体内環境(体液・循環・腎臓・肝臓) ── 問題
基礎
- 次のはたらきをもつ血液の成分はどれですか。 血液凝固にはたらく。核がない小さな細胞片 (ア 血ぺい イ 血清 ウ 血しょう エ 血小板)
- 肺動脈と肺静脈を流れる血液について正しいものはどれですか。 (ア どちらも静脈血 イ 肺動脈は静脈血、肺静脈は動脈血 ウ どちらも動脈血 エ 肺動脈は動脈血、肺静脈は静脈血)
- 血液凝固の過程として正しいものはどれですか。 (ア 血清が固まって血ぺいになる イ 赤血球どうしが集まって固まる ウ 白血球がフィブリンをつくって固まる エ フィブリンが血球を絡めて血ぺいができる)
- ヒトの心臓で、左心室の筋肉の壁が最も厚い理由として正しいものはどれですか。 (ア 肺へ血液を送り出すから イ 肺から血液を受け入れるから ウ 全身から血液を受け入れるから エ 全身へ血液を送り出すから)
標準
- イヌリンを注射して調べたところ、血しょう中の濃度が 0.1 mg/mL、尿中の濃度が 20 mg/mL であった。イヌリンの濃縮率はいくらですか。
- イヌリンの濃縮率が 120 で、1 日の尿量が 1.5 L のとき、1 日に生成される原尿の量は何 L ですか。イヌリンは再吸収されないものとする。
- 腎臓で、次の物質は「ろ過されるか」「再吸収されるか」について正しいものはどれですか。 グルコース (ア ろ過されるが、細尿管ですべて再吸収される(健康なら尿に出ない) イ ろ過され、一部が再吸収される(尿中で濃縮される) ウ ろ過されない(血球は糸球体を通れない) エ ろ過され、約 99% が再吸収される)
- 次のはたらきをもつ臓器はどれですか。 血液をろ過して原尿をつくり、尿を生成する (ア 肝臓 イ ぼうこう ウ すい臓 エ 腎臓)
- 腎臓のネフロン(腎単位)の構成として正しいものはどれですか。 (ア 集合管 + 腎動脈 + 腎静脈 イ 糸球体 + ぼうこう + 輸尿管 ウ 腎う + 輸尿管 + ぼうこう エ 糸球体 + ボーマンのう + 細尿管)
- ヘモグロビンの性質として正しいものはどれですか。 (ア 二酸化炭素と結合して運ぶタンパク質 イ 白血球に含まれる色素タンパク質 ウ どこでも常に酸素と結合したまま放さない エ 酸素濃度の高い所で結合し、低い所で放す)
- 安静時の心拍数が 1 分間に 65 回、1 回の拍動で左心室から送り出される血液が 70 mL のとき、1 分間に左心室から送り出される血液は何 L ですか。
- 健康な人の血しょう・原尿・尿の成分(mg/mL)を比べた。 成分|血しょう|原尿|尿 タンパク質|72|0|0 グルコース|1|1|0 尿素|0.3|0.3|20 この表から言えることとして最も適当なものはどれですか。 (ア グルコースは糸球体でろ過されない イ グルコースは尿の中で濃縮される ウ タンパク質は糸球体でろ過されない エ 尿素は細尿管ですべて再吸収される)
発展
- 1 日の原尿量が 170 L、尿量が 1.9 L のとき、水の再吸収率は何 % ですか(小数第 1 位まで)。
- ある物質の血しょう中の濃度が 0.1 mg/mL、尿中の濃度が 5 mg/mL であった。1 日の原尿量を 200 L、尿量を 2 L とすると、この物質が 1 日に再吸収された量は何 g ですか。
- 健康な人の尿にグルコースが含まれない理由はどれですか。 (ア 血液中にグルコースがないから イ 細尿管ですべて再吸収されるから ウ 分子が大きくてろ過されないから エ 肝臓ですべてグリコーゲンになるから)
- 肝門脈について正しいものはどれですか。 (ア 肝臓でつくられた胆汁を運ぶ管 イ 小腸で吸収した栄養分を肝臓に運ぶ血管 ウ 大動脈から分かれて肝臓に酸素を運ぶ動脈 エ 肝臓から出て心臓へ戻る血管)
- 酸素解離曲線から、肺胞ではヘモグロビンの 95 % が酸素ヘモグロビン、組織では 60 % が酸素ヘモグロビンであることが読みとれた。組織で酸素を放したのは、肺胞での酸素ヘモグロビンのうち何 % ですか(小数第 1 位を四捨五入して整数で)。
- 二酸化炭素濃度が高いと、酸素解離曲線は右(下)にずれる。このことのはたらきとして最も適当なものはどれですか。 (ア CO₂ の多い組織で、より多くの酸素と結合できる イ CO₂ の多い組織で、より多くの酸素を放せる ウ 肺胞で、酸素と結合しにくくなり呼吸が苦しくなる エ CO₂ の濃度は、酸素の受け渡しの量に関係しない)
