免疫 ── 問題
基礎
- 次の細胞やしくみのはたらきとして正しいものはどれですか。 キラー T 細胞 (ア 抗原に特異的に結合するタンパク質(免疫グロブリン) イ 適応免疫で、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を直接攻撃して壊す ウ 抗原提示を受けて活性化し、B 細胞やキラー T 細胞のはたらきを助ける エ 同じ抗原の再侵入のときに速く増殖して二次応答を起こす)
- 次の防御は「物理的・化学的防御」「自然免疫」「適応免疫」のどれですか。 感染部位が赤く腫れる(炎症) (ア 適応免疫 イ 物理的・化学的防御 ウ 自然免疫)
- 抗体について正しいものはどれですか。 (ア 赤血球がつくり、抗原を分解する物質 イ B 細胞がつくり、特定の抗原に結合するタンパク質 ウ T 細胞がつくり、抗原に結合する脂質 エ マクロファージがつくり、どんな抗原にも結合できる)
- 自然免疫と適応免疫の違いとして正しいものはどれですか。 (ア 自然免疫は特異性が低く、適応免疫は記憶が残る イ 適応免疫のほうが自然免疫より反応が速い ウ 自然免疫は記憶が残り、二度目に強く反応する エ 自然免疫はリンパ球だけがはたらく)
- 樹状細胞から抗原の情報を受け取り、B 細胞やキラー T 細胞を活性化する細胞はどれですか。 (ア マクロファージ イ 好中球 ウ NK 細胞 エ ヘルパー T 細胞)
標準
- 予防接種(ワクチン)と血清療法について、血清療法の目的はどれですか。 (ア 記憶細胞をつくり、次の感染時に二次応答を起こす(予防) イ 毒素などに抗体をすぐ結合させて症状を抑える(治療) ウ 抗原を体内に残して免疫を長く持続させる(予防) エ 細胞性免疫(キラー T 細胞)の働きを強める(予防))
- 次の免疫の異常や現象の説明として正しいものはどれですか。 拒絶反応 (ア 本来無害な物質(アレルゲン)に免疫が過剰に反応する。花粉症など イ HIV がヘルパー T 細胞に感染して破壊し、適応免疫全体が弱まる ウ 自分の細胞や組織を抗原と認識して攻撃する。関節リウマチ・Ⅰ型糖尿病など エ 移植された他人の細胞を非自己と認識し、主にキラー T 細胞が攻撃する)
- ある抗原 A を注射し、数週間後に抗原 A と初めての抗原 B を同時に注射した。抗体量について正しいものはどれですか。 (ア A も B も二次応答で速く大量にできる イ A も B も一次応答でゆっくり少量できる ウ A は二次応答、B は一次応答で抗体ができる エ A より B に対する抗体のほうが速く多くできる)
- 適応免疫が始まるときの流れとして正しいものはどれですか。 (ア 樹状細胞が抗原を提示 → ヘルパー T 細胞が活性化 イ B 細胞が抗原を提示 → 樹状細胞が抗体をつくる ウ NK 細胞が抗原を提示 → 記憶細胞になる エ キラー T 細胞が抗体をつくる → B 細胞が感染細胞を壊す)
- 次のしくみは「体液性免疫」「細胞性免疫」のどちらによるものですか。 キラー T 細胞が感染した細胞を攻撃する (ア 自然免疫 イ 体液性免疫 ウ 細胞性免疫)
- 系統 B のマウスに系統 A のマウスの皮膚を移植すると、約 10 日で脱落した。同じマウスに系統 A の皮膚をもう一度移植すると約 5 日で、初めての系統 C の皮膚を移植すると約 10 日で脱落した。この結果から考えられることはどれですか。 (ア 2 回目の移植では、免疫ではなく傷の治りが速まった イ 免疫は記憶され、その記憶は系統ごとに特異的である ウ 免疫は記憶されるが、どの系統にも同じようにはたらく エ 1 回目の移植で、マウスの免疫のはたらきが弱まった)
- HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染してエイズを発症すると、さまざまな感染症にかかりやすくなる。その理由として最も適当なものはどれですか。 (ア B 細胞が増えすぎて、抗体が自分の体を攻撃する イ ヘルパー T 細胞が減り、適応免疫がはたらきにくくなる ウ 皮膚や粘膜がこわれ、異物が体内に入りやすくなる エ 赤血球が減り、全身に酸素を運べなくなる)
- 抗体が特定の抗原だけに結合する理由として正しいものはどれですか。 (ア すべての抗体が同じ形で、抗原の側が抗体を選ぶ イ 抗体が抗原を食べて、合わないものを分解する ウ 定常部の形が抗原ごとにちがい、合うものだけと結合する エ 可変部の形が抗原ごとにちがい、合うものだけと結合する)
発展
- T 細胞と B 細胞が成熟する場所の組み合わせとして正しいものはどれですか。 (ア 両方とも胸腺 イ T 細胞:胸腺、B 細胞:骨髄 ウ T 細胞:骨髄、B 細胞:胸腺 エ 両方ともひ臓)
- 臓器移植で拒絶反応を抑えるために免疫抑制剤を使うと、どのような危険がありますか。 (ア 抗体が過剰につくられる イ 感染症にかかりやすくなる ウ 自己免疫疾患になる エ アレルギーが起こりやすくなる)
- ヘビにかまれたときに血清療法が使われる理由はどれですか。 (ア ヘビ毒に対してワクチンが存在しないから イ 一次応答で抗体ができるのを待てないから ウ 記憶細胞をつくって次にかまれても大丈夫にするため エ 血清には毒素を分解する酵素が含まれるから)
