中1〜3 国語 / 語句 / k-03

更新 2026-09-12

慣用句・ことわざ・故事成語

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

慣用句の空欄補充(「( )を長くして待つ」→ 首)とことわざの意味・似た意味の組(「石の上にも三年」≒「雨だれ石をうがつ」、「善は急げ」⇔「急いては事をし損じる」)が定番。誤用の多い語(「情けは人のためならず」「役不足」)は意味を問う形で頻出。


1. 体の部分を使った慣用句

まずここだけ

部分慣用句意味
頭が下がる/頭をかかえる/頭が固い/頭に血がのぼる感心する/困り悩む/考えが柔軟でない/かっとなる
顔が広い/顔を立てる/顔から火が出る/顔に泥を塗る知り合いが多い/面目を保たせる/恥ずかしい/面目をつぶす
目がない/目を疑う/目が高い/目に余る/目をかける/目から鼻へ抜ける/目と鼻の先大好きだ/信じられない/見る力がある/ひどくて見過ごせない/世話をする/賢い/近い
耳が痛い/耳を貸す/耳にたこができる/耳を疑う/耳が早い弱点をつかれてつらい/聞いてやる/何度も聞いてうんざり/信じられない/情報が早い
鼻が高い/鼻につく/鼻であしらう/鼻を明かす誇らしい/いやになる/冷たく扱う/あっと言わせる
口が軽い/口が堅い/口をすっぱくする/口車に乗る/口をはさむ/口火を切る/口が滑る秘密を話してしまう/秘密を守る/何度も注意する/うまい話にだまされる/話に割りこむ/最初に始める/うっかり言う
歯・舌歯が立たない/歯に衣着せぬ/舌を巻く/舌を出す相手が強くてかなわない/遠慮せず言う/感心する/ばかにする
首を長くする/首をかしげる/首が回らない/首を突っこむ待ちこがれる/不思議に思う/借金で苦しい/関わる
肩を落とす/肩を持つ/肩の荷が下りる/肩を並べる落胆する/味方する/責任を終えて楽になる/対等になる
胸を打つ/胸を張る/胸をなでおろす/胸がすく感動する/自信をもつ/安心する/すっきりする
腹を割る/腹が立つ/腹をくくる/腹を探る/腹が黒い本心を話す/怒る/覚悟する/本心をさぐる/心が悪い
手を焼く/手に余る/手を抜く/手を打つ/手が出ない/手を貸す/手塩にかける/手のひらを返す扱いに困る/自分の力では無理/いい加減にする/取り引きを決める・対策する/高すぎて買えない/助ける/大切に育てる/態度を急に変える
足が出る/足を洗う/足を引っ張る/足が棒になる/足元を見る/二の足を踏む予算を超える/悪事をやめる/じゃまをする/疲れ切る/弱みにつけこむ/ためらう
腰が低い/腰が重い/腰を据える/腰を抜かす謙虚だ/なかなか動かない/落ち着いて取り組む/ひどく驚く

その他油を売る(むだ話で仕事を怠ける)、水に流す(過去のことを忘れる)、さじを投げる(あきらめる)、羽を伸ばす(のびのびする)、太鼓判を押す(保証する)、棚に上げる(自分の問題を問わない)、輪をかける(程度を大きくする)、雲をつかむ(ぼんやりしてつかめない)、花を持たせる(相手に名誉をゆずる)、板につく(似合ってくる)、お茶をにごす(いい加減にごまかす)、焼け石に水(効果がない)、馬が合う(気が合う)、猫の額(せまい)、虫がいい(自分勝手)。


