評論頻出語彙と漢字(概念語・カタカナ語・同音異義語) ── 問題
基礎
- 評論の概念語「実体」の対になる語はどれですか。 (ア 近代 イ 関係 ウ 演繹 エ 他律)
- 評論の語「身体性」の意味として最も適切なものはどれですか。 (ア 本来自分のものであるはずのものが、よそよそしくなること イ 確からしさ・起こりそうな度合い ウ 頭(理性)ではなく身体を通した経験や知 エ 他との比較や関係によって決まること)
- カタカナ語「ドグマ」を日本語で言い換えたものはどれですか。 (ア 社会的・文化的に作られた性差 イ 経験に先立つ ウ 少数者 エ 教条・疑わない決まり)
- 「人は必ず死ぬ。ソクラテスは人である。だからソクラテスは死ぬ」という推論の型はどれですか。 (ア 帰納(個別の事例 → 一般法則) イ 演繹(一般原理 → 個別の結論) ウ 弁証法(正・反・合) エ 類推(似たものから推し量る))
- 「ジェンダー」の意味として正しいものはどれですか。 (ア 国籍の違い イ 年齢による世代の違い ウ 生物学的な体のつくりによる性の違い エ 社会的・文化的に作られた性差)
標準
- 次の文のカタカナ部分に当てはまる漢字はどれですか。「未来の姿をソウゾウする。」 (ア 創造 イ 想像 ウ 総造)
- 次の文のひらがな部分に当てはまる漢字はどれですか。「机を窓際にうつす。」 (ア 映す イ 遷す ウ 移す エ 写す)
- 共通テスト型の漢字問題。本文「シンコウ宗教」のカタカナ部分と同じ漢字を含む語はどれですか。 (ア シンヨウを得る イ シンセツな人 ウ シンチョウな判断 エ チシン)
- 評論で「近代」という語が使われるとき、その特徴として適切なものはどれですか。 (ア 個人・理性・科学を重んじ、日本では明治以降を指す時代 イ インターネットが世界中に広まった 1990 年代以後の時代 ウ 最近の数十年、とくに 2000 年代以降のこと エ 江戸時代より前の、武士が政治を担った時代)
- 「恣意的」の意味と使い方として正しいものはどれですか。 (ア よく考えて意図的に行うこと。「恣意的に計画する」 イ 自然に成り立つこと。「恣意的に育つ」 ウ 勝手で根拠がないこと。「恣意的な判断」 エ 礼儀正しいこと。「恣意的な態度」)
- 次の文(自作)の「相対化される」の意味として最も適当なものはどれですか。「外国で暮らしてみると、自分の国の当たり前が相対化される。」 (ア ほかと比べられる一つのものとして見直される イ 外国のやり方にすっかり置きかえられてしまう ウ だれにとっても同じ価値をもつものになる エ ほかのどこよりも正しいものとして確かめられる)
- 共通テスト型の漢字問題。本文(自作)「長年続いた決まりが、いつのまにかケイガイ化している」の「ケイ」と同じ漢字を使う語はどれですか。 (ア 治療後のケイカ(経過)を見守る イ 服装のケイシキ(形式)を整える ウ 大雨へのケイコク(警告)を出す エ 新しいケイヤク(契約)を結ぶ)
- 次の文(自作)の「腑に落ちない」の意味として最も適当なものはどれですか。「説明は筋が通っているはずなのに、どうも腑に落ちない。」 (ア 体の調子がよくない イ 覚えきれない ウ 納得できない エ 話についていけない)
発展
- 「負けるが勝ち」「急がば回れ」のような、一見矛盾するが真理を含む表現を何と言いますか。 (ア 両義性(アンビバレンス) イ 皮肉(アイロニー) ウ 類推(アナロジー) エ 逆説(パラドックス))
- 共通テストの漢字問題で「本文:成功をオサめる」と同じ漢字を使う語はどれですか。 (ア 学業をシュウリョウ(修了)する イ 利益をシュウトク(収得)する ウ 税をノウフ(納付)する エ 国をトウチ(統治)する)
- 次の文章(自作)の空欄 X・Y に入る語の組み合わせとして最も適当なものはどれですか。「ある地域の祭りは、その土地の歴史と結びついた( X )なものである。しかし、人々が集まって季節の節目を祝うという点では、多くの文化に見られる( Y )な営みでもある。」 (ア X 主観 Y 客観 イ X 抽象 Y 具体 ウ X 普遍 Y 特殊 エ X 特殊 Y 普遍)
- 次の文(自作)の「自明」を言い換えたものとして最も適当なものはどれですか。「評論の多くは、私たちが自明だと思っていることを、もう一度問い直すところから始まる。」 (ア 自分で明らかにした イ まだだれもくわしく説明していない ウ 説明しなくてもわかりきっている エ 自分だけがひそかに知っている)
