マーケティングと生産・イノベーション(4P・製品ライフサイクル・トヨタ生産方式・イノベーションのジレンマ) ── 問題
基礎
- マーケティング・生産管理・イノベーションの学説について、クリステンセンの破壊的イノベーション論の説明として妥当なものはどれですか。 (ア 製品を部品にどう分けどうつなぐかという設計思想を組み合わせ型と擦り合わせ型に分け、日本の自動車産業の強みは擦り合わせ型のものづくりの組織能力にあり、組み合わせ型製品では優位を保ちにくいと論じた イ 研究開発を自社の内部だけで完結させるクローズド・イノベーションに対し、外部の技術を取り込み自社の技術も外部に出して価値を生むオープンイノベーションを提唱し、ライセンス供与などを手段として挙げた ウ 産業の発展を流動期・移行期・固定期に分け、業界標準となる設計が確立する前は製品の革新が、確立した後は工程の革新が多くなると論じ、生産性が上がるほど大きな製品革新が起きにくくなると指摘した エ 登場した時点では既存製品より性能が低く安価で単純な技術が、新しい顧客層から広がってやがて既存製品を置き換えるとし、優良企業は顧客の声を聞く合理的な判断をするからこそこれを軽視して敗れると論じた undefined 経済発展の原動力は企業者が行う新結合であるとし、新製品・新生産方法・新市場・新供給源・新組織の 5 つの類型を挙げ、古い構造を壊して新しい構造を作る過程を創造的破壊と呼んだ)
- マーケティング・ミックスの 4P のうち「Place(流通)」を買い手の視点から言い換えた 4C の要素として妥当なものはどれですか。 (ア Communication(対話) イ Convenience(利便性) ウ Customer value(顧客価値) エ Competition(競争) undefined Cost(顧客の負担))
- 新製品の価格戦略に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア スキミング価格とペネトレーション価格はいずれも衰退期にとる価格戦略で、在庫の処分を目的とする イ スキミング価格は導入期に低価格を設定して一気に市場シェアを獲得する戦略で、需要の価格弾力性が大きく規模の経済が大きい場合に向く ウ ペネトレーション価格は導入期に高価格を設定してブランドの名声を高める戦略で、模倣されにくい製品に向く エ スキミング価格は導入期に高価格を設定して価格に敏感でない層から開発費を早く回収する戦略で、製品の独自性が高く需要の価格弾力性が小さい場合に向く undefined ペネトレーション価格は成熟期に入ってから価格を引き上げ、これまでの投資を回収する戦略である)
- ムーアのキャズムに関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア キャズムとはアーリー・マジョリティとレイト・マジョリティの間の溝で、価格を引き下げることで越えられる イ ハイテク製品の普及ではレイト・マジョリティとラガードの間に深い溝があり、ここを越えられずに消える製品が多い ウ ハイテク製品の普及ではアーリー・アダプターとアーリー・マジョリティの間に深い溝があり、前者は新しさを、後者は実績と安心を買うため同じ売り方では越えられない エ ハイテク製品の普及ではイノベーターとアーリー・アダプターの間に深い溝があり、前者は冒険的で後者は慎重なため同じ売り方では越えられない undefined キャズムとは累積の普及率が 50 %を超えると普及が急に減速する現象を指し、成熟期の到来を示す)
- シュンペーターの新結合(イノベーション)に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 新結合による経済発展は既存の構造を保ったまま進むため、古い産業や企業が淘汰されることはないとされた イ 新結合とは技術上の発明を製品化することだけを指し、新しい市場の開拓や組織の変更はイノベーションに含まれない ウ 新結合を行う主体は資本を提供する銀行であり、企業者は銀行の指示に従って生産を行う受動的な存在とされた エ 新結合の考え方は『イノベーションのジレンマ』で示され、優良企業が新興企業に敗れる理由を説明した undefined 新結合には新しい製品の生産・新しい生産方法の導入・新しい市場の開拓・新しい原料の供給源の獲得・新しい組織の実現の 5 つの類型があり、それを行う企業者が経済発展の原動力になる)