2. ことわざ

まずここだけ

ことわざ意味
石の上にも三年がまんして続ければ成功する
急いては事をし損じるあせると失敗する
善は急げよいことはすぐに実行せよ
猿も木から落ちる名人も失敗することがある(≒弘法にも筆の誤り・河童の川流れ)
ちりも積もれば山となるわずかでも積み重ねれば大きくなる
転ばぬ先のつえ失敗しないよう前もって準備(≒備えあれば憂いなし)
失敗は成功のもと失敗から学べば成功につながる
二兎を追う者は一兎をも得ず2 つ同時にねらうと両方失う(≒虻蜂取らず)
背に腹はかえられぬ大事なもののために他を犠牲にするしかない
泣きっ面に蜂不運が重なる(≒弱り目にたたり目)
馬の耳に念仏言っても効果がない(≒犬に論語・猫に小判・豚に真珠)
百聞は一見にしかず何度も聞くより一度見るほうがよい
灯台もと暗し身近なことはかえって気づきにくい
井の中の蛙(大海を知らず)見識がせまい
のど元過ぎれば熱さを忘れる苦しさも過ぎれば忘れる
情けは人のためならず人に親切にすれば自分に良い報いが返ってくる(「人のためにならない」は誤り
かわいい子には旅をさせよ大切な子ほど苦労させて育てよ
良薬は口に苦しためになる忠告は聞きづらい
雨降って地固まるもめごとのあとかえって安定する
早起きは三文の徳早起きはよいことがある
立つ鳥跡をにごさず去るときはあとをきれいに
鉄は熱いうちに打て若いうちに鍛えよ・機会を逃すな
能ある鷹は爪を隠す実力のある人はひけらかさない
三人寄れば文殊の知恵人が集まれば良い考えが出る
船頭多くして船山に上る指示する人が多いと失敗する
ぬかに釘・豆腐にかすがい手ごたえがない
月とすっぽん・提灯に釣鐘比べものにならないほどちがう
論より証拠議論より証拠を示すほうが早い
渡る世間に鬼はない世の中には親切な人もいる
果報は寝て待て幸運はあせらず待つ

反対の意味の組:善は急げ ⇔ 急いては事をし損じる/三人寄れば文殊の知恵 ⇔ 船頭多くして船山に上る/渡る世間に鬼はない ⇔ 人を見たら泥棒と思え/かわいい子には旅をさせよ ⇔ 獅子はわが子を千尋の谷に落とす(似た)/立つ鳥跡をにごさず ⇔ あとは野となれ山となれ。


3. 故事成語(k-11 と合わせて)

ここまでできれば十分

矛盾・五十歩百歩・推敲・蛇足・温故知新・四面楚歌・臥薪嘗胆・呉越同舟・杞憂・朝三暮四・背水の陣・画竜点睛・登竜門・完璧・漱石枕流・塞翁が馬・他山の石・守株(→ 由来と意味は k-11)。 追加:覆水盆に返らず(一度したことは取り返せない)、虎の威を借る狐(強い者の力をたよる)、漁夫の利(両者が争う間に第三者が利益)、百発百中一網打尽他山の石鶏口となるも牛後となるなかれ竜頭蛇尾千里の道も一歩から(老子)、大器晩成


4. 誤用の多い語(入試で「意味を問う」形で出る)

ここまでできれば十分

正しい意味よくある誤解
情けは人のためならず人への親切は自分に返ってくる人のためにならない ×
気が置けない遠慮がいらない・気楽油断できない ×
役不足役が軽すぎて実力に合わない力不足 ×
確信犯正しいと信じて行う犯罪悪いとわかってやる ×
さわり話や曲の中心・要点最初の部分 ×
煮詰まる議論がまとまる段階に近づく行き詰まる ×
姑息一時しのぎずるい ×
敷居が高い不義理をして行きにくい高級で入りにくい ×
琴線に触れる感動する怒らせる ×
おっとり刀急いでかけつけるゆっくり ×
流れに耳を洗う(参考)俗世を離れる
穿った見方本質を見抜く見方ひねくれた見方 ×
失笑おかしくて思わず笑う笑いを失う ×
破天荒だれも成しえなかったことをする豪快・型破り ×

5. よくある間違い


6. 自己チェック

  1. 体の慣用句:首を長く(待つ)・目がない(好き)・鼻が高い(誇り)・口が軽い(秘密を話す)・腹を割る(本心)・手を焼く(困る)・足が出る(予算超過)・肩の荷(責任終了)
  2. ことわざの似た組:猿も木から落ちる≒弘法にも筆の誤り、馬の耳に念仏≒猫に小判、転ばぬ先のつえ≒備えあれば憂いなし
  3. 反対の組:善は急げ⇔急いては事をし損じる、三人寄れば⇔船頭多くして
  4. 誤用注意:情けは人のためならず・役不足・気が置けない・確信犯・煮詰まる・敷居が高い
  5. 故事成語は k-11 と合わせて

7. 小テストへ

→ 小テスト(k-03

関連する単元

参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

国語の単元一覧まぜこぜテスト国語の勉強法