- 生まれてすぐに胸腺を取り除いたマウスに、別の系統のマウスの皮膚を移植すると、脱落しにくかった。この結果から考えられることはどれですか。 (ア 拒絶反応には、骨髄で成熟する B 細胞がはたらく イ 胸腺は皮膚の細胞をこわす酵素をつくっている ウ 胸腺がないと、移植した皮膚の細胞が増えなくなる エ 拒絶反応には、胸腺で成熟する T 細胞がはたらく)
- Aさん「ワクチンを 1 回ではなく、間をあけて 2 回打つことがあるのはなぜだろう」。この理由として最も適当なものはどれですか。 (ア 1 回目でつくられた抗体を、2 回目のワクチンで打ち消すため イ 1 回目で弱まった自然免疫を、2 回目で元に戻すため ウ 2 回目で二次応答を起こし、抗体を速く多くつくれるようにする エ 2 回目のワクチンが抗体そのものとして、すぐにはたらくため)
免疫 ── 解答
基礎
- イ 適応免疫で、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を直接攻撃して壊す 答え:適応免疫で、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を直接攻撃して壊す。
- ウ 自然免疫 入れない(皮膚・粘膜・リゾチーム・胃酸)→ 自然免疫(食作用・NK 細胞・炎症、非特異的・速い)→ 適応免疫(リンパ球、特異的・記憶)。答え:自然免疫。
- イ B 細胞がつくり、特定の抗原に結合するタンパク質 抗体は B 細胞(抗体産生細胞)がつくる免疫グロブリン。抗原抗体反応は特異的(鍵と鍵穴)。体液性免疫の中心。
- ア 自然免疫は特異性が低く、適応免疫は記憶が残る 自然免疫は生まれつきで反応が速く特異性が低い(食作用・NK 細胞)。適応免疫は特定の抗原を認識し記憶が残るが、発動に数日かかる(T 細胞・B 細胞)。
- エ ヘルパー T 細胞 樹状細胞が抗原提示 → ヘルパー T 細胞が活性化 → B 細胞(体液性免疫)とキラー T 細胞(細胞性免疫)を助ける。
標準
- イ 毒素などに抗体をすぐ結合させて症状を抑える(治療) ワクチン = 抗原を入れて自分で抗体と記憶細胞をつくらせる(予防・長期)。血清療法 = 抗体そのものを入れる(治療・短期・記憶は残らない)。答え:毒素などに抗体をすぐ結合させて症状を抑える(治療)。
- エ 移植された他人の細胞を非自己と認識し、主にキラー T 細胞が攻撃する 答え:移植された他人の細胞を非自己と認識し、主にキラー T 細胞が攻撃する。
- ウ A は二次応答、B は一次応答で抗体ができる A に対する抗体は二次応答で速く大量にでき、B に対する抗体は一次応答で少しゆっくりできる。免疫記憶は抗原ごとに特異的で、B には記憶細胞がない。
- ア 樹状細胞が抗原を提示 → ヘルパー T 細胞が活性化 樹状細胞が抗原を提示し、ヘルパー T 細胞が活性化して B 細胞(抗体)やキラー T 細胞を活性化する。ヘルパー T 細胞が司令塔で、HIV がこれを壊すと免疫全体が弱まる。
- ウ 細胞性免疫 抗体がはたらくのは体液性免疫、キラー T 細胞などの細胞が直接はたらくのは細胞性免疫。答え:細胞性免疫。
- イ 免疫は記憶され、その記憶は系統ごとに特異的である A の皮膚は 2 回目に速く脱落(二次応答)したが、初めての C は 1 回目と同じ速さ。記憶は特定の抗原(系統 A)に対してだけはたらく。
- イ ヘルパー T 細胞が減り、適応免疫がはたらきにくくなる HIV はヘルパー T 細胞に感染してこわす。ヘルパー T 細胞は B 細胞やキラー T 細胞を活性化するので、減ると適応免疫全体が弱まる。
- エ 可変部の形が抗原ごとにちがい、合うものだけと結合する 抗体(免疫グロブリン)の先端の可変部は抗体ごとに形がちがい、形の合う抗原とだけ結合する(抗原抗体反応の特異性)。
発展
- イ T 細胞:胸腺、B 細胞:骨髄 どちらも骨髄でつくられるが、T 細胞は胸腺(Thymus)で成熟する。
- イ 感染症にかかりやすくなる 拒絶反応(細胞性免疫)を抑えると、病原体への免疫も弱まり、感染症(日和見感染)にかかりやすくなる。
- イ 一次応答で抗体ができるのを待てないから 毒素をすぐに無毒化する必要があり、自分で抗体をつくる一次応答(数日)を待てない。血清療法は抗体を直接入れる治療で、緊急時向き。記憶は残らない。
- エ 拒絶反応には、胸腺で成熟する T 細胞がはたらく T 細胞は胸腺で成熟する。胸腺がないと T 細胞が育たず、キラー T 細胞による拒絶反応(細胞性免疫)が起こりにくい。
- ウ 2 回目で二次応答を起こし、抗体を速く多くつくれるようにする 1 回目で記憶細胞ができ、2 回目の刺激で二次応答が起こると、抗体が速く多くつくられ、記憶も強まる。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/daigaku/science/bb-07/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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