選挙と政党・世論・メディア(選挙制度・ドント式) ── 問題
基礎
- 小選挙区の A 区は有権者 36 万人で定数 1、B 区は有権者 20 万人で定数 1 である。一票の格差(A 区の議員 1 人あたり有権者数 ÷ B 区の議員 1 人あたり有権者数)は何倍ですか。
- 日本の選挙制度について、参議院の選挙制度と定数の内訳はどれですか。 (ア 選挙区(都道府県単位・合区あり)148 + 比例代表(全国 1 区)100 = 248。3 年ごとに半数改選 イ 中選挙区制 250 ウ 全国 1 区の比例代表制 242 エ 小選挙区 289 + 比例 176 = 465)
- 日本で男子普通選挙が実現した年と、男女普通選挙が実現した年はどれですか。 (ア 1925 年・1945 年 イ 1925 年・1994 年 ウ 1945 年・2016 年 エ 1889 年・1925 年)
- ゲリマンダーとは何ですか。 (ア 比例代表で各党の得票に応じて議席を配分する計算方式 イ 特定の政党に有利になるよう選挙区割りを操作すること ウ 買収などの選挙違反があったときの当選無効の制度 エ 候補者が複数の選挙区から同時に重ねて立候補すること)
標準
- 比例代表制の選挙で定数が 8 議席のとき、A 党 6900 票・B 党 5200 票・C 党 2900 票・D 党 1100 票だった。ドント式で配分すると、各党の議席はどうなりますか。 (ア A 党 5・B 党 2・C 党 1・D 党 0 イ A 党 4・B 党 3・C 党 1・D 党 0 ウ A 党 3・B 党 3・C 党 1・D 党 1 エ A 党 3・B 党 3・C 党 2・D 党 0)
- ある小選挙区で、当選者が 80000 票、次点の落選者が 48000 票を得た。落選者の惜敗率は何 % ですか。
- ある小選挙区の総投票数は 400000 票で、当選者の得票は 140000 票だった。この選挙区の死票(落選者に投じられた票)の割合は何 % ですか。
- 選挙の課題と法律、政党について、2013 年に解禁されたネット選挙運動について正しいものはどれですか。 (ア ウェブサイトや SNS での選挙運動が認められたが、電子メールでの投票依頼は候補者・政党に限られる イ インターネットを使って自宅から投票することができるようになった(ネット投票) ウ 有権者を含めて誰でも自由に電子メールで特定の候補者への投票を依頼できるようになった エ ウェブサイトや SNS を含め、インターネット上の選挙運動はすべて禁止されている)
- 世論とメディアについて、放送法が放送事業者に求めていることはどれですか。 (ア 政治的に公平であること、報道は事実をまげないこと、意見が対立する問題は多くの角度から論点を明らかにすること イ 政府の方針を支持し、政府の政策に反対する意見を放送しないこと ウ 特定の政党や候補者を応援し、選挙で有権者を導くこと エ 政治や社会問題を扱わず、娯楽番組だけを放送すること)
- 2016 年から参議院で導入された「合区」とは何ですか。 (ア 比例代表と選挙区を合わせて 1 票で投票すること イ 衆議院と参議院の選挙を同じ日に行うこと ウ 2 つの政党が合同して 1 つの会派をつくること エ 一票の格差を縮めるため、2 県で 1 選挙区にしたこと)
- アメリカの選挙制度で、日本と大きく違う点はどれですか。 (ア 大統領を国民が選び、議会は小選挙区制の二大政党制 イ 議会は比例代表制で、多くの政党が議席を細かく分け合う ウ 議会が大統領を選び、大統領は議会に責任を負う エ 一党制で、共産党以外の政党が認められない)
- 日本の選挙と政党に関する次の出来事ア〜エを古い順に並べたものはどれですか。 ア 男女普通選挙の実現 イ 非自民連立の細川内閣の成立 ウ 55 年体制の成立 エ 参議院の比例代表に特定枠を導入 (ア エ → イ → ウ → ア イ ウ → ア → イ → エ ウ ア → ウ → エ → イ エ ア → ウ → イ → エ)
- 次の資料は衆議院議員総選挙の投票率(おおよその値)です。資料と、日本の投票の特徴について述べた文として最も適当なものを選びなさい。 年|投票率 2021 年|約 56% 2024 年|約 54% 2026 年|約 56% (ア 4 割をこえる有権者が投票しておらず、年代別では若年層ほど投票率が低い イ 投票率は回を追うごとに上がり続け、無党派層は減り続けている ウ 投票率は毎回 7 割をこえており、年代別では高齢層ほど投票率が低い エ 2024 年の投票率は 3 回の中で最も高く、若年層の投票が増えたためである)
- 日本の比例代表制について述べた次の文 X・Y の正誤の組み合わせとして正しいものを選びなさい。 X 衆議院の比例代表は全国 11 ブロックに分かれ、政党があらかじめ順位を決めた拘束名簿式で当選者が決まる。 Y 参議院の比例代表は全国 1 区の非拘束名簿式で、2019 年から政党が優先して当選させる特定枠も設けられた。 (ア X 正・Y 正 イ X 正・Y 誤 ウ X 誤・Y 正 エ X 誤・Y 誤)
発展
- 「シルバー民主主義」とよばれる問題の内容はどれですか。 (ア 議員が全員高齢者で、若い議員が一人もいないこと イ 高齢者の票が多く、政治が高齢者向けの政策に偏ること ウ 高齢者の投票率が低く、政治に意見が反映されないこと エ 若者が政治を独占し、高齢者の声が届かないこと)
- 小選挙区制で得票率 45% の政党が議席の 65% を得るようなことが起こる理由はどれですか。 (ア 1 人しか当選せず、落選者への票(死票)が多く出るから イ 投票率が高いほど、大政党の議席が自動的に増える仕組みだから ウ 比例代表で、得票率以上に議席が多く配分されるから エ 有権者が少ないため、一部の票で結果が決まるから)
