」となるのでシク活用。下の助詞「て」は連用形につくので連用形「うつくしく」で、「く」が「う」に変わったウ音便(うつくしくて → うつくしうて)。出典:『竹取物語』(平安時代初期・作者未詳。著作権の保護期間外の古典)。
- ウ 見(見る) 「起く」「過ぐ」「落つ」は「ず」をつけると「起きず・過ぎず・落ちず」とイ段になり、終止形がウ段で終わる上二段。「見る」は終止形も「見る」となる上一段(上一段は「着る・見る・射る」など少数の語だけ)。
- イ ラ行変格活用「あり」の未然形 「あり・をり・はべり・いまそかり」はラ変で、終止形がイ段の「あり」で終わるのが目印。助動詞「じ」は未然形につくので「あら」は未然形。出典:『伊勢物語』(平安時代前期・作者未詳。著作権の保護期間外の古典)第九段。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/daigaku/japanese/jg-02/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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