散布図・相関係数・仮説検定の考え方 ── 問題
基礎
- 2 つの変量 x、y の相関係数が 0.9 のとき、散布図の様子として最も適切なものはどれですか。 (ア 右上がりだが点の広がりが大きい(弱い正の相関) イ 点がばらばらで傾向がない(相関がほとんどない) ウ 右上がりに点が直線状に並ぶ(強い正の相関) エ 右下がりに点が直線状に並ぶ(強い負の相関))
- 次の 4 組のデータ (x, y) の共分散を求めなさい。 (5, 4)、(6, 6)、(2, 4)、(3, 6)
- 変量 x と y の相関係数が 0.6 のとき、x、y の単位を cm から m に変更した変量の相関係数はいくらになりますか。 (ア −0.6 イ 0 ウ 1 エ 0.6)
- 相関係数 r について、必ず成り立つものはどれですか。 (ア r > 0 イ r は整数 ウ −1 ≦ r ≦ 1 エ 0 ≦ r ≦ 1)
- 「アイスの売上」と「水難事故の件数」に正の相関があった。この解釈として適切なものはどれですか。 (ア 水難事故が増えるとアイスが売れる イ アイスを食べると水難事故が起きやすくなる ウ 相関があるので因果関係がある エ 気温など第 3 の要因が両方を増やしている可能性がある)
標準
- 次の 5 組のデータ (x, y) について、相関係数 r を求めなさい。 (2, 4)、(3, 4)、(4, 6)、(5, 6)、(6, 10) (ア 14/5 イ 7√15/30 ウ 7/120 エ −7√15/30)
- コインを 10 回投げて 9 回表が出た。「このコインは公正である」を帰無仮説として有意水準 5% で検定する。公正なコインで 10 回中 9 回以上表が出る確率は約 1.1% である。結論として正しいものはどれですか。 (ア 1.1% < 5% なので帰無仮説を採択し、公正だと判断する イ 5% > 1.1% なので判断できない ウ 1.1% < 5% なので帰無仮説を棄却し、表が出やすいと判断する エ 10 回では少なすぎるので検定できない)
- 仮説検定で帰無仮説が棄却されなかったとき、正しい言い方はどれですか。 (ア 帰無仮説を否定するだけの証拠が得られなかった イ 対立仮説が正しい ウ 有意水準を上げれば必ず棄却できる エ 帰無仮説が正しいと証明された)
- x の標準偏差が 2、y の標準偏差が 3、共分散が 4.8 のとき、相関係数はどれですか。 (ア 2.4 イ 4.8 ウ 0.8 エ 0.4)
発展
- 散布図に 1 つだけ大きく外れた点がある。この点を除くと相関係数はどうなりますか。 (ア 必ず小さくなる イ 変わらない ウ 大きくなることも小さくなることもある エ 必ず大きくなる)
- 新しい教え方 A を試し、30 人中 20 人が「わかりやすい」と答えた。「A と従来の教え方に差はない(わかりやすいと答える確率 1/2)」を帰無仮説とし、コインを 30 回投げるシミュレーションを 1000 回行ったところ、表が 20 回以上出たのは 49 回だった。有意水準 5% での結論はどれですか。 (ア シミュレーションでは検定できない イ 49/1000 = 4.9% < 5% なので棄却し、A はわかりやすいと判断する ウ 20/30 = 67% > 5% なので棄却する エ 4.9% なので棄却できない)
- x と y の相関係数が 0.7 のとき、u = 2x + 1、v = −3y + 2 の相関係数はどれですか。 (ア 4.2 イ −4.2 ウ 0.7 エ −0.7)
散布図・相関係数・仮説検定の考え方 ── 解答
基礎
- ウ 右上がりに点が直線状に並ぶ(強い正の相関) r の符号が相関の向き、|r| が 1 に近いほど直線に近い。右上がりに点が直線状に並ぶ(強い正の相関)
- 0.5 x の平均 4、y の平均 5。偏差の積の合計は 2。共分散 = 2 ÷ 4 = 0.5。
- エ 0.6 平行移動・正の数倍では相関係数は変わらない。0.6
- ウ −1 ≦ r ≦ 1 相関係数は −1 以上 1 以下。
- エ 気温など第 3 の要因が両方を増やしている可能性がある 相関があっても因果関係があるとは限らない。交絡(第 3 の要因)を疑う。
標準
- イ 7√15/30 偏差の積の合計 14、x の偏差の 2 乗の合計 10、y の偏差の 2 乗の合計 24。r = 14 / √(10 × 24) = 7√15/30。(n で割る分は約分される)
- ウ 1.1% < 5% なので帰無仮説を棄却し、表が出やすいと判断する 帰無仮説のもとでの確率が有意水準より小さい → 棄却。
- ア 帰無仮説を否定するだけの証拠が得られなかった 棄却できない = 証拠不十分。帰無仮説が正しいことの証明ではない。
- ウ 0.8 r = 共分散 / (sₓ sᵧ) = 4.8 / 6 = 0.8。
発展
- ウ 大きくなることも小さくなることもある 外れ値の位置によって r は上下どちらにも動く。散布図で確認してから解釈する。
- イ 49/1000 = 4.9% < 5% なので棄却し、A はわかりやすいと判断する 帰無仮説のもとで 20 人以上になる相対度数 4.9% は 5% より小さい → 棄却。
- エ −0.7 平行移動と正の数倍では不変、y を負の数倍したので符号が変わる。
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