標準
- 次の主張をした人物または提唱した枠組みとして妥当なものはどれですか。「1 つの技術は研究開発を積み重ねてもいずれ性能の伸びが頭打ちになり、新しい技術の S 字カーブに乗り換える必要がある」 (ア シュンペーター イ クリステンセン ウ フォスター エ ムーア undefined アバナシー=アッターバック)
- 製品ライフサイクルの導入期の特徴とそこでとる戦略の組み合わせとして妥当なものはどれですか。 (ア 売上の伸びが鈍り利益はピークから減少に向かい競合が最多になる ── 差別化や市場の細分化、ブランドの維持とコスト削減を行う イ 売上は少なく開発費や広告費で利益は赤字になりやすい ── 製品の認知と試用を促し、スキミングかペネトレーションの価格方針を選ぶ ウ 売上も利益も減少し撤退する企業が増える ── 撤退するか、投資を止めて資金を回収する収穫戦略をとる エ 売上は少なく競合もほとんどいない ── 投資を止めて資金を回収し、早期の撤退に備える undefined 売上が急増し利益も増え参入企業が増える ── 製品の改良や品種の追加、流通の拡大によってシェアを広げる)
- ロジャーズのイノベーション普及理論における「レイト・マジョリティ(後期追随者)」の割合と特徴の組み合わせとして妥当なものはどれですか。 (ア 34 % ── 慎重で、実績を見てから採用する イ 2.5 % ── 新しいもの自体を好み、冒険的にまっ先に採用する ウ 13.5 % ── 周囲の意見を左右するオピニオン・リーダーとなる エ 16 % ── 懐疑的で、多数が使ってから採用する undefined 34 % ── 懐疑的で、多数が使ってから採用する)
- 生産管理の用語「自働化」の説明として妥当なものはどれですか。 (ア 人の作業をすべて機械に置き換え、作業者が介在しない完全な自動生産を実現する仕組み イ 生産する種類と量を平均化し、特定の日や工程に負荷が偏らないようにする考え方 ウ 異常が起きたら機械が自ら止まり、または作業者がラインを止めて、不良品を次の工程に流さない仕組み エ 後工程が使った分だけ指示票を使って前工程に取りに行き、前工程は引き取られた分だけ作る仕組み undefined 必要なものを必要なときに必要なだけ作り運び、つくりすぎの無駄である在庫を最小にする考え方)
- STP とマーケティング・ミックスに関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 製品・価格・流通・販売促進の 4P を先に決め、その製品が売れそうな市場を後から細分化して標的を選び、位置づけを決める イ ターゲティングでは市場全体を 1 つの 4P で狙う無差別型は認められず、複数の市場に別々の 4P で対応する差別型か 1 つに絞る集中型のいずれかを選ぶ ウ 4P は買い手の視点から整理された枠組みであり、これを売り手の視点から言い換えたものがラウターボーンの 4C である エ 市場を地理・人口統計・心理・行動などの基準で細分化し、そのどこを狙うかを決め、狙った顧客の頭の中での位置づけを決めたうえで、製品・価格・流通・販売促進の 4P を組み立てる undefined ポジショニングとは、細分化した市場のうちどの市場を標的にするかを企業の資源に応じて決める段階を指す)
- コトラーの競争地位別戦略に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 競争地位別戦略は製品ライフサイクルの段階によって企業を 4 つに分ける枠組みであり、市場シェアの大小は考慮しない イ リーダーは市場全体の拡大には関心を持たず、特定の小さな市場に集中して高い利益率を確保することをめざす ウ チャレンジャーは 2 位以下の企業のうちリーダーへの挑戦を避け、リーダーの戦略を模倣して安定した地位を保つ エ フォロワーはリーダーに正面から挑まず、リーダーの製品や戦略を模倣しながら利益を確保することをめざす undefined ニッチャーは最大の市場シェアを持つ企業であり、フルラインの製品をそろえてシェアの防衛を図る)
