助詞・助動詞の識別(「の」「に」「れる」「ない」「だ」) ── 問題
基礎
- 次の文の「ない」の種類はどれですか。「その話は本当では ない。」 (ア 形容詞(補助形容詞) イ 形容詞の一部 ウ 形容詞(存在しない) エ 助動詞(打ち消し))
- 次の文の「の」の用法はどれですか。「行く の 行かない の と迷う。」 (ア 体言の代用(「もの・こと」に言いかえられる) イ 連体修飾語をつくる ウ 終助詞(疑問) エ 並立)
- 助詞の 4 種類の組み合わせはどれですか。 (ア 主助詞・接続助詞・副助詞・感動助詞 イ 格助詞・接続助詞・副助詞・終助詞 ウ 格助詞・接続助詞・形式助詞・終助詞 エ 格助詞・連体助詞・副助詞・終助詞)
- 助詞と助動詞の共通点とちがいとして正しいものはどれですか。 (ア どちらも付属語で、助詞だけが活用する イ どちらも自立語で、助詞だけ活用する ウ どちらも活用しない エ どちらも付属語で、助動詞だけが活用する)
- 「雨が降りそうだ」と「雨が降るそうだ」の「そうだ」の意味の組み合わせはどれですか。 (ア 伝聞 ── 様態 イ 様態 ── 伝聞 ウ 断定 ── 推量 エ 推定 ── 比況)
標準
- 次の文の「させる」の意味はどれですか。「母が弟に部屋を 片づけさせる。」 (ア 使役 イ 推量 ウ 比況 エ 様態)
- 次の文の「に」の種類・用法はどれですか。「静か に 歩く。」 (ア 接続助詞 イ 形容動詞の連用形の一部 ウ 終助詞 エ 副助詞)
- 「男らしい人」の「らしい」と「雨が降るらしい」の「らしい」のちがいはどれですか。 (ア 「男らしい」は形容詞の一部、「降るらしい」は助動詞 イ 「男らしい」が助動詞、「降るらしい」が形容詞 ウ どちらも形容詞の一部 エ どちらも助動詞)
- 「花が咲く」の「が」と「寒いが、出かけた」の「が」の種類の組み合わせはどれですか。 (ア 格助詞 ── 接続助詞 イ 接続助詞 ── 格助詞 ウ 格助詞 ── 終助詞 エ 副助詞 ── 接続助詞)
- 助動詞「た」の用法のうち、「壁にかけた絵」の「た」はどれですか。 (ア 過去(〜した) イ 存続(〜ている) ウ 確認(〜だったね) エ 完了(〜し終えた))
- 「学生である」「雨ではない」の「で」の種類はどれですか。 (ア 格助詞(場所) イ 形容動詞の一部 ウ 接続助詞「て」の濁音 エ 断定の助動詞「だ」の連用形)
- 次の文の「ない」と同じ用法のものはどれですか。「この服は少しも汚くない。」 (ア 財布にお金がほとんどない。 イ この映画はおもしろくない。 ウ 今日は宿題をしない。 エ この坂道は危ない。)
- 次の文の「に」と同じ用法のものはどれですか。「外はすでに暗くなっていた。」 (ア さらに練習を重ねる。 イ 公園に遊びに行く。 ウ 花がきれいに咲く。 エ 駅前で友人に会う。)
発展
- 「どうやら雨のようだ」「氷のように冷たい」「東京のような都市」の「ようだ」の意味の組み合わせはどれですか。 (ア 推定 ── 例示 ── 比況 イ 例示 ── 比況 ── 推定 ウ 比況 ── 推定 ── 例示 エ 推定 ── 比況 ── 例示)
- 「れる・られる」の用法のうち、「昔のことが自然と思い出される」の「れる」はどれですか。 (ア 可能 イ 尊敬 ウ 自発 エ 受け身)
- 次の文の「られる」と同じ意味のものはどれですか。「先生が教室に来られる。」 (ア 社長が会議で話される。 イ 故郷のことが案じられる。 ウ このきのこは食べられる。 エ 友達に名前を笑われる。)
- 次の文の「の」と同じ用法のものはどれですか。「背の高い人が前に立つ。」 (ア 花の咲く季節になった。 イ いつ帰るの。 ウ これは姉の本だ。 エ 歌うのが好きだ。)
