体内環境の調節(自律神経・ホルモン・血糖) ── 問題
基礎
- 交感神経がはたらくと、次の器官はどうなりますか。 血圧 (ア 変化しない イ 低下したあと上昇する ウ 上昇する エ 低下する)
- 次のホルモンを分泌する内分泌腺はどれですか。 糖質コルチコイド (ア 副腎皮質 イ 脳下垂体前葉 ウ 脳下垂体後葉 エ 副腎髄質)
- ホルモンの性質として正しいものはどれですか。 (ア 血液で運ばれ、微量で標的器官にはたらく イ 体中のすべての細胞に同じようにはたらく ウ 管を通って体外や消化管に分泌される エ 神経より速く作用するが、すぐに消える)
- 自律神経系の中枢はどこですか。 (ア 間脳の視床下部 イ 大脳 ウ 小脳 エ 脊髄)
- 食事をして血糖濃度が上がったとき、分泌が増えるホルモンと減るホルモンの組み合わせとして正しいものはどれですか。 (ア 増える:インスリン、減る:グルカゴン イ 増える:インスリン、減る:バソプレシン ウ 増える:グルカゴン、減る:インスリン エ 増える:アドレナリン、減る:インスリン)
標準
- 次のホルモンの主なはたらきはどれですか。 鉱質コルチコイド (ア 腎臓の集合管での水の再吸収を促進する イ 代謝を促進する ウ 腎臓でのナトリウムイオンの再吸収を促進する エ すい臓 A 細胞から分泌され、肝臓のグリコーゲンを分解して血糖濃度を上げる)
- 寒い場所に出たとき、体内で起こることとして正しいものはどれですか。 (ア 視床下部・脳下垂体からの放出ホルモン・甲状腺刺激ホルモンの分泌が抑えられる(負のフィードバック) イ 視床下部が感知し、脳下垂体後葉からバソプレシンが分泌されて水の再吸収が増え、尿が濃く少なくなる ウ すい臓の B 細胞からインスリンが分泌され、肝臓でグリコーゲンが合成されて血糖が下がる エ 交感神経で皮膚の血管が収縮し、アドレナリンやチロキシンで代謝が高まって発熱する)
- 糖尿病について正しいものはどれですか。 (ア Ⅰ型もⅡ型も、血糖濃度が低くなる病気 イ Ⅱ型はグルカゴンが分泌されない病気 ウ Ⅰ型は B 細胞からインスリンが出すぎる病気 エ Ⅰ型は B 細胞が壊れてインスリンが出ない)
- 食事の後の血糖濃度とインスリン濃度のグラフについて正しいものはどれですか。 (ア インスリン濃度が先に上がり、血糖濃度は変化しない イ 血糖濃度に続いてインスリン濃度が上がり、血糖が下がる ウ 血糖濃度とインスリン濃度はたがいに無関係に変わる エ 血糖濃度が上がると、それに応じてインスリン濃度は下がる)
- 血糖濃度が 90 mg/100 mL のとき、血液 4.5 L に含まれるグルコースは何 g ですか。
- 3 人 A〜C が同じ量のグルコースを飲み、血糖濃度(mg/100 mL)とインスリン濃度の変化を調べた。 人|飲む前|1 時間後|2 時間後|インスリン A|90|140|100|飲んだあと大きく増えた B|130|260|240|ほとんど増えなかった C|120|230|210|飲んだあと大きく増えた B の状態の説明として最も適当なものはどれですか。 (ア インスリンを分泌する細胞がはたらいていない イ 健康で、血糖濃度の調節は正常に行われている ウ グルカゴンが分泌されず、血糖が上がりすぎる エ インスリンは分泌されているが、はたらきが弱い)
- 健康な動物にチロキシン(甲状腺ホルモン)を注射し続けた。甲状腺刺激ホルモンの分泌はどうなりますか。 (ア 減る イ 増える ウ 変わらない エ 増えたり減ったりをくり返す)
- 大量に汗をかいて体内の水分が減り、体液の塩類濃度が上がった。このとき起こることとして正しいものはどれですか。 (ア バソプレシンの分泌がふえ、尿量が減る イ インスリンの分泌がふえ、尿量が減る ウ バソプレシンの分泌が減り、尿量がふえる エ アドレナリンの分泌が減り、尿量がふえる)
発展
- 甲状腺を除去した動物で、血液中の甲状腺刺激ホルモンの濃度はどうなりますか。 (ア 減る イ 変わらない ウ 増える エ 0 になる)
- グルカゴンとグリコーゲンの違いとして正しいものはどれですか。 (ア どちらもすい臓から出るホルモン イ グルカゴンはホルモン、グリコーゲンは多糖類 ウ グルカゴンは多糖類、グリコーゲンはホルモン エ どちらも肝臓に貯蔵される物質)
- 血糖濃度を上げるホルモンが複数あるのに、下げるホルモンがインスリンだけである理由として考えられるものはどれですか。 (ア インスリンが他のどのホルモンよりも強力だから イ 血糖が高いことは体にまったく害がないから ウ 飢餓が多く、低血糖を防ぐしくみが重視されたから エ インスリンは血糖を上げる他のホルモンを分解するから)
- 3 人 A〜C が同じ量のグルコースを飲み、血糖濃度(mg/100 mL)とインスリン濃度の変化を調べた。 人|飲む前|1 時間後|2 時間後|インスリン A|90|140|100|飲んだあと大きく増えた B|130|260|240|ほとんど増えなかった C|120|230|210|飲んだあと大きく増えた C の状態の説明として最も適当なものはどれですか。 (ア インスリンを分泌する細胞がこわれ、分泌されない イ インスリンは分泌されるが、標的細胞の反応が弱い ウ 健康で、血糖濃度の調節は正常に行われている エ インスリンが多すぎて、血糖濃度が下がりすぎる)