- 採血した血液にクエン酸ナトリウムを加えておくと、血液は固まらなかった。この理由として最も適当なものはどれですか。 (ア フィブリノーゲンがすべて分解されたから イ 凝固に必要なカルシウムイオンが除かれたから ウ 血小板がこわれて、はたらきを失ったから エ 赤血球がこわれてヘモグロビンが出たから)
体内環境(体液・循環・腎臓・肝臓) ── 解答
基礎
- エ 血小板 答え:血小板。
- イ 肺動脈は静脈血、肺静脈は動脈血 動脈・静脈は心臓から出る/戻る血管の名前。肺に向かう肺動脈には酸素の少ない血液が流れ、肺で酸素を受け取って肺静脈で戻る。
- エ フィブリンが血球を絡めて血ぺいができる 血小板が集まり、フィブリノーゲンがフィブリンに変わって血球を絡め、血ぺいができる。血ぺいを除いた液体が血清。傷が治るとフィブリンは分解される(線溶)。
- エ 全身へ血液を送り出すから 左心室は大動脈を通して全身へ血液を送るので、強い力(高い圧力)が必要で壁が厚い。肺へ送るのは右心室。
標準
- 200 濃縮率 = 尿中濃度 ÷ 血しょう中濃度 = 20 ÷ 0.1 = 200。
- 180 イヌリンは再吸収されないので、原尿中の量 = 尿中の量。原尿量 = 尿量 × 濃縮率 = 1.5 × 120 = 180 L。
- ア ろ過されるが、細尿管ですべて再吸収される(健康なら尿に出ない) 大きな分子(タンパク質)と血球はろ過されない。グルコースは全部、水は 99% 再吸収。イヌリンは再吸収されないので濃縮率から原尿量がわかる。答え:ろ過されるが、細尿管ですべて再吸収される(健康なら尿に出ない)。
- エ 腎臓 肝臓:尿素合成・グリコーゲン貯蔵・胆汁生成・解毒・血しょうタンパク質の合成。腎臓:ろ過と再吸収で尿をつくる。答え:腎臓。
- エ 糸球体 + ボーマンのう + 細尿管 糸球体とボーマンのうで腎小体をつくり、細尿管とあわせてネフロン。糸球体からボーマンのうへろ過し、細尿管で再吸収。1 個の腎臓に約 100 万個。
- エ 酸素濃度の高い所で結合し、低い所で放す 赤血球中の赤い色素タンパク質。肺で酸素と結合し、組織で放す。二酸化炭素濃度が高いとさらに放しやすい。酸素解離曲線で表される。
- 4.55 65 回 × 70 mL = 4550 mL = 4.55 L。
- ウ タンパク質は糸球体でろ過されない 原尿にないタンパク質はろ過されていない。グルコースは原尿にあるが尿にないのでろ過後にすべて再吸収される。尿素は尿で濃くなっている(濃縮)。
発展
- 98.9 再吸収された水 = 170 − 1.9 L。再吸収率 = (170 − 1.9) ÷ 170 × 100 ≒ 98.9 %。
- 10 原尿中の量 = 0.1 mg/mL × 200 L = 20 g、尿中の量 = 5 mg/mL × 2 L = 10 g。再吸収量 = 20 − 10 = 10 g(mg/mL × L = g)。
- イ 細尿管ですべて再吸収されるから グルコースは糸球体でろ過されるが、細尿管ですべて再吸収される。血糖値が高すぎると再吸収が追いつかず尿に出る(糖尿病)。
- イ 小腸で吸収した栄養分を肝臓に運ぶ血管 消化管の毛細血管が集まって肝臓に入る静脈。肝臓は栄養分を処理・貯蔵する。
- 37 酸素を放した割合 = (95 − 60) ÷ 95 × 100 = 36.8 … より 37 %。分母は 100 ではなく肺胞での 95。
- イ CO₂ の多い組織で、より多くの酸素を放せる 曲線が右にずれると、同じ酸素濃度でも酸素ヘモグロビンの割合が下がる。CO₂ の多い(活発に呼吸する)組織ほど酸素を多く放せる。
- イ 凝固に必要なカルシウムイオンが除かれたから 血液凝固の反応(フィブリンができるまで)にはカルシウムイオンが必要。クエン酸ナトリウムは Ca²⁺ と結びついてそのはたらきを失わせる。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/daigaku/science/bb-05/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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