- チャネルとプロモーションに関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア プロモーション・ミックスは広告と人的販売の 2 つから成り、PR や販売促進はマーケティング・ミックスの Place に分類される イ 開放的チャネルは一定の基準を満たす店だけに販売を絞る方式で化粧品に見られ、プッシュ戦略は広告によって消費者の指名買いを引き出す方法である ウ 垂直的マーケティング・システムは製造業者・卸・小売が互いに独立して競争する仕組みで、フランチャイズはその代表例である エ 排他的チャネルは地域ごとに販売店を 1 店などに限る方式で自動車ディーラーに見られ、プル戦略は広告によって消費者の指名買いを引き出す方法である undefined 選択的チャネルはできるだけ多くの店で販売する方式で飲料や日用品に見られ、プル戦略は流通業者に働きかけて売り込んでもらう方法である)
- 品質管理に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア デミングはアメリカで発達した品質管理の手法を日本から学び、これをアメリカの製造業に広めた人物である イ PDCA サイクルは計画・実行・評価・改善の順に回す考え方で、テイラーの科学的管理法における課業管理の手順として示された ウ TQC は品質管理を製造部門の専門技術者に集中させる活動で、QC サークルは品質管理の専門家だけで構成される委員会を指す エ TQM は 1950 年代に日本で生まれた統計的品質管理の手法で、1980 年代に TQC へ発展した undefined TQC は品質管理を製造部門だけでなく全部門・全員で行う活動で、職場の作業者が小集団で自主的に改善に取り組む QC サークルがその担い手となる)
- オープンイノベーションに関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア ロジャーズが提唱した考え方で、新製品の情報をオピニオン・リーダーに公開して普及を早める手法を指す イ シュンペーターが提唱した考え方で、企業者が銀行から資金を借り入れて新結合を実現する過程を指す ウ チェスブロウが提唱した考え方で、研究開発を自社内で完結させるのではなく、大学やベンチャーなど外部のアイデアや技術を取り込むとともに、自社の技術もライセンス供与などで外部に出して価値を生む エ クリステンセンが提唱した考え方で、社内の研究開発部門を公開して外部からの見学を受け入れることで技術者の意識を高める undefined チェスブロウが提唱した考え方で、自社の研究開発の成果を社外に出さずに囲い込み、外部の技術に頼らず自前で製品化することで競争優位を守る)
- ブランドに関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 既存のブランドを新しい製品カテゴリーの製品に使うことをファミリー・ブランドといい、製品ごとに別のブランドをつけることをブランド拡張と呼ぶ イ 小売業者が独自につけるブランドをナショナル・ブランド、製造業者が全国で展開するブランドをプライベート・ブランドと呼ぶ ウ アーカーのブランド・エクイティは、ブランドの製造原価と広告費の合計として算出される会計上の資産を指す エ 個別ブランドは 1 つのブランドで複数の製品をカバーする方式であり、新製品の認知を得やすい反面、1 つの製品の失敗が他の製品に及びやすい undefined 既存のブランドを新しい製品カテゴリーの製品に使うことをブランド拡張といい、小売業者が独自につけるブランドをプライベート・ブランド、製造業者のブランドをナショナル・ブランドと呼ぶ)
発展
- トヨタ生産方式に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア かんばん方式は前工程が生産計画にもとづいて作った分を後工程に押し出す(プッシュ型)仕組みであり、後工程は受け取った分をすべて処理する イ 自働化とは人の作業をすべて機械に置き換えることを指し、作業者がラインを止める権限は生産性を下げるため認められていない ウ ジャストインタイムは欠品を防ぐために各工程に十分な在庫を持たせる考え方で、フォードシステムの大量生産と同じ発想にもとづく エ かんばん方式は後工程が使った分だけ前工程に取りに行く後工程引取り(プル型)の仕組みであり、その前提として生産する種類と量を平均化する平準化が必要になる undefined トヨタ生産方式は少品種大量生産に特化した方式であり、多品種少量生産には向かないため海外ではリーン生産方式として区別される)
