国会・内閣・裁判所 ── 問題
基礎
- 三権分立の図で、国民から裁判所に向かう矢印に当たるものはどれですか。 (ア 弾劾裁判所の設置 イ 内閣総理大臣の指名・内閣不信任の決議 ウ 選挙 エ 最高裁判所裁判官の国民審査)
- 臨時会(臨時国会)が開かれるのはどのようなときですか。 (ア 衆議院の解散中に緊急の必要があるとき、参議院だけで開かれる イ 毎年 1 月に召集され、次年度の予算を審議する(会期 150 日) ウ 衆議院の解散による総選挙のあと 30 日以内に召集され、内閣総理大臣を指名する エ 内閣が必要と認めたとき、またはいずれかの議院の総議員の 4 分の 1 以上の要求があったとき)
- 日本国憲法で国会はどのように位置づけられていますか。 (ア 行政の最高機関であり、法律を実行する機関 イ 天皇の政治を助ける協賛機関 ウ 国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関 エ 司法の最高機関であり、裁判を行う機関)
- 内閣総理大臣はどのように選ばれますか。 (ア 天皇が国会議員の中から指名する イ 国会が国会議員の中から指名し、天皇が任命する ウ 国民が直接選挙で選び、天皇が任命する エ 最高裁判所が国会議員の中から指名し、天皇が任命する)
- 衆議院で内閣不信任決議が可決されたとき、内閣がとる対応はどれですか。 (ア 40 日以内に国民投票を行い、内閣の信任を問う イ 最高裁判所に訴える ウ 10 日以内に衆議院を解散するか、総辞職する エ 参議院に再審議を求め、その結果を待つ)
- 三審制で、第一審の判決に不服があるときに第二審を求めること、第二審に不服で第三審を求めることをそれぞれ何といいますか。 (ア 控訴・上告 イ 上告・控訴 ウ 起訴・控訴 エ 告訴・上告)
標準
- 内閣不信任の決議について、衆議院の優越の内容として正しいものはどれですか。 (ア 衆議院だけが行うことができる イ 衆議院が先に審議する(先議権) ウ 両院協議会でも一致しなければ、衆議院の議決が国会の議決になる エ 参議院が否決しても、衆議院が出席議員の 3 分の 2 以上で再可決すれば成立する)
- 交通事故の損害賠償を求める裁判は、民事裁判と刑事裁判のどちらで、当事者はどう呼ばれますか。 (ア 刑事裁判。訴えた側が原告、訴えられた側が被告人 イ 民事裁判。訴えた側が原告、訴えられた側が被告 ウ 刑事裁判。検察官が起訴し、訴えられた側は被告人 エ 民事裁判。検察官が起訴し、訴えられた側は被告)
- 裁判員制度について正しいものはどれですか(2026 年 9 月時点)。 (ア 最高裁判所で行われ、憲法違反かどうかを国民が判断する イ くじで選ばれた国民の裁判員だけで話し合い、判決を出す ウ 重大な刑事事件の第一審で、国民が裁判官と有罪・無罪や刑を決める エ すべての民事裁判に国民が参加し、裁判官とともに賠償額などを決める)
- 最高裁判所が「憲法の番人」と呼ばれる理由はどれですか。 (ア 天皇を任命し、憲法を守らせるから イ 国会にかわって憲法を改正する最終的な権限をもつから ウ 法律が憲法に違反しないかを最終的に判断するから エ 日本国憲法を制定し、その内容を定めたから)
- 司法権の独立を守るため、裁判官がやめさせられる場合として正しいものはどれですか。 (ア 国会の出席議員の過半数の議決でやめさせると決めたとき イ 内閣が仕事ぶりを見て不適切と判断したとき ウ 心身の故障・弾劾裁判・国民審査(最高裁)による場合 エ 世論調査で反対の声が大きいとき)
- 法律案が成立するまでの流れとして正しいものはどれですか。 (ア 提出 → 本会議で議決 → 委員会で審査 → 内閣が承認 → 成立 イ 提出 → 委員会で審査 → 本会議で議決 → もう一方の議院でも議決 → 成立 ウ 提出 → 委員会で議決 → 天皇が公布 → 成立 エ 内閣が決定 → 天皇が公布 → 国会に報告 → 成立)