- カエルの心臓 A を生理食塩水の中で拍動させ、A につながる迷走神経(副交感神経)を刺激すると、A の拍動が遅くなった。このとき A のまわりの液を、神経を切りはなした別の心臓 B に移すと、B の拍動も遅くなった。この結果から考えられることはどれですか。 (ア 迷走神経の電気が、液を通って B に伝わった イ 心臓 A がこわれて、B に悪い物質が流れた ウ 生理食塩水そのものが、拍動を遅くするはたらきをもつ エ 神経の末端から、拍動をおさえる物質が出された)
- 「すい臓のランゲルハンス島の B 細胞がインスリンを分泌して血糖濃度を下げる」という仮説を確かめたい。最も適当な実験はどれですか。 (ア B 細胞をこわしていない動物で、食前の血糖濃度だけを測る イ すい臓全体を取り除いた動物で、消化のようすを調べる ウ B 細胞だけをこわした動物で、食後の血糖濃度が下がるか調べる エ B 細胞だけをこわした動物で、体温の変化を調べる)
体内環境の調節(自律神経・ホルモン・血糖) ── 解答
基礎
- ウ 上昇する 交感神経は活動・緊張のときにはたらく:心拍促進・血圧上昇・気管支拡張・瞳孔拡大・消化抑制・立毛筋収縮・発汗。副交感神経はその逆(消化は促進)。答え:上昇する。
- ア 副腎皮質 答え:副腎皮質。
- ア 血液で運ばれ、微量で標的器官にはたらく 内分泌腺から血液中に分泌され、受容体をもつ標的細胞にだけはたらく。管がないのが内分泌腺(外分泌腺は管がある:汗腺・消化腺)。神経よりゆっくり長く作用する。
- ア 間脳の視床下部 視床下部は自律神経と内分泌(脳下垂体)の両方を統合する。
- ア 増える:インスリン、減る:グルカゴン 血糖濃度が上がると、血糖を下げるインスリンが増え、血糖を上げるグルカゴンが減る。
標準
- ウ 腎臓でのナトリウムイオンの再吸収を促進する 血糖を下げるのはインスリンだけ。上げるのはグルカゴン・アドレナリン・糖質コルチコイド。答え:腎臓でのナトリウムイオンの再吸収を促進する。
- エ 交感神経で皮膚の血管が収縮し、アドレナリンやチロキシンで代謝が高まって発熱する 答え:交感神経で皮膚の血管が収縮し、アドレナリンやチロキシンで代謝が高まって発熱する。
- エ Ⅰ型は B 細胞が壊れてインスリンが出ない Ⅰ型は B 細胞が壊れてインスリンが分泌されない。Ⅱ型はインスリンが出ても細胞にはたらきにくい(インスリン抵抗性)、または分泌量が少ない。どちらも血糖が高いままになり、尿にグルコースが出る。Ⅰ型はインスリン注射で治療。
- イ 血糖濃度に続いてインスリン濃度が上がり、血糖が下がる 血糖上昇 → B 細胞が感知 → インスリン分泌 → 血糖低下。Ⅰ型糖尿病ではインスリンが増えない。
- 4.05 100 mL = 0.1 L に 90 mg なので、1 L に 900 mg。4.5 L では 4050 mg = 4.05 g。
- ア インスリンを分泌する細胞がはたらいていない B はインスリンがほとんど増えず、血糖が下がらない。すい臓ランゲルハンス島の B 細胞からインスリンが分泌されない状態(1 型糖尿病に多い)。
- ア 減る チロキシンが多いと、視床下部と脳下垂体前葉の分泌がおさえられる(負のフィードバック)。そのため甲状腺刺激ホルモンは減る。
- ア バソプレシンの分泌がふえ、尿量が減る 体液の塩類濃度が上がると、脳下垂体後葉からバソプレシンが多く出て、集合管での水の再吸収がふえ、尿量が減る。
発展
- ウ 増える チロキシンによる負のフィードバックがなくなるから増える。チロキシンが視床下部・脳下垂体を抑えていたので、なくなると抑えが外れて刺激ホルモンが増える。
- イ グルカゴンはホルモン、グリコーゲンは多糖類 グルカゴンはすい臓 A 細胞のホルモン、グリコーゲンは肝臓や筋肉に貯蔵される多糖類。グルカゴンがグリコーゲンを分解して血糖を上げる。名前が似ているので注意。
- ウ 飢餓が多く、低血糖を防ぐしくみが重視されたから 生物の歴史では飢餓のほうが多かった。低血糖は脳のエネルギー不足で命に関わるため、上げるしくみが何重にも発達した。高血糖に対しては備えが少ない。
- イ インスリンは分泌されるが、標的細胞の反応が弱い C はインスリンが増えているのに血糖が下がりにくい。分泌はされていても、肝臓や筋肉などの細胞がインスリンに反応しにくい状態(2 型糖尿病に多い)。
- エ 神経の末端から、拍動をおさえる物質が出された B には神経がつながっていないのに拍動が遅くなったので、液の中の物質がはたらいた。神経の末端からは化学物質(アセチルコリン)が出て情報を伝える。
- ウ B 細胞だけをこわした動物で、食後の血糖濃度が下がるか調べる 調べたい条件(B 細胞)だけを失わせ、ほかの条件はそろえて血糖濃度を比べる。すい臓全体を取ると消化液やグルカゴンの影響も混ざる。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/daigaku/science/bb-06/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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