慣用句・ことわざ・故事成語 ── 問題
基礎
- 次の文の( )に入る体の部分はどれですか。「信じられない光景に( )を疑った。」 (ア 目 イ 足 ウ 腰 エ 舌)
- ことわざ「二兎を追う者は一兎をも得ず」の意味はどれですか。 (ア 2 つのことを同時にねらうと両方とも失う イ もめごとのあと、かえって安定する ウ 人のためにならない エ あせると失敗する)
- 「慣用句」の説明として正しいものはどれですか。 (ア 4 つの漢字でできた熟語 イ 中国の古い出来事から生まれた言葉 ウ 昔から言い伝えられてきた教えや知恵を短く表した言葉 エ 2 つ以上の語が結びつき、特別な意味を表す言い方)
- 「油を売る」の意味はどれですか。 (ア 商売がうまくもうける イ うそをついて人をだます ウ むだ話で仕事を怠ける エ 油を使って料理をする)
- 「さじを投げる」の意味はどれですか。 (ア 怒ってものを投げる イ 人に仕事をまかせる ウ 見込みがないとあきらめる エ 料理を失敗する)
標準
- 「三人寄れば文殊の知恵」と反対の意味のことわざはどれですか。 (ア 雨降って地固まる イ 猿も木から落ちる ウ 灯台もと暗し エ 船頭多くして船山に上る)
- 「琴線に触れる」の正しい意味はどれですか。 (ア 楽器を弾く イ 怒らせる・逆鱗に触れる ウ 深く感動する エ 音楽に詳しい)
- 「足が出る」の意味はどれですか。 (ア 悪い仲間から離れる イ 歩きすぎて疲れる ウ 他人のじゃまをする エ 予算を超えて費用がかかる)
- 「手のひらを返す」の意味はどれですか。 (ア 相手を助ける イ 態度を急に変える ウ 約束を取り消す エ 大切に育てる)
- 「漁夫の利」の意味はどれですか。 (ア 漁師が魚をたくさんとって大もうけする イ 努力すれば必ず報われる ウ 強い者の力をたよっていばる エ 争う二者のすきに第三者が得をする)
- 「気が置けない」の使い方として、本来の意味に合っているものはどれですか。 (ア 気が置けない店員に、何度も同じことを注意された。 イ あの人は気が置けないので、秘密は話さないでおく。 ウ 気が置けない相手なので、話すときはいつも緊張する。 エ 気が置けない友人と、久しぶりにゆっくり話した。)
- 「情けは人のためならず」の使い方として、本来の意味に合っているものはどれですか。 (ア 人に親切にしておけば、めぐりめぐって自分に返ってくる。情けは人のためならずだ。 イ 手を貸しすぎると本人の成長のためにならない。情けは人のためならずと考えて、黙って見守った。 ウ 人のことより自分を優先しよう。情けは人のためならずというではないか。 エ 親切にしても感謝されないこともある。情けは人のためならずというものだ。)
- 次の文の( )に入る故事成語として最も適切なものはどれですか。「これ以上説明を足すと( )になるので、ここで終えておこう。」 (ア 蛇足 イ 矛盾 ウ 推敲 エ 杞憂)
- 次の文の( )に入ることわざとして最も適切なものはどれですか。「毎日十円ずつ貯金を続けたら、一年で三千円をこえた。( )だ。」 (ア 二階から目薬 イ 善は急げ ウ ちりも積もれば山となる エ 猿も木から落ちる)
発展
- 「覆水盆に返らず」の意味はどれですか。 (ア 失敗はくり返す イ こぼれた水はもとにもどせるので心配ない ウ 一度してしまったことは取り返しがつかない エ 水はどこでも同じ)
- 「立つ鳥跡をにごさず」と反対の意味のことわざはどれですか。 (ア あとは野となれ山となれ イ 善は急げ ウ 転ばぬ先のつえ エ 灯台もと暗し)
- 「役不足」の使い方として、本来の意味に合っているものはどれですか。 (ア 私にはまだ役不足な仕事ですが、精一杯務めさせていただきます。 イ 急な欠席者が出て、劇の準備は役不足のまま本番をむかえた。 ウ 全国大会で活躍した彼に、地区大会の記録係では役不足だ。 エ 練習が役不足だったので、本番ではうまく演奏できなかった。)