- 予算と条約について、内閣と国会の役割の組み合わせとして正しいものはどれですか。 (ア 予算は国会が作成して内閣が議決し、条約は国会が締結して内閣が承認する イ 予算は内閣が作成して国会が議決し、条約は内閣が締結して国会が承認する ウ 予算も条約も国会だけで作成し、決定する エ 予算も条約も内閣だけで決め、国会は関わらない)
- 参議院が否決した法律案を、衆議院で再可決して成立させたい。このときの衆議院の出席議員が 377 人なら、再可決に必要な賛成は最低何人ですか。
- 内閣総理大臣の指名で、衆議院は A 議員を、参議院は B 議員を指名した。両院協議会を開いても意見が一致しなかった。このあとどうなりますか。 (ア 参議院の議決が国会の議決となり、B 議員が指名される イ 衆議院が出席議員の 3 分の 2 以上で再可決したときだけ A 議員になる ウ 国民投票を行い、過半数の票を得た議員が指名される エ 衆議院の議決が国会の議決となり、A 議員が指名される)
- 衆議院で内閣不信任決議が可決され、内閣が総辞職せずに衆議院を解散した。このあとの流れとして正しいものはどれですか。 (ア 解散から 40 日以内に総選挙、その後 30 日以内に特別会で首相を指名する イ 参議院もあわせて解散し、両院の選挙のあと常会で首相を指名する ウ 解散から 30 日以内に総選挙、その後 40 日以内に臨時会で首相を指名する エ 解散から 40 日以内に総選挙、その後は翌年 1 月の常会まで首相を決めない)
発展
- 刑事裁判で被疑者・被告人の人権を守るしくみとして誤っているものはどれですか。 (ア 弁護人を依頼する権利がある イ 自白だけで有罪にできる ウ 黙秘権がある エ 逮捕には原則として裁判官の令状が必要)
- 検察官が起訴しなかった事件について、その判断が適切かを国民が審査する機関はどれですか。 (ア 両院協議会 イ 弾劾裁判所 ウ 検察審査会 エ 法テラス)
- 衆議院が可決した法律案を参議院が否決した。衆議院で再び採決すると、出席議員 419 人のうち 259 人が賛成した。この法律案について正しいものはどれですか。 (ア 出席議員 419 人の 3 分の 2 に届かないので、成立しない イ 総議員 465 人の 3 分の 2 以上なので、法律として成立する ウ 出席議員 419 人の 3 分の 2 以上なので、法律として成立する エ 参議院が否決した法律案は衆議院で再び採決できないので、成立しない)
- 「大きな政府」と「小さな政府」を比べた説明として正しいものはどれですか。 (ア 大きな政府は社会保障などを充実させ、税などの国民負担が大きくなる イ 小さな政府は公務員を増やし、多くの事業を国が直接行う ウ 小さな政府は社会保障などを充実させ、税などの国民負担が大きくなる エ 大きな政府は社会保障などを縮小し、税などの国民負担が小さくなる)
国会・内閣・裁判所 ── 解答
基礎
- エ 最高裁判所裁判官の国民審査 国会→内閣:首相指名・不信任。内閣→国会:解散。国会→裁判所:弾劾裁判。裁判所→国会:違憲審査。内閣→裁判所:長官指名・任命。裁判所→内閣:命令処分の違憲審査。国民→国会:選挙、→内閣:世論、→裁判所:国民審査。
- エ 内閣が必要と認めたとき、またはいずれかの議院の総議員の 4 分の 1 以上の要求があったとき 常会=1 月・予算。特別会=解散総選挙後・首相指名。臨時会=内閣の要求など。参議院の緊急集会=解散中。
- ウ 国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関 第 41 条。国民が直接選んだ代表で構成されるため。
- イ 国会が国会議員の中から指名し、天皇が任命する 議院内閣制。衆参で異なれば衆議院の議決が優先。国務大臣は首相が任命(過半数は国会議員・全員文民)。
