内容把握(選択肢の「言い過ぎ」「逆」「無関係」を切る) ── 問題
基礎
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 都市に暮らす人の多くは、隣に誰が住んでいるのかを知らない。これはしばしば「人間関係の希薄化」として嘆かれる。だが、匿名でいられることは、都市がもたらした重要な自由でもある。小さな共同体では、誰もが誰かの子であり、どの家の者かで扱いが決まる。そこでは助け合いが厚い代わりに、逸脱は目立ち、噂はすぐに広まる。村を出て都市へ向かった人々の少なからぬ部分は、仕事を求めただけでなく、この視線から逃れることを求めていた。 ただし匿名性は、支えの薄さと表裏である。災害のときに隣人の顔を知らないことは、そのまま安否確認の遅れにつながる。高齢者の孤立死が都市部で問題になるのも、同じ構造による。 したがって都市の課題は、失われた共同体を復元することではない。監視に戻らずに支えだけを作る、という難しい設計である。名前を知らなくても声をかけられる場所、必要なときだけつながれる仕組み。都市の自由を保ったまま、その裏側の薄さを補う工夫が求められている。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 小さな共同体では助け合いが厚い代わりに、逸脱が目立ち噂が広まりやすい。 イ 都市の匿名性は、災害時の安否確認を速めるという利点を持っている。 ウ 筆者は、都市における人間関係の希薄化を一貫して嘆かわしいものと見ている。 エ 都市の課題は、かつての共同体をそのまま復元することである。 undefined 村から都市へ向かった人々のすべては、仕事ではなく視線から逃れることを求めていた。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 「朝食をとる子どもは成績がよい」という調査結果を目にすると、私たちはつい「朝食をとらせれば成績が上がる」と読んでしまう。だがこの調査が示しているのは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実、すなわち相関であって、一方が他方を引き起こすという因果ではない。 朝食と成績の両方に影響する第三の要因、たとえば家庭の生活リズムや親の関わりがあれば、朝食そのものには何の力がなくても、二つは同時に現れる。こうした隠れた要因を考えずに相関を因果と読みかえることは、統計の読み違えの中でもっともありふれたものである。 因果を確かめるには、他の条件をそろえたうえで、原因とされるものだけを変えてみるほかない。医療の分野で新薬の効果を調べるとき、くじ引きで投与する人としない人を分けるのはそのためである。 もっとも、あらゆる場面でこうした実験ができるわけではない。だからこそ、相関しか手元にないときには、「他に何がこの二つを同時に動かしうるか」と自問する習慣が、数字を読む人に求められる。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 相関を因果と読みかえる誤りは、統計の専門家にはほとんど見られない。 イ 朝食をとる子どもは成績がよいという調査は、朝食が成績を上げることを示している。 ウ 相関とは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実のことである。 エ 家庭の生活リズムは、朝食と成績のどちらにも影響しないことが確かめられている。 undefined 因果を確かめるには、できるだけ多くの条件を同時に変えてみるのがよい。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 本を速く読む技術が売れている。一冊を十分で読む、年に千冊読む、といった宣伝文句が並ぶ。情報を集めるための読書なら、それでよいのかもしれない。必要な箇所だけを拾い、要点を抜き出す読み方は、仕事の場面では確かに役に立つ。 けれども、読書にはもう一つの種類がある。読み終えたあとで、自分の考え方が少し変わってしまっているような読書である。この種の読書では、速さはむしろ妨げになる。文章に引っかかり、立ち止まり、著者の言うことに反発し、数日おいてまた開く。その往復の中で、書かれていることが自分の経験と結びつき、はじめて自分のものになる。 二つの読み方はどちらが優れているというものではない。用途が違うのである。問題は、速く読む技術ばかりが語られる結果、遅く読むことが「能力の不足」と見なされてしまうことだ。