日本の産業(農林水産業・工業・商業) ── 問題
基礎
- 促成栽培の説明として正しいものはどれですか。 (ア トラックやフェリーで遠くの大都市の市場へ農産物を運んで売る イ 茨城県や千葉県など大都市の周辺で、新鮮な野菜や花を短時間で大消費地へ届ける ウ 長野県や群馬県の高原で、夏でも涼しい気候を利用してレタスやキャベツを他の産地が出荷できない夏に出荷する エ 高知平野や宮崎平野で、温暖な気候とビニールハウスを利用して野菜を他の産地より早く出荷し、高い価格で売る)
- 阪神工業地帯の特徴として正しいものはどれですか。 (ア 金属工業の割合が高く、中小企業が多い イ 出荷額が全国 1 位で、豊田市を中心とする自動車など機械工業の割合が約 7 割 ウ 水島や周南などの石油化学コンビナートと、鉄鋼・造船・自動車 エ 高速道路沿いに自動車や電気機械の工場が進出した内陸の工業地域)
- 日本の食料自給率(カロリーベース・2020 年代)に最も近いものはどれですか。 (ア 約 1 割 イ 約 7 割 ウ 約 4 割弱 エ 約 9 割)
- 日本の農業の特色として正しいものはどれですか。 (ア 遊牧が中心 イ せまい農地に多くの労働や肥料を投入する集約的農業 ウ 広大な農地で大型機械を使い、少ない人手で行う企業的農業 エ ほとんどが輸出向けのプランテーション)
- 関東地方から九州地方北部にかけての臨海部に工業地帯・地域が帯状に連なる地域を何といいますか。 (ア シリコンアイランド イ コーンベルト ウ サンベルト エ 太平洋ベルト)
- 卵から育てた稚魚を海や川に放流し、成長してからとる漁業を何といいますか。 (ア 養殖業 イ 遠洋漁業 ウ 栽培漁業 エ 沖合漁業)
標準
- ほたての養殖がさかんな県はどれですか。 (ア 青森県・北海道 イ 鹿児島県・愛媛県 ウ 広島県 エ 佐賀県・兵庫県)
- 1970 年代以降、日本の遠洋漁業の漁獲量が大きく減った主な理由はどれですか。 (ア 日本人が魚を食べなくなり、魚の需要がなくなったから イ 船の技術が衰え、遠くまで行けなくなったから ウ 遠洋漁業が法律で全面的に禁止されたから エ 各国が排他的経済水域を設け、漁場がせばまったから)
- 「産業の空洞化」とはどのような現象ですか。 (ア 農業の後継者がいなくなり、農地が荒れていくこと イ 外国企業が日本に進出し、工場が増えること ウ 都市の中心部から人が郊外に移ること エ 企業が工場を海外に移し、国内の雇用が減ること)
- 原料を輸入し、製品に加工して輸出する貿易の形を何といいますか。 (ア 三角貿易 イ 中継貿易 ウ 自由貿易 エ 加工貿易)
- 日本で就業者の割合が最も高い産業はどれですか。 (ア 第一次産業(農林水産業) イ 第三次産業(商業・サービス業など) ウ 第二次産業(工業・建設業) エ どれも同じ)
- 農家が生産だけでなく、加工や販売まで手がけて収入を増やす取り組みを何といいますか。 (ア 減反政策 イ 地産地消 ウ 6 次産業化 エ トレーサビリティ)
- 東京の市場に夏に多く出荷されるキャベツの主な産地は長野県・群馬県(嬬恋村)である。この産地の農業の説明として正しいものはどれですか。 (ア 冬の寒さが厳しい北の地域で、大型機械を使い大規模に栽培している イ 夏でも涼しい高原の気候を利用し、ほかの産地が少ない夏に出荷している ウ 温暖な気候とビニールハウスを利用し、他の産地より早く育てて出荷している エ 大消費地に近く、新鮮なまま短い時間で安く運べる)
- 日本の食料自給率(カロリーベース)は約 4 割弱と低い。品目ごとの自給率と、低い理由の説明として正しいものはどれですか。 (ア 米は自給率が高いが、小麦や大豆は輸入が多い。食生活の洋風化も一因 イ どの品目も自給率は同じくらいで、農家の数が増えすぎたことが原因である ウ 小麦は自給率が高いが、米や野菜は輸入が多い。食生活の洋風化も一因 エ 米も小麦も自給率が 9 割を超えるが、肉や魚はほとんどすべて輸入している)
- 火山灰が積もってできたシラス台地が広がり、稲作に向かないため、豚・肉用牛・鶏の飼育がさかんな県はどれですか。 (ア 長野県 イ 鹿児島県 ウ 神奈川県 エ 北海道)
- 日本の小売業の移り変わりを説明した文として正しいものはどれですか。 (ア 自動車の普及で郊外に大型ショッピングセンターが増え、駅前の商店街が衰えた イ インターネット通販が広がり、宅配便で運ばれる荷物の量は大きく減った ウ 自動車の普及で駅前の商店街に客が集まり、郊外の大型ショッピングセンターが減った エ コンビニエンスストアは POS を使わず、店員の勘で商品の仕入れを決めている)
発展
- 九州地方が「シリコンアイランド」と呼ばれた理由はどれですか。 (ア シリコン(ケイ素)の鉱山が島に多くあるから イ 半導体を使わない産業が多く集まったから ウ IC の工場が空港や高速道路の近くに多く進出したから エ 火山の島で、地熱が豊富だから)