- アバナシー=アッターバックの産業発展モデルに関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア このモデルは優良企業が破壊的技術を軽視して敗れる理由を説明したものであり、持続的イノベーションと対比される イ ドミナントデザインとは業界の中で最も高性能な製品の設計を指し、これを持つ企業が市場を独占することを説明した ウ 生産性のジレンマとは、プロセス・イノベーションが進むほど製品のコストが上がり、価格競争で不利になることを指す エ 製品の設計が定まらない流動期にはプロセス・イノベーションが多く、ドミナントデザインが確立した後は製品の差別化競争になりプロダクト・イノベーションが多くなる undefined 製品の設計が定まらない流動期にはプロダクト・イノベーションが多く、業界標準となるドミナントデザインが確立した後はいかに安く大量に作るかの競争になりプロセス・イノベーションが多くなる)
- クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 持続的イノベーションとは新しい顧客層やローエンド市場から広がる技術を指し、破壊的イノベーションとは既存顧客の求める性能を高める改良を指す イ 破壊的イノベーションは登場した時点では既存製品より性能が低く安価で単純なため既存の主要顧客には魅力がなく、優良企業は顧客の声を聞き利益率の高い持続的イノベーションに投資する合理的な判断をするからこそ、これを軽視して敗れる ウ 破壊的イノベーションは登場した時点で既存製品より高性能かつ高価格であるため、優良企業は既存顧客を守るために持続的イノベーションを放棄し、結果として新興企業に敗れる エ 優良企業が新興企業に敗れるのは、経営者が顧客の声を無視して自社の技術に固執するという不合理な判断を重ねるためである undefined 優良企業は破壊的技術に早くから大規模に投資するため、既存事業の利益率が下がってジレンマに陥る)
- 製品アーキテクチャに関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 製品アーキテクチャはアバナシー=アッターバックが提唱した概念で、ドミナントデザインが確立する前はモジュラー型、確立した後はインテグラル型になるとされる イ インテグラル型の製品では部品の互換性が高いため、新規参入企業でも部品を買い集めて短期間で製品を作ることができる ウ モジュラー型は部品どうしを製品ごとに細かく調整して作る設計思想、インテグラル型は部品の接続の仕方が標準化され部品を組み合わせて作れる設計思想で、藤本隆宏は日本の自動車産業の強みが前者にあると論じた エ 藤本隆宏は、日本企業はパソコンのようなモジュラー型製品で高い競争力を持つ一方、自動車のようなインテグラル型製品では優位を保ちにくいと論じた undefined モジュラー型は部品の接続の仕方が標準化され部品を組み合わせて作れる設計思想、インテグラル型は部品どうしを製品ごとに細かく調整して作る設計思想で、藤本隆宏は日本の自動車産業の強みが後者の擦り合わせ型のものづくりにあると論じた)
- 関係性マーケティングとサプライチェーン・マネジメントに関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 関係性マーケティングは 1 回の取引で終わらせず顧客と長期の関係を築いて顧客生涯価値を高める考え方で、サプライチェーン・マネジメントは調達から販売までの企業をまたぐ流れを 1 本の鎖として管理し全体の在庫とリードタイムを減らす考え方である イ ブルウィップ効果とは川上の工程で起きた需要変動が川下に向かうほど小さくなる現象で、サプライチェーン全体の在庫を自然に減らす ウ サプライチェーン・マネジメントは自社の工場内の工程だけを対象に在庫を減らす考え方で、取引先との情報共有は対象に含まれない エ CRM は顧客との取引を 1 回ごとに完結させ、顧客データを保持しないことで個人情報の負担を減らす仕組みである undefined 関係性マーケティングは新規顧客の獲得を最優先し 1 回ごとの取引の利益を最大化する考え方で、従来の 4P 中心のマーケティングを発展させたものである)
マーケティングと生産・イノベーション(4P・製品ライフサイクル・トヨタ生産方式・イノベーションのジレンマ) ── 解答
基礎