- 次の資料 1・2 から考えられることとして最も適当なものを選びなさい。 資料 1 架空の 3 つの小選挙区の得票率 選挙区|A 党|B 党|C 党 第 1 区|45%(当選)|35%|20% 第 2 区|40%(当選)|38%|22% 第 3 区|34%|42%(当選)|24% 資料 2 2026 年の衆議院議員総選挙で、自民党は小選挙区の得票率が約 49% だったが、小選挙区の議席の約 86% を得た。 (ア 落選者への票が死票となり、得票率を大きく上回る議席を得る党が出やすい イ 資料 1 の A 党は、得票率の平均が 5 割をこえたので 2 議席を得た ウ 小選挙区制は死票が少ないので、各党の得票率と議席率がほぼ等しくなる エ 資料 1 の第 2 区では、当選者の得票より死票のほうが少なかった)
選挙と政党・世論・メディア(選挙制度・ドント式) ── 解答
基礎
- 1.8 36 ÷ 20 = 1.8 倍。有権者の多い A 区の一票の価値は B 区の 1/1.8 で軽い。最高裁は衆院で 2 倍超を問題にしてきた。
- ア 選挙区(都道府県単位・合区あり)148 + 比例代表(全国 1 区)100 = 248。3 年ごとに半数改選 衆院:289+176(11 ブロック・拘束・重複可)。参院:148+100(全国・非拘束・特定枠)。答え:選挙区(都道府県単位・合区あり)148 + 比例代表(全国 1 区)100 = 248。3 年ごとに半数改選。
- ア 1925 年・1945 年 1925 年は 25 歳以上の男子、1945 年は 20 歳以上の男女。2016 年に 18 歳以上。
- イ 特定の政党に有利になるよう選挙区割りを操作すること 19 世紀アメリカの知事ゲリーが作った選挙区がサラマンダー(トカゲ)に似ていたことから。小選挙区制の問題点。
標準
- イ A 党 4・B 党 3・C 党 1・D 党 0 各党の得票を 1, 2, 3, … で割り、商の大きい順に 8 議席を配分する。A 党 6900, 3450, 2300, … / B 党 5200, 2600, … / C 党 2900, 1450, … / D 党 1100, … → A 党 4・B 党 3・C 党 1・D 党 0。
- 60 惜敗率 = 落選者の得票 ÷ 当選者の得票 × 100 = 48000 ÷ 80000 × 100 = 60 %。衆議院の重複立候補者は、この率が高い順に比例で復活当選する。
- 65 落選者の票 = 400000 − 140000 = 260000 票。260000 ÷ 400000 × 100 = 65 %。小選挙区制は死票が多くなりやすい。
- ア ウェブサイトや SNS での選挙運動が認められたが、電子メールでの投票依頼は候補者・政党に限られる 答え:ウェブサイトや SNS での選挙運動が認められたが、電子メールでの投票依頼は候補者・政党に限られる。数値は年で変わるので最新は総務省で確認。
- ア 政治的に公平であること、報道は事実をまげないこと、意見が対立する問題は多くの角度から論点を明らかにすること 答え:政治的に公平であること、報道は事実をまげないこと、意見が対立する問題は多くの角度から論点を明らかにすること。
- エ 一票の格差を縮めるため、2 県で 1 選挙区にしたこと 鳥取と島根、徳島と高知をそれぞれ 1 つの選挙区にした。人口の少ない県から「県の代表がいなくなる」という不満も出ている。
- ア 大統領を国民が選び、議会は小選挙区制の二大政党制 大統領は形式上、選挙人を通じて選ばれる。議会は民主党・共和党の二大政党。イギリスも小選挙区制で二大政党(保守党・労働党)。ドイツは比例代表中心で多党制。
- エ ア → ウ → イ → エ 古い順に 男女普通選挙の実現(1945 年)、55 年体制の成立(1955 年)、非自民連立の細川内閣の成立(1993 年)、参議院の比例代表に特定枠を導入(2019 年)。答え:ア → ウ → イ → エ。
- ア 4 割をこえる有権者が投票しておらず、年代別では若年層ほど投票率が低い 3 回とも投票率は 5 割台で、4 割をこえる有権者が投票していない。2024 年は 3 回の中で最も低い。年代別では若年層が低く高齢層が高く、政策が高齢者向けに偏りやすい「シルバー民主主義」が指摘される。
- ア X 正・Y 正 X:正しい。衆議院は小選挙区との重複立候補ができ、惜敗率で復活当選することがある。Y:正しい。非拘束名簿式では候補者名の票が多い順に当選する。
発展
- イ 高齢者の票が多く、政治が高齢者向けの政策に偏ること 若年層の投票率向上、世代間の公平(年金・財政)が課題(kk-08)。
- ア 1 人しか当選せず、落選者への票(死票)が多く出るから 相対多数を取った政党が多くの選挙区で勝つ。政権の安定(長所)と民意の反映のゆがみ(短所)は同じしくみの表と裏。
- ア 落選者への票が死票となり、得票率を大きく上回る議席を得る党が出やすい 資料 1 の A 党は得票率の平均が約 40% で 3 議席中 2 議席(約 67%)を得た。第 2 区では当選者以外への票(38% + 22% = 60%)が死票になる。資料 2 も同じしくみで、小選挙区制は得票の多い党に有利で二大政党制になりやすい。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/daigaku/social/kk-04/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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