立ち止まる読書は、速く読めない人の読書ではない。速く読める人が、あえて速度を落として選び取る読書である。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 筆者は、本を速く読む技術にはまったく価値がないと断じている。 イ 速く読めない人だけが、立ち止まる読書をすることになる。 ウ 考え方が変わるような読書では、速く読むほど理解が深まる。 エ 情報を集める読書では、要点を抜き出す読み方が役に立つ。 undefined 二つの読み方のうち、遅く読む読書のほうが優れている。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 専門化は近代の生産性を支えてきた。一人が全工程を担うより、工程を分けてそれぞれが熟達したほうが、はるかに多くを、はるかに正確に作れる。知識の世界も同じで、学問は細かく分かれ、隣の分野の論文はもはや読めないほどになっている。 しかし専門化には、避けがたい副作用がある。自分の担当の外で何が起きているかが見えなくなることだ。工程の一つ一つは正しく動いているのに、全体として誰も望まない結果が出る、という事態は、この見えなさから生まれる。製品の欠陥、組織の不祥事、環境への負荷。どれも「自分の持ち場はきちんとやった」人々の集まりから起きている。 ここから引き出すべき教訓は、専門化をやめることではない。それは生産性を手放すことを意味するし、現実的でもない。必要なのは、専門の内側にいながら、ときどき全体の絵を見に行く役割を、誰かが意識的に引き受けることである。その役割は、どの専門にも属さないがゆえに、放っておけば誰のものにもならない。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 組織の不祥事は、持ち場の仕事を怠った人々から起きている。 イ 一人が全工程を担うほうが、工程を分けるよりも正確に作れる。 ウ 専門化の副作用は、努力によって完全に避けることができる。 エ 学問は細かく分かれ、隣の分野の論文が読めないほどになっている。 undefined 筆者は、生産性を守るために専門化をさらに進めるべきだと述べている。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 本棚が満杯になるたびに、本を処分しようと試みる。しかし、いざ一冊ずつ手に取ると、ほとんどの本が「まだ読んでいない」か「いつか読み返す」のどちらかに分類されてしまい、処分の候補はごくわずかしか残らない。毎回同じ結果になるので、何がそうさせるのかを考えてみた。 読んでいない本を捨てられないのは、その本を買ったときの自分を捨てることになる気がするからだ。書店で手に取った瞬間、私はその本の内容に関心を持つ人間になろうとしていた。読まないまま捨てることは、その計画の失敗を認めることに近い。読み返さない本を捨てられないのも、似た事情による。あの本を読んだ当時の自分を、本と一緒に手放すように感じられるのだ。 つまり本棚に並んでいるのは本ではなく、過去と未来の自分の姿である。だから本棚の整理は、物の整理ではなく自分の来歴の整理になってしまい、手が止まる。 ここまで考えて、私はある割り切りに至った。本は自分の一部ではない。本は本であり、読まれてこそ本である。読まない本を手元に置くよりも、読む人の手に渡すほうが、本にとっても、買ったときの自分の意図にとっても、ずっとましなのだ。そう考えられるようになってから、ようやく段ボール一箱分を古書店に送った。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 筆者は、読み返す予定のない本を電子書籍に買い替えることで本棚の問題を解決した。 イ 筆者は、本を読む人の手に渡すことは本にとってはよいが、買ったときの自分の意図には反すると考えている。 ウ 筆者は、読んでいない本を捨てることを、その本を買ったときの計画の失敗を認めることに近いと感じている。 エ 筆者は本棚の整理に取りかかると、ほとんどの本を迷わずに処分の候補へ入れることができる。 undefined 筆者は、本は自分の一部であるから一冊たりとも手放すべきではないという結論に至った。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 組織が目標を数値で示すことには、明らかな利点がある。何をどこまでやればよいかが誰にでも分かり、達成したかどうかを後から確かめられる。「利用者に親切に」よりも「待ち時間を十分以内に」のほうが、行動に移しやすい。