- エ 登場した時点では既存製品より性能が低く安価で単純な技術が、新しい顧客層から広がってやがて既存製品を置き換えるとし、優良企業は顧客の声を聞く合理的な判断をするからこそこれを軽視して敗れると論じた 登場した時点では既存製品より性能が低く安価で単純な技術が、新しい顧客層から広がってやがて既存製品を置き換えるとし、優良企業は顧客の声を聞く合理的な判断をするからこそこれを軽視して敗れると論じた。人名とキーワードを 1 対 1 で結んで覚える(zo-04 解説 7 節)。
- イ Convenience(利便性) Convenience(利便性)。ラウターボーンの 4C は Product ↔ Customer value、Price ↔ Cost、Place ↔ Convenience、Promotion ↔ Communication の対応。4P は売り手、4C は買い手の視点。
- エ スキミング価格は導入期に高価格を設定して価格に敏感でない層から開発費を早く回収する戦略で、製品の独自性が高く需要の価格弾力性が小さい場合に向く スキミング=高く始めて早期回収、ペネトレーション=安く始めてシェアを取り規模の経済と経験曲線でコストを下げる。どちらも導入期の方針。入れ替えた肢が定番の誤答。
- ウ ハイテク製品の普及ではアーリー・アダプターとアーリー・マジョリティの間に深い溝があり、前者は新しさを、後者は実績と安心を買うため同じ売り方では越えられない ムーア『キャズム』(1991 年)。溝の位置は初期採用者(13.5 %)と前期追随者(34 %)の間。位置をずらした肢が誤答。
- undefined 新結合には新しい製品の生産・新しい生産方法の導入・新しい市場の開拓・新しい原料の供給源の獲得・新しい組織の実現の 5 つの類型があり、それを行う企業者が経済発展の原動力になる シュンペーター『経済発展の理論』(1912 年)。5 類型は製品・生産方法・市場・供給源・組織。古い構造を壊す過程が創造的破壊(『資本主義・社会主義・民主主義』1942 年)。選択肢 5 はクリステンセン。
標準
- ウ フォスター フォスター。主張から人名を引けるようにしておくと、人名をすり替えた誤答を切れる。
- イ 売上は少なく開発費や広告費で利益は赤字になりやすい ── 製品の認知と試用を促し、スキミングかペネトレーションの価格方針を選ぶ 売上は少なく開発費や広告費で利益は赤字になりやすい ── 製品の認知と試用を促し、スキミングかペネトレーションの価格方針を選ぶ。導入(赤字・認知)→ 成長(シェア)→ 成熟(差別化・利益ピーク)→ 衰退(撤退・収穫)の順で段階と戦略を対応づける。
- undefined 34 % ── 懐疑的で、多数が使ってから採用する 34 % ── 懐疑的で、多数が使ってから採用する。2.5・13.5・34・34・16 の順。オピニオン・リーダーは初期採用者、キャズムは初期採用者と前期追随者の間(ムーア)。
- ウ 異常が起きたら機械が自ら止まり、または作業者がラインを止めて、不良品を次の工程に流さない仕組み 異常が起きたら機械が自ら止まり、または作業者がラインを止めて、不良品を次の工程に流さない仕組み。トヨタ生産方式は「JIT と自働化の 2 本柱、かんばんはプル型、平準化が前提」。ボトルネックはゴールドラットの制約理論。
- エ 市場を地理・人口統計・心理・行動などの基準で細分化し、そのどこを狙うかを決め、狙った顧客の頭の中での位置づけを決めたうえで、製品・価格・流通・販売促進の 4P を組み立てる セグメンテーション → ターゲティング → ポジショニング → 4P の順。ターゲティングには無差別型・差別型・集中型の 3 つがある。ポジショニングは顧客の頭の中での位置づけ。4P は売り手、4C は買い手の視点(選択肢 5 は逆)。
- エ フォロワーはリーダーに正面から挑まず、リーダーの製品や戦略を模倣しながら利益を確保することをめざす リーダー=最大シェア・市場全体の拡大とシェア防衛・フルライン。チャレンジャー=リーダーに正面から挑む。フォロワー=模倣して利益確保。ニッチャー=特定の小さな市場に集中。分類の基準は市場での地位(シェア)。
- エ 排他的チャネルは地域ごとに販売店を 1 店などに限る方式で自動車ディーラーに見られ、プル戦略は広告によって消費者の指名買いを引き出す方法である 開放的(多くの店・日用品)・選択的(基準を満たす店・化粧品)・排他的(1 店に限る・自動車)。プッシュ=流通業者に売り込んでもらう、プル=広告で指名買い。VMS は製造・卸・小売が一体運営(企業型・契約型・管理型)。プロモーション・ミックスは広告・PR・人的販売・販売促進の 4 つ。