- 「煮詰まる」の使い方として、本来の意味に合っているものはどれですか。 (ア 意見が出そろって話し合いが煮詰まってきたので、結論を出そう。 イ 毎日同じ作業ばかりで、気分がすっかり煮詰まってしまった。 ウ どれだけ考えてもよい案が出ず、話し合いがすっかり煮詰まってしまった。 エ 準備が煮詰まってしまい、もう何をすればよいか分からない。)
慣用句・ことわざ・故事成語 ── 解答
基礎
- ア 目 「目」。この慣用句の意味は「信じられない」。体の部分の慣用句は、その部分の働き(首=伸ばして見る、目=好みを見る、口=話す)から意味を思い出す。
- ア 2 つのことを同時にねらうと両方とも失う 「二兎を追う者は一兎をも得ず」=2 つのことを同時にねらうと両方とも失う。「情けは人のためならず」は「ためにならない」ではなく「自分に返ってくる」(誤用注意)。
- エ 2 つ以上の語が結びつき、特別な意味を表す言い方 「首を長くする」など。もとの語の意味とはちがう意味になる。ことわざは教え(石の上にも三年)、故事成語は中国の故事(矛盾)。
- ウ むだ話で仕事を怠ける 江戸時代の油売りが客と長話をしたことから。
- ウ 見込みがないとあきらめる 医者が薬を調合するさじを投げ出すことから。
標準
- エ 船頭多くして船山に上る 似た意味:猿も木から落ちる≒弘法にも筆の誤り≒河童の川流れ(名人も失敗)、馬の耳に念仏≒猫に小判≒豚に真珠(効果なし)、転ばぬ先のつえ≒備えあれば憂いなし、泣きっ面に蜂≒弱り目にたたり目、石の上にも三年≒雨だれ石をうがつ、二兎を追う≒あぶ蜂取らず。反対:善は急げ⇔急いては事をし損じる、三人寄れば⇔船頭多くして。
- ウ 深く感動する 「琴線に触れる」=深く感動する。文化庁の国語に関する世論調査でも誤解が多い語。本来の意味で覚える。
- エ 予算を超えて費用がかかる 疲れるは「足が棒になる」、じゃまは「足を引っ張る」、悪事をやめるは「足を洗う」。
- イ 態度を急に変える 態度や言うことを急に変える。助けるは「手を貸す」、大切に育てるは「手塩にかける」。
- エ 争う二者のすきに第三者が得をする しぎとはまぐりが争っているところを漁師が両方とったという故事。強い者の力をたよっていばるは「虎の威を借る狐」。
- エ 気が置けない友人と、久しぶりにゆっくり話した。 「気が置けない」は遠慮がいらず気楽につきあえるという意味。「油断できない」の意味で使うのはよくある誤り。
- ア 人に親切にしておけば、めぐりめぐって自分に返ってくる。情けは人のためならずだ。 人への親切はいずれ自分にもよい形で返ってくる、という意味。「甘やかすと本人のためにならない」の意味で使うのはよくある誤り。
- ア 蛇足 よけいなつけたしの意味なので「蛇足」。杞憂は必要のない心配、矛盾はつじつまが合わないこと、推敲は文章を練り直すこと。
- ウ ちりも積もれば山となる 小さなものでも積み重なれば大きくなるという意味。猿も木から落ちるは名人も失敗する、二階から目薬は思うようにいかずもどかしい、善は急げはよいことはすぐ実行せよ。
発展
- ウ 一度してしまったことは取り返しがつかない こぼした水は盆にもどらない。離縁した夫婦はもとにもどらないという故事から。
- ア あとは野となれ山となれ 去るときはきれいに ⇔ あとはどうなってもかまわない。
- ウ 全国大会で活躍した彼に、地区大会の記録係では役不足だ。 「役不足」は力のある人に対して役目が軽すぎること。自分の力が足りないことを言うなら「力不足」。
- ア 意見が出そろって話し合いが煮詰まってきたので、結論を出そう。 「煮詰まる」は議論が十分に進み、結論が出る段階に近づくこと。「行き詰まる」の意味で使うのはよくある誤り。
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