現場が迷わずに済むという点で、数値は言葉より親切でさえある。 ただし、数値目標は掲げた瞬間に、それ自体が目的にすり替わる性質を持っている。待ち時間を十分以内にするために、窓口が一人ひとりの相談を打ち切るようになれば、本来の目的であった「親切」はむしろ後退する。数値は目的の一部を測る物差しにすぎないのに、物差しのほうが目的に取って代わるのである。 この現象は、測りやすいものだけが重視され、測りにくいものが軽んじられるという形で現れる。相談の丁寧さや利用者の安心は測りにくく、待ち時間は測りやすい。だから後者ばかりが追われる。追われるうちに、測りにくいもののほうが本来の目的だったことは忘れられていく。 数値目標をやめるべきだ、と言いたいのではない。数値は本来の目的を思い出すための手がかりであって、目的そのものではない。目標を掲げた人が「この数字は何のためにあったのか」を定期的に問い直す仕組みがなければ、数値目標は組織を目的から遠ざける道具になりうる。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 測りやすい待ち時間ばかりが追われ、測りにくい相談の丁寧さが軽んじられることがある。 イ 筆者は、数値目標は組織を目的から遠ざけるので、すぐにやめるべきだと主張している。 ウ 待ち時間を十分以内にするには、窓口の数を増やして相談を分散させる必要がある。 エ 数値目標には達成を後から確かめられる利点があるため、目的にすり替わる心配はない。 undefined 数値目標は行動に移しにくいので、「親切に」のような言葉による目標のほうが優れている。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 子どもを褒めて育てよ、と言われる。叱るより褒めるほうが本人のやる気を保ちやすいというのは、多くの人の実感に合うだろう。だが「褒める」の中身を見ると、ずいぶん違うものが同じ名前で呼ばれている。その違いを見ないまま「褒めればよい」と考えると、思わぬ方向に子どもを導くことになる。 一つは、結果を褒めることである。「百点を取ってえらい」「一位になってすごい」。もう一つは、過程を褒めることである。「難しい問題を最後まで考えたね」「昨日より速く走れたね」。前者は成果を出した子どもには届くが、成果を出せなかった子どもには、褒められなかったという事実だけが残る。しかも結果を褒められ続けた子どもは、結果が出そうにない課題を避けるようになる。褒められない危険を冒すより、確実に褒められる易しい課題を選ぶほうが賢明だからだ。 後者は、成果の有無にかかわらず本人の努力を見ているという合図になる。うまくいかなかった日にも、褒めるべきことは見つかる。そして過程を見てもらった子どもは、難しい課題に手を出すことを恐れにくい。 褒めることは、叱ることより易しいわけではない。何を見て褒めるかで、子どもがこれから何に手を伸ばすかが変わる。褒める側に求められているのは、褒める回数ではなく、見る場所である。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 褒めるほうが叱るよりもやる気を保ちやすいので、褒めることは叱ることより易しい。 イ 褒める回数が多いほど、子どもは叱られたときにも素直に受け止められるようになる。 ウ 結果を褒められ続けた子どもは、確実に褒められる易しい課題を選ぶようになりがちである。 エ 筆者は、結果を褒めることは子どもに害しか与えないので一切やめるべきだと述べている。 undefined 過程を褒められた子どもは、結果を出せなかった経験から難しい課題を避けるようになる。)
標準
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 都市に暮らす人の多くは、隣に誰が住んでいるのかを知らない。これはしばしば「人間関係の希薄化」として嘆かれる。だが、匿名でいられることは、都市がもたらした重要な自由でもある。小さな共同体では、誰もが誰かの子であり、どの家の者かで扱いが決まる。そこでは助け合いが厚い代わりに、逸脱は目立ち、噂はすぐに広まる。村を出て都市へ向かった人々の少なからぬ部分は、仕事を求めただけでなく、この視線から逃れることを求めていた。 ただし匿名性は、支えの薄さと表裏である。災害のときに隣人の顔を知らないことは、そのまま安否確認の遅れにつながる。高齢者の孤立死が都市部で問題になるのも、同じ構造による。 したがって都市の課題は、失われた共同体を復元することではない。