高1 / 生物基礎 / bb-07

更新 2026-09-12

免疫

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

は共通テストで「一次応答と二次応答のグラフ」「ワクチン(予防・記憶細胞)と血清療法(治療・抗体そのもの)の区別」が定番。樹状細胞 → ヘルパー T 細胞 → B 細胞/キラー T 細胞の流れを図で描けるようにし、「抗体はタンパク質(免疫グロブリン)で B 細胞(抗体産生細胞)がつくる」を確実に。


1. 生体防御の 3 段階

まずここだけ

段階内容特徴
物理的・化学的防御皮膚(角質層)、粘膜と粘液、せん毛、涙・だ液のリゾチーム(細菌の細胞壁を分解)、胃酸、皮膚の弱酸性異物を体内に入れない
自然免疫食作用(好中球・マクロファージ・樹状細胞が異物を取り込み分解)、NK 細胞(感染細胞・がん細胞を攻撃)、炎症生まれつき。異物の種類を細かく区別しない。速い
適応免疫(獲得免疫)リンパ球(T 細胞・B 細胞)が特定の異物(抗原)を認識して攻撃特異性が高い。記憶する。発動まで数日

炎症:感染部位が赤く腫れて熱をもつ。血管が広がり、白血球が集まりやすくなる反応。

免疫にかかわる細胞(すべて白血球、骨髄でつくられる):


2. 適応免疫 ── 体液性免疫と細胞性免疫

まずここだけ

共通の始まり:樹状細胞が異物を食べて抗原提示ヘルパー T 細胞が認識して活性化 → B 細胞・キラー T 細胞を助ける

体液性免疫細胞性免疫
主役B 細胞(→ 抗体産生細胞)キラー T 細胞
武器抗体(タンパク質:免疫グロブリン)を体液中に放出感染細胞・がん細胞を直接破壊
対象体液中の細菌・毒素・ウイルスウイルスに感染した細胞、移植された細胞
しくみ抗体が抗原に特異的に結合(抗原抗体反応)→ 無毒化・食作用を受けやすく細胞ごと壊す

3. 免疫記憶 ── 一次応答と二次応答

まずここだけ

グラフ:1 回目の注射後、抗体量が少しゆっくり上がる。2 回目の同じ抗原の注射後、急激に大きく上がる。別の抗原を同時に注射すると、そちらは一次応答。


4. 免疫の利用 ── ワクチンと血清療法

ここまでできれば十分

予防接種(ワクチン)血清療法
入れるもの弱毒化・無毒化した抗原(ワクチン)抗体を含む血清(他の動物につくらせたもの)
目的予防(記憶細胞をつくる)治療(ヘビ毒・破傷風など緊急時)
効果二次応答で発症を防ぐ。長く続くすぐ効くが、抗体は分解されて長続きしない。記憶は残らない

拒絶反応:他人の臓器を移植すると、細胞性免疫(キラー T 細胞)が非自己と認識して攻撃。免疫抑制剤で抑える。


5. 免疫の異常

ここまでできれば十分

異常内容
アレルギー本来無害な物質(アレルゲン)に過剰に反応花粉症、食物アレルギー。急激で全身性の重い症状がアナフィラキシー(ショック)
自己免疫疾患自分の細胞・組織を抗原と認識して攻撃関節リウマチ、Ⅰ型糖尿病、バセドウ病
免疫不全免疫がはたらかないエイズ(AIDS):HIV がヘルパー T 細胞に感染して破壊 → 適応免疫全体が弱まり、日和見感染(ふつうは発症しない病原体で発症)

6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. 3 段階の防御と、自然免疫・適応免疫の違い(特異性・記憶・速さ)を言えるか
  2. 樹状細胞 → ヘルパー T → B 細胞(抗体)/キラー T の流れを描けるか
  3. 一次応答と二次応答のグラフの違いを説明できるか
  4. ワクチン(抗原・予防)と血清療法(抗体・治療)を区別できるか
  5. アレルギー・自己免疫疾患・エイズの説明を言えるか

8. 小テストへ

→ 小テスト(bb-07

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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