- ある日本の自動車会社では、国内の生産台数が減り、海外の生産台数が増えた。この変化の理由と、国内への影響の組み合わせとして正しいものはどれですか。 (ア 現地の市場に近く人件費も安いから。国内の工業出荷額が大きく増える イ 海外では自動車が売れないから。国内で原料の輸入が増えるおそれがある ウ 国内のほうが人件費が安いから。国内の工場や雇用がかえって増えていく エ 現地の市場に近く人件費も安いから。国内の工場や雇用が減るおそれがある)
- 近年、群馬県・栃木県・埼玉県などの内陸部に、自動車や電気機械の工場が増えた理由として正しいものはどれですか。 (ア 内陸は人口が多く、工場の土地の値段が臨海部より高いから イ 港に近く、大型の船で原料を輸入したり製品を輸出したりしやすいから ウ 原料の鉄鉱石や石油が内陸でとれ、輸入しなくてよくなったから エ 高速道路が整備され、部品や製品をトラックで運びやすくなったから)
日本の産業(農林水産業・工業・商業) ── 解答
基礎
- エ 高知平野や宮崎平野で、温暖な気候とビニールハウスを利用して野菜を他の産地より早く出荷し、高い価格で売る 促成=早める(温暖)、抑制=遅らせる(涼しい高地)。どちらも他の産地と出荷時期をずらして高く売る工夫。近郊農業は新鮮さと輸送費の安さが利点。
- ア 金属工業の割合が高く、中小企業が多い 中京=機械(自動車)、阪神=金属・中小企業、京葉=化学、関東内陸=高速道路沿い、瀬戸内=化学・鉄鋼。出荷額の円グラフで機械が突出していれば中京。
- ウ 約 4 割弱 米はほぼ自給できるが、小麦・大豆・飼料・油の原料は輸入にたよる。食生活の洋風化と安い輸入品が背景。
- イ せまい農地に多くの労働や肥料を投入する集約的農業 単位面積あたりの収量は高いが、生産費が高く国際競争では不利。高齢化・後継者不足も課題。経営規模は小さい。
- エ 太平洋ベルト 原料の輸入・製品の輸出に便利な港と大消費地が近いため。サンベルトはアメリカ。
- ウ 栽培漁業 養殖はいけすなどで出荷まで育てる。どちらも「育てる漁業」。
標準
- ア 青森県・北海道 かき=広島湾、ほたて=陸奥湾・サロマ湖、真珠=宇和海・大村湾・英虞湾、ぶり・まだい=鹿児島・宇和海、のり=有明海・瀬戸内。穏やかな湾やリアス海岸が養殖に向く。
- エ 各国が排他的経済水域を設け、漁場がせばまったから 乱獲による資源減少、燃料費の上昇、安い輸入水産物の増加も理由。排他的経済水域(200 海里)の中では外国の船が自由に漁をできない。
- エ 企業が工場を海外に移し、国内の雇用が減ること 安い労働力・貿易摩擦の回避・円高が背景。海外でつくった製品を日本に輸入する逆輸入も増えた。
- エ 加工貿易 資源の少ない日本が高度経済成長期にとった形。現在は海外生産が増え、輸入品にも工業製品が多い。
- イ 第三次産業(商業・サービス業など) 約 7 割。先進国に共通する特徴。第一次産業は数 % まで低下。
- ウ 6 次産業化 1 次(生産)×2 次(加工)×3 次(販売)= 6。地産地消は地域でつくり地域で消費、トレーサビリティは生産履歴の追跡。
- イ 夏でも涼しい高原の気候を利用し、ほかの産地が少ない夏に出荷している 長野県・群馬県(嬬恋村)のキャベツは抑制栽培(高原野菜)。ほかの産地と出荷の時期をずらしたり、近さを生かしたりして高い値段や新鮮さで売る。答え:夏でも涼しい高原の気候を利用し、ほかの産地が少ない夏に出荷している。
- ア 米は自給率が高いが、小麦や大豆は輸入が多い。食生活の洋風化も一因 米はほぼ自給できるが、小麦・大豆・飼料の多くは輸入。パンや肉を多く食べる食生活の変化、安い輸入農産物、農業の高齢化・後継者不足が背景。
- イ 鹿児島県 シラス台地は鹿児島県から宮崎県南部に広がる。水もちが悪く稲作に向かないので、畜産やさつまいも・茶の栽培がさかん。北海道の酪農は根釧台地。
- ア 自動車の普及で郊外に大型ショッピングセンターが増え、駅前の商店街が衰えた 車で買い物する人が増え、広い駐車場のある郊外の大型店に客が移った。インターネット通販で宅配便の荷物は増えた。コンビニは POS(販売時点情報管理)で売れ筋を分析する。
発展
- ウ IC の工場が空港や高速道路の近くに多く進出したから IC は小型・軽量で高価なため航空機やトラックで運びやすく、内陸や地方にも工場が立地できる。東北は「シリコンロード」。IC は集積回路のこと。
- エ 現地の市場に近く人件費も安いから。国内の工場や雇用が減るおそれがある 安い労働力・現地の市場・貿易摩擦の回避のため海外生産が増えた。国内の工場が減り雇用が失われることを産業の空洞化という。
- エ 高速道路が整備され、部品や製品をトラックで運びやすくなったから 関東内陸工業地域は高速道路沿いに工業団地がつくられて発達した。港の近くという立地は太平洋ベルトの臨海部の理由。
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