監視に戻らずに支えだけを作る、という難しい設計である。名前を知らなくても声をかけられる場所、必要なときだけつながれる仕組み。都市の自由を保ったまま、その裏側の薄さを補う工夫が求められている。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 高齢者の孤立死は、都市部よりも小さな共同体で起こりやすい。 イ 都市の匿名性と支えの薄さは、同じものの表と裏の関係にある。 ウ 都市は監視に戻ることでしか、住民の安全を確保できない。 エ 名前を知り合う関係を作ることが、都市の課題を解く唯一の方法である。 undefined 筆者は、都市の自由を守るためには支えの薄さを受け入れるしかないと述べている。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 「朝食をとる子どもは成績がよい」という調査結果を目にすると、私たちはつい「朝食をとらせれば成績が上がる」と読んでしまう。だがこの調査が示しているのは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実、すなわち相関であって、一方が他方を引き起こすという因果ではない。 朝食と成績の両方に影響する第三の要因、たとえば家庭の生活リズムや親の関わりがあれば、朝食そのものには何の力がなくても、二つは同時に現れる。こうした隠れた要因を考えずに相関を因果と読みかえることは、統計の読み違えの中でもっともありふれたものである。 因果を確かめるには、他の条件をそろえたうえで、原因とされるものだけを変えてみるほかない。医療の分野で新薬の効果を調べるとき、くじ引きで投与する人としない人を分けるのはそのためである。 もっとも、あらゆる場面でこうした実験ができるわけではない。だからこそ、相関しか手元にないときには、「他に何がこの二つを同時に動かしうるか」と自問する習慣が、数字を読む人に求められる。 新薬の効果を調べるときに「くじ引きで投与する人としない人を分ける」理由として、本文の趣旨に合うものはどれか。 (ア 薬の効果を信じる人だけを選んで投与するため。 イ できるだけ多くの人に新薬を試してもらい、相関を強めるため。 ウ 調査の費用を抑え、短期間で結果を出すため。 エ 薬の有無以外の条件をそろえた比較にするため。 undefined 投与を受けられない人に対しても手続きの公平さを保つため。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 「朝食をとる子どもは成績がよい」という調査結果を目にすると、私たちはつい「朝食をとらせれば成績が上がる」と読んでしまう。だがこの調査が示しているのは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実、すなわち相関であって、一方が他方を引き起こすという因果ではない。 朝食と成績の両方に影響する第三の要因、たとえば家庭の生活リズムや親の関わりがあれば、朝食そのものには何の力がなくても、二つは同時に現れる。こうした隠れた要因を考えずに相関を因果と読みかえることは、統計の読み違えの中でもっともありふれたものである。 因果を確かめるには、他の条件をそろえたうえで、原因とされるものだけを変えてみるほかない。医療の分野で新薬の効果を調べるとき、くじ引きで投与する人としない人を分けるのはそのためである。 もっとも、あらゆる場面でこうした実験ができるわけではない。だからこそ、相関しか手元にないときには、「他に何がこの二つを同時に動かしうるか」と自問する習慣が、数字を読む人に求められる。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 隠れた要因を考えることは、統計を専門に扱う研究者にだけ求められる。 イ 相関が強ければ強いほど、因果関係があると言える。 ウ 実験ができない場面では、相関だけから因果を判断してもかまわない。 エ 実験が不可能な場面でも、第三の要因を疑う習慣が大切である。 undefined 医療以外の分野では、因果を確かめる方法は存在しない。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 本を速く読む技術が売れている。一冊を十分で読む、年に千冊読む、といった宣伝文句が並ぶ。情報を集めるための読書なら、それでよいのかもしれない。必要な箇所だけを拾い、要点を抜き出す読み方は、仕事の場面では確かに役に立つ。 けれども、読書にはもう一つの種類がある。