- 次の文の「だ」と同じものはどれですか。「昨日は一日中本を読んだ。」 (ア 彼はまだ中学生だ。 イ この部屋は静かだ。 ウ 川で一時間泳いだ。 エ どうやら雨のようだ。)
助詞・助動詞の識別(「の」「に」「れる」「ない」「だ」) ── 解答
基礎
- ア 形容詞(補助形容詞) 見分け:「本当ではない」の「は」がすでに入っている・形容詞。→ 形容詞(補助形容詞)。「ぬ」に替えられれば助動詞、「は/が」を入れられれば形容詞、語の一部なら形容詞の一部。
- エ 並立 「が」に替えられる → 主語(父が買った・雨が降る)。「もの・こと」に替えられる → 体言の代用(赤いもの・走ること)。あとに体言が続いて「が」に替えられない → 連体修飾。文末 → 終助詞。
- イ 格助詞・接続助詞・副助詞・終助詞 格助詞(関係)・接続助詞(つなぐ)・副助詞(意味を添える)・終助詞(文末の気持ち)。
- エ どちらも付属語で、助動詞だけが活用する 助動詞「ない」→「なかっ(た)」「なけれ(ば)」と活用。助詞「が」「は」は形が変わらない。
- イ 様態 ── 伝聞 連用形「降り」につけば様態(そのようなようす)、終止形「降る」につけば伝聞(〜と聞いた)。
標準
- ア 使役 れる・られる:「〜に…される」受け身/「〜できる」可能/「自然に」自発/動作主が目上で尊敬。う・よう:「だろう」推量/「つもり」意志/「一緒に」勧誘。そうだ:連用形につけば様態、終止形につけば伝聞。ようだ:「まるで」比況。
- イ 形容動詞の連用形の一部 判断:「静かだ」と言い切れる形容動詞の活用。→ 形容動詞の連用形の一部。同じ形でも、何についているか(体言/活用語/文末)と、言いかえで見分ける。
- ア 「男らしい」は形容詞の一部、「降るらしい」は助動詞 「降るらしい」の「らしい」は推定の助動詞で、「どうやら」を補える。「男らしい・春らしい・学生らしい」は〜にふさわしいの意味の 1 語の形容詞。
- ア 格助詞 ── 接続助詞 体言について主語を示せば格助詞、活用語について逆接でつなげば接続助詞。
- イ 存続(〜ている) 「かけてある絵」の意味で今も続いている状態。「昨日行った」は過去、「今終わった」は完了。
- エ 断定の助動詞「だ」の連用形 「学生だ」の「だ」が活用したもの。「公園で遊ぶ」は格助詞、「読んでいる」は接続助詞、「静かで広い」は形容動詞。
- イ この映画はおもしろくない。 「汚く(は)ない」と「は」を入れられるので補助形容詞。「おもしろく(は)ない」も同じ。「しない」は「せぬ」と言いかえられる助動詞、「お金がない」は存在しない意味の形容詞、「危ない」は 1 語の形容詞の一部。
- ア さらに練習を重ねる。 「すでに」で 1 語の副詞なので、「に」は副詞の一部。「さらに」も同じ。「公園に」「友人に」は格助詞、「きれいに」は形容動詞「きれいだ」の連用形の一部。
発展
- エ 推定 ── 比況 ── 例示 推定は「どうやら」、比況は「まるで」、例示は「たとえば」を補って確かめる。
- ウ 自発 「自然に〜する」が自発。思う・感じる・案じる・しのぶ などにつくことが多い。
- ア 社長が会議で話される。 動作をするのが目上の先生なので尊敬。「社長が話される」も尊敬。「笑われる」は受け身、「食べられる」は可能、「案じられる」は自然にそうなる自発。
- ア 花の咲く季節になった。 「背が高い」と「が」に言いかえられるので主語を示す「の」。「花が咲く」も同じ。「姉の本」は連体修飾、「歌うの」は「こと」に言いかえられる体言の代用、文末の「の」は終助詞。
- ウ 川で一時間泳いだ。 「読んだ」の「だ」は過去の助動詞「た」が音便のあとでにごったもの。「泳いだ」も同じ。「静かだ」は形容動詞の一部、「中学生だ」は断定の助動詞、「ようだ」は推定の助動詞「ようだ」の一部。
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