大学受験 / 制度
大学入試のしくみ
このページでわかること
- 大学入試の 3 つの方式(一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜)の違い
- それぞれで「何が見られるか」「いつ出願できるか」
- 国公立と私立で、使う試験がどう違うか
- 令和 9 年度(2027 年春入学)から、総合型・学校推薦型で面接が原則必須になったこと
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和 8 年 5 月 27 日付 8 文科高第 318 号・2026-09-12 確認)。以下「実施要項」と書きます。
1. 3 つの方式
実施要項は、入学者の選抜を調査書・学力検査(大学ごとの個別テストまたは大学入学共通テスト)・小論文・面接・実技・資格検定・本人が書く資料などを組み合わせて行う、と定め、次の 3 つの方式を示しています。
| 方式 | 主に見られるもの(実施要項の定義) | 出願できる人 | 出願受付 | 合否発表 |
|---|---|---|---|---|
| 一般選抜 | 学力検査・小論文等を主な資料に、調査書・面接・本人の資料を組み合わせる | 誰でも | 試験期日に応じて各大学が定める | 令和 9 年 3 月 31 日まで |
| 総合型選抜 | 詳細な書類審査と時間をかけた面接等。本人が書く資料(活動報告書・志望理由書・学修計画書)を必ず使う | 誰でも(公募制) | 令和 8 年 9 月 1 日以降 | 令和 8 年 11 月 1 日以降 |
| 学校推薦型選抜 | 高校長の推薦に基づき、調査書を主な資料にする | 高校長の推薦が必要 | 令和 8 年 11 月 1 日以降 | 令和 8 年 12 月 1 日以降、一般選抜の試験期日の 10 日前まで |
一般選抜の個別テスト(大学が行う試験)の期日は、令和 9 年 2 月 1 日〜3 月 25 日の間と定められています。
ひとことで
- :試験の点数で決まる。冬に受ける
- :「何をしてきて、何をしたいか」を書類と面接で見る。秋に出す
- :高校の成績()+高校長の推薦。秋〜冬に出す
2. 総合型・学校推薦型で必ず行われること(令和 9 年度から)
実施要項は、総合型選抜と学校推薦型選抜について次を「必ず」行うと定めています。
- 面接による評価(ディベート・集団討論・プレゼンテーション・口頭試問を含む。オンラインも可)
- 学力を測る方法を少なくとも 1 つ(個別テスト・共通テスト・小論文等・資格検定試験等のいずれか)を使い、募集要項に明記する
つまり「書類だけ」「面接だけ」の選抜は原則なくなりました。学校推薦型でも、高校と緊密に連携した非公募型で入学を確約するものは、大学の判断で面接を省ける例外があります。
また、実施要項はこれらの方式で個別テストを 2 月 1 日より前に行うことを認めていますが、「高校教育への影響や志願者の負担に十分配慮する」と書いています。
3. 国公立大学と私立大学
| 国公立大学(多くの場合) | 私立大学(多くの場合) | |
|---|---|---|
| 一般選抜 | 大学入学共通テスト+大学ごとの個別試験の 2 段階。前期日程・後期日程(一部に中期) | 大学ごとの独自試験が中心。共通テスト利用方式もある |
| 受験科目 | 共通テストで 5 教科 7 科目程度(+情報)を課す大学が多い | 3 科目程度が多い |
| 出願の数 | 前期・後期で各 1 校ずつ | 日程が重ならなければ何校でも |
⚠️ これは一般的な傾向で、大学・学部ごとに違います。必ず志望校の募集要項(毎年夏〜秋に公表)で確認してください。
4. 調査書
実施要項は、各大学が志願者に調査書(高校が指導要録に基づいて作る書類)の提出を求める、と定めています。高校の成績(学習成績の状況)のほか、活動の記録が書かれ、総合型・学校推薦型では主な資料になります。
5. 方式の選び方(考え方)
| 自分の状況 | 向いている方式 |
|---|---|
| 試験の点数で勝負したい。準備を冬まで続けられる | 一般選抜 |
| 高校で打ち込んだ活動があり、志望理由をはっきり書ける | 総合型選抜 |
| 高校の成績が安定して高く、高校長の推薦が得られる | 学校推薦型選抜 |
方式は併用できます(総合型で不合格でも一般選抜を受けられる)。ただし、総合型・学校推薦型の準備(書類・面接)と一般選抜の勉強は両立が必要なので、時間配分を決めて取り組むことになります。
出典
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和 8 年 5 月 27 日付 8 文科高第 318 号 高等教育局長通知)。PDF:https://www.mext.go.jp/content/20260529-mxt_daigakuc02-000005144_1.pdf ── 2026-09-12 取得。第 3(入試方法)・第 4(試験期日等)・第 5(調査書)から転記
制度は年度ごとに見直されます。翌年度の実施要項は例年 5〜6 月に公表されます。