読み終えたあとで、自分の考え方が少し変わってしまっているような読書である。この種の読書では、速さはむしろ妨げになる。文章に引っかかり、立ち止まり、著者の言うことに反発し、数日おいてまた開く。その往復の中で、書かれていることが自分の経験と結びつき、はじめて自分のものになる。 二つの読み方はどちらが優れているというものではない。用途が違うのである。問題は、速く読む技術ばかりが語られる結果、遅く読むことが「能力の不足」と見なされてしまうことだ。立ち止まる読書は、速く読めない人の読書ではない。速く読める人が、あえて速度を落として選び取る読書である。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 二つの読み方は用途が同じなので、速いほうを選ぶのが合理的である。 イ 立ち止まる読書は、仕事で情報を集める場面でこそ求められる。 ウ 文章に反発することは読書の妨げになるので、できるだけ避けるべきである。 エ 年に千冊読むほどの量をこなすことが、考え方を変える読書の条件である。 undefined 遅く読むことが能力の不足と見なされる風潮を、筆者は問題にしている。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 専門化は近代の生産性を支えてきた。一人が全工程を担うより、工程を分けてそれぞれが熟達したほうが、はるかに多くを、はるかに正確に作れる。知識の世界も同じで、学問は細かく分かれ、隣の分野の論文はもはや読めないほどになっている。 しかし専門化には、避けがたい副作用がある。自分の担当の外で何が起きているかが見えなくなることだ。工程の一つ一つは正しく動いているのに、全体として誰も望まない結果が出る、という事態は、この見えなさから生まれる。製品の欠陥、組織の不祥事、環境への負荷。どれも「自分の持ち場はきちんとやった」人々の集まりから起きている。 ここから引き出すべき教訓は、専門化をやめることではない。それは生産性を手放すことを意味するし、現実的でもない。必要なのは、専門の内側にいながら、ときどき全体の絵を見に行く役割を、誰かが意識的に引き受けることである。その役割は、どの専門にも属さないがゆえに、放っておけば誰のものにもならない。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 専門の外で起きていることは、専門家であれば当然見えている。 イ 全体の絵を見る役割は、特定の専門分野に自然に割り当てられる。 ウ 筆者は、専門化をやめて全員が全体を見るようにすべきだと主張している。 エ 環境への負荷は、専門化の副作用とは無関係な問題として扱われている。 undefined 工程の一つ一つが正しく動いていても、全体では望まない結果が出うる。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 専門化は近代の生産性を支えてきた。一人が全工程を担うより、工程を分けてそれぞれが熟達したほうが、はるかに多くを、はるかに正確に作れる。知識の世界も同じで、学問は細かく分かれ、隣の分野の論文はもはや読めないほどになっている。 しかし専門化には、避けがたい副作用がある。自分の担当の外で何が起きているかが見えなくなることだ。工程の一つ一つは正しく動いているのに、全体として誰も望まない結果が出る、という事態は、この見えなさから生まれる。製品の欠陥、組織の不祥事、環境への負荷。どれも「自分の持ち場はきちんとやった」人々の集まりから起きている。 ここから引き出すべき教訓は、専門化をやめることではない。それは生産性を手放すことを意味するし、現実的でもない。必要なのは、専門の内側にいながら、ときどき全体の絵を見に行く役割を、誰かが意識的に引き受けることである。その役割は、どの専門にも属さないがゆえに、放っておけば誰のものにもならない。 筆者が「必要なのは」として挙げていることはどれか。 (ア 専門の内側にいながら全体を見に行く役割を、誰かが意識して引き受けること。 イ 生産性を多少犠牲にしてでも、工程の分割を減らして一人の担当を広げること。 ウ 製品の欠陥や不祥事を防ぐため、持ち場ごとの点検を厳しくすること。 エ 隣の分野の論文を読めるように、すべての専門家が教育を受け直すこと。 undefined どの専門にも属さない管理者を新たに雇い、全体を監督させること。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 本棚が満杯になるたびに、本を処分しようと試みる。