- ウ 10 日以内に衆議院を解散するか、総辞職する 解散した場合、40 日以内に総選挙、30 日以内に特別会で首相指名。
- ア 控訴・上告 慎重に裁判して誤りを防ぐため 3 回まで。起訴は検察官が刑事裁判を求めること。
標準
- ア 衆議院だけが行うことができる 法律案=3 分の 2 で再可決。予算の議決・条約の承認・首相指名=衆議院の議決が優先。予算=衆議院先議。内閣不信任決議=衆議院のみ。任期が短く解散があり国民の意思を反映しやすいため。
- イ 民事裁判。訴えた側が原告、訴えられた側が被告 個人や企業の間の争い(お金・契約・賠償)は民事で原告 vs 被告。犯罪を裁くのは刑事で検察官が被告人を起訴。裁判員が参加するのは重大な刑事事件の第一審。
- ウ 重大な刑事事件の第一審で、国民が裁判官と有罪・無罪や刑を決める 2009 年開始。地方裁判所で行われる。国民の感覚を司法に反映させる。裁判員は 18 歳以上の国民からくじで選ばれ、原則 6 人が裁判官 3 人とともに審理する。
- ウ 法律が憲法に違反しないかを最終的に判断するから 違憲審査権はすべての裁判所がもつが、最終判断は最高裁。この権限を違憲審査権という。
- ウ 心身の故障・弾劾裁判・国民審査(最高裁)による場合 裁判官は良心と憲法・法律にのみ従う。行政や国会の圧力で左右されないようにする。
- イ 提出 → 委員会で審査 → 本会議で議決 → もう一方の議院でも議決 → 成立 専門の委員会で細かく審査してから本会議へ。重要な案では公聴会を開く。成立した法律は天皇が公布する。
- イ 予算は内閣が作成して国会が議決し、条約は内閣が締結して国会が承認する 内閣がつくり・結び、国会がチェックする。どちらも衆議院の優越がある。
- 252 再可決は出席議員の 3 分の 2 以上。377 × 2/3 = 251.33… なので、それ以上の最小の整数で 252 人。総議員(465 人)ではなく、その日の出席議員で数える。
- エ 衆議院の議決が国会の議決となり、A 議員が指名される 首相の指名・予算・条約は、両院協議会でも一致しないとき(首相指名は参議院が 10 日以内に議決しないときも)衆議院の議決が国会の議決になる。3 分の 2 の再可決が必要なのは法律案。
- ア 解散から 40 日以内に総選挙、その後 30 日以内に特別会で首相を指名する 解散後 40 日以内に総選挙、総選挙後 30 日以内に特別会(特別国会)を開き、内閣総理大臣を指名する。参議院には解散がない。
発展
- イ 自白だけで有罪にできる 自白のみを証拠に有罪とすることはできない(憲法 38 条)。判決が確定するまでは無罪と推定される。
- ウ 検察審査会 くじで選ばれた 11 人の国民で構成。「起訴相当」が 2 回出ると強制起訴される。
- ア 出席議員 419 人の 3 分の 2 に届かないので、成立しない 法律案の再可決は出席議員の 3 分の 2 以上。419 人の 3 分の 2 と賛成 259 人を比べる。答え:出席議員 419 人の 3 分の 2 に届かないので、成立しない。予算・条約・首相指名は再可決ではなく、両院協議会でも一致しなければ衆議院の議決が国会の議決になる。
- ア 大きな政府は社会保障などを充実させ、税などの国民負担が大きくなる 大きな政府は高福祉・高負担、小さな政府は低福祉・低負担で、規制緩和や民営化を進めて政府の役割を小さくする。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/koko/social/c-03/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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