- undefined TQC は品質管理を製造部門だけでなく全部門・全員で行う活動で、職場の作業者が小集団で自主的に改善に取り組む QC サークルがその担い手となる SQC(統計的品質管理)をデミングが戦後日本に伝え、全社的な TQC へ発展し、1980 年代以降は TQM(総合的品質経営)と呼ばれる。QC サークルは職場の小集団活動。PDCA はデミング・サイクル。
- ウ チェスブロウが提唱した考え方で、研究開発を自社内で完結させるのではなく、大学やベンチャーなど外部のアイデアや技術を取り込むとともに、自社の技術もライセンス供与などで外部に出して価値を生む チェスブロウ(2003 年)。外部から取り込む(インバウンド)と外部へ出す(アウトバウンド)の両方向。自社内で完結させるのがクローズド・イノベーション。
- undefined 既存のブランドを新しい製品カテゴリーの製品に使うことをブランド拡張といい、小売業者が独自につけるブランドをプライベート・ブランド、製造業者のブランドをナショナル・ブランドと呼ぶ ブランド拡張=既存ブランドを新カテゴリーに使う。ファミリー(統一)ブランド=1 つのブランドで複数製品、個別ブランド=製品ごと。PB=小売業者、NB=製造業者。アーカーのブランド・エクイティは認知・ロイヤルティ・知覚品質・連想などから成る(会計上の原価ではない)。選択肢 5 の説明はファミリー・ブランドのもの。
発展
- エ かんばん方式は後工程が使った分だけ前工程に取りに行く後工程引取り(プル型)の仕組みであり、その前提として生産する種類と量を平均化する平準化が必要になる かんばんはプル型、平準化が JIT の前提。自働化は異常時に機械が自ら止まる仕組みで、作業者もラインを止める(アンドン)。JIT は在庫を最小にする。多品種少量に対応する方式で、海外での呼び名がリーン生産方式。
- undefined 製品の設計が定まらない流動期にはプロダクト・イノベーションが多く、業界標準となるドミナントデザインが確立した後はいかに安く大量に作るかの競争になりプロセス・イノベーションが多くなる ドミナントデザインの前はプロダクト、後はプロセス。ドミナントデザインは業界標準となる設計(最高性能とは限らない)。生産性のジレンマは工程が固まるほど大きな製品革新を起こしにくくなること。選択肢 5 はクリステンセン。
- イ 破壊的イノベーションは登場した時点では既存製品より性能が低く安価で単純なため既存の主要顧客には魅力がなく、優良企業は顧客の声を聞き利益率の高い持続的イノベーションに投資する合理的な判断をするからこそ、これを軽視して敗れる クリステンセン(1997 年)。破壊的技術は登場時に低性能・安価・単純で、のちに追いつく。優良企業は合理的な判断(顧客の声を聞く)ゆえに負ける。持続的=既存顧客向けの改良、破壊的=新しい顧客層から広がる。定義を入れ替えた選択肢 4 と「無視」型の選択肢 3 が定番の誤答。
- undefined モジュラー型は部品の接続の仕方が標準化され部品を組み合わせて作れる設計思想、インテグラル型は部品どうしを製品ごとに細かく調整して作る設計思想で、藤本隆宏は日本の自動車産業の強みが後者の擦り合わせ型のものづくりにあると論じた モジュラー=組み合わせ型(パソコンなど)、インテグラル=擦り合わせ型(自動車など)。藤本隆宏は日本企業が擦り合わせ型に強いとした。部品を買い集めて作りやすいのはモジュラー型。
- ア 関係性マーケティングは 1 回の取引で終わらせず顧客と長期の関係を築いて顧客生涯価値を高める考え方で、サプライチェーン・マネジメントは調達から販売までの企業をまたぐ流れを 1 本の鎖として管理し全体の在庫とリードタイムを減らす考え方である 関係性マーケティング=長期の関係・顧客生涯価値(LTV)・CRM。従来の 4P 中心は取引マーケティング。SCM は企業をまたぐ流れ全体の管理。ブルウィップ効果は末端の小さな変動が川上ほど増幅される現象で、情報共有で抑える。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/koumuin/keizai/zo-04/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
📄 紙で解くなら プリント(レベルと問題数を選べます)。このページをそのまま印刷しても各レベル 10 問と解答が出ます。