- 次の 2 つの文(自作)のカタカナ部分に当てはまる漢字の組み合わせとして正しいものはどれですか。「新しい制度の導入にはシンチョウな検討が必要だ。」「彼は意味シンチョウな笑みを浮かべた。」 (ア 深長・慎重 イ 慎重・深長 ウ 伸長・深長 エ 慎重・慎重)
評論頻出語彙と漢字(概念語・カタカナ語・同音異義語) ── 解答
基礎
- イ 関係 評論の概念語は対で覚える。答え:関係。
- ウ 頭(理性)ではなく身体を通した経験や知 答え:頭(理性)ではなく身体を通した経験や知。
- エ 教条・疑わない決まり 答え:教条・疑わない決まり。
- イ 演繹(一般原理 → 個別の結論) 演繹は一般から個別。帰納は「カラス 100 羽が黒かった → カラスは黒い」のように個別から一般。
- エ 社会的・文化的に作られた性差 「男らしさ」「女らしさ」などがジェンダー。生物学的な性はセックス、社会的・文化的な性差がジェンダー。
標準
- イ 想像 同音異義語は熟語の意味で書き分ける(保証=確かだと請け合う/保障=守る/補償=埋める、対象=相手/対照=比べる/対称=つりあう形、追求=利益/追究=真理/追及=責任)。答え:想像。
- ウ 移す 同訓異字は意味で書き分ける(収=中に入れる・手に入れる/納=渡す/治=統治/修=学ぶ、測=長さ/量=重さ/計=時間・数/図=計画/諮=相談)。答え:移す。
- ア シンヨウを得る ①本文の語を漢字で書く(意味で確認)→ ②選択肢を全部漢字に → ③同じ漢字を探す。検討の「検」、継承の「継」、収拾の「収」、普遍の「普」、既成の「既」、配慮の「慮」、操作の「操」、意義の「義」、擁護の「擁」、追究の「究」、観察の「観」、創造の「創」、信仰の「信」、核心の「核」。答え:シンヨウを得る(信用)。
- ア 個人・理性・科学を重んじ、日本では明治以降を指す時代 個人・理性・科学・国民国家・資本主義が特徴。西洋では 17〜19 世紀。評論の多くは「近代」の価値(効率・個人・理性)を批判的に見直す。「前近代/近代/現代(ポストモダン)」の三区分。
- ウ 勝手で根拠がないこと。「恣意的な判断」 評論では「記号と意味の結びつきは恣意的である」のように使う。「意図的」と混同しやすい。恣意は「ほしいまま」の意。
- ア ほかと比べられる一つのものとして見直される 「相対」は他との関係や比較で決まること(対になる語は「絶対」)。「相対化」は、絶対だと思っていたものを、ほかと並ぶ一つの見方としてとらえ直すこと。
- イ 服装のケイシキ(形式)を整える 「ケイガイ化」は「形骸化」(形だけが残って中身がなくなること)。「形」を使うのは「形式」。警告・契約・経過の「ケイ」はそれぞれ別の漢字。
- ウ 納得できない 「腑に落ちる」は「納得がいく」。「腑に落ちない」は、理屈はわかっても心から納得できないこと。「筋が通っているはずなのに」と合わせて読む。
発展
- エ 逆説(パラドックス) 両義性は「二つの反対の意味・感情を同時にもつ」、皮肉は「反対のことを言って非難する」。
- イ 利益をシュウトク(収得)する 成功を収める=手に入れる → 収。納=渡す、治=統治、修=学ぶ。
- エ X 特殊 Y 普遍 その土地だけのもの → 特殊、多くの文化に共通するもの → 普遍。「しかし」をはさんで、同じ祭りを狭い見方と広い見方から言い直している。
- ウ 説明しなくてもわかりきっている 「自明」は「おのずから明らか」で、説明や証明がいらないほど明らかなこと。評論は、この「当たり前」を疑うところから論を始めることが多い。
- イ 慎重・深長 「慎重」は注意深く、軽々しく行わないこと。「意味深長」は、表面の意味の奥に別の意味が含まれていること。「伸長」は長さや力がのびること。同音異義語は前後の語(検討・意味)とのつながりで決める。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/daigaku/japanese/jn-03/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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