しかし、いざ一冊ずつ手に取ると、ほとんどの本が「まだ読んでいない」か「いつか読み返す」のどちらかに分類されてしまい、処分の候補はごくわずかしか残らない。毎回同じ結果になるので、何がそうさせるのかを考えてみた。 読んでいない本を捨てられないのは、その本を買ったときの自分を捨てることになる気がするからだ。書店で手に取った瞬間、私はその本の内容に関心を持つ人間になろうとしていた。読まないまま捨てることは、その計画の失敗を認めることに近い。読み返さない本を捨てられないのも、似た事情による。あの本を読んだ当時の自分を、本と一緒に手放すように感じられるのだ。 つまり本棚に並んでいるのは本ではなく、過去と未来の自分の姿である。だから本棚の整理は、物の整理ではなく自分の来歴の整理になってしまい、手が止まる。 ここまで考えて、私はある割り切りに至った。本は自分の一部ではない。本は本であり、読まれてこそ本である。読まない本を手元に置くよりも、読む人の手に渡すほうが、本にとっても、買ったときの自分の意図にとっても、ずっとましなのだ。そう考えられるようになってから、ようやく段ボール一箱分を古書店に送った。 「本棚に並んでいるのは本ではなく、過去と未来の自分の姿である」とはどういうことか。 (ア 本棚の本の並び順を見れば、その人が何を大切にして生きてきたかが他人にも分かるということ。 イ 本を処分してしまえば、過去の自分も未来の自分も一緒に失われてしまうということ。 ウ 読み返さない本には当時の自分が、読んでいない本には読もうとした自分が重なっているということ。 エ 本は読んだ順に並べておくべきで、そうすれば自分の成長の記録として役に立つということ。 undefined 本棚の本はいずれ読み返すことになるので、将来の自分にとって欠かせないものだということ。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 組織が目標を数値で示すことには、明らかな利点がある。何をどこまでやればよいかが誰にでも分かり、達成したかどうかを後から確かめられる。「利用者に親切に」よりも「待ち時間を十分以内に」のほうが、行動に移しやすい。現場が迷わずに済むという点で、数値は言葉より親切でさえある。 ただし、数値目標は掲げた瞬間に、それ自体が目的にすり替わる性質を持っている。待ち時間を十分以内にするために、窓口が一人ひとりの相談を打ち切るようになれば、本来の目的であった「親切」はむしろ後退する。数値は目的の一部を測る物差しにすぎないのに、物差しのほうが目的に取って代わるのである。 この現象は、測りやすいものだけが重視され、測りにくいものが軽んじられるという形で現れる。相談の丁寧さや利用者の安心は測りにくく、待ち時間は測りやすい。だから後者ばかりが追われる。追われるうちに、測りにくいもののほうが本来の目的だったことは忘れられていく。 数値目標をやめるべきだ、と言いたいのではない。数値は本来の目的を思い出すための手がかりであって、目的そのものではない。目標を掲げた人が「この数字は何のためにあったのか」を定期的に問い直す仕組みがなければ、数値目標は組織を目的から遠ざける道具になりうる。 「物差しのほうが目的に取って代わる」の例として本文に挙げられているものはどれか。 (ア 待ち時間を短くするために、窓口が一人ひとりの相談を途中で打ち切るようになること。 イ 相談の丁寧さや利用者の安心を測るために、新しい物差しを作って数値化すること。 ウ 利用者の安心を高めるために、待ち時間の数値目標そのものを取り下げること。 エ 「利用者に親切に」という目標を掲げても、何をすればよいか行動が決まらないこと。 undefined 掲げた数字が何のためにあったのかを、目標を掲げた人が定期的に問い直すこと。)
発展
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 都市に暮らす人の多くは、隣に誰が住んでいるのかを知らない。これはしばしば「人間関係の希薄化」として嘆かれる。だが、匿名でいられることは、都市がもたらした重要な自由でもある。小さな共同体では、誰もが誰かの子であり、どの家の者かで扱いが決まる。そこでは助け合いが厚い代わりに、逸脱は目立ち、噂はすぐに広まる。村を出て都市へ向かった人々の少なからぬ部分は、仕事を求めただけでなく、この視線から逃れることを求めていた。 ただし匿名性は、支えの薄さと表裏である。災害のときに隣人の顔を知らないことは、そのまま安否確認の遅れにつながる。高齢者の孤立死が都市部で問題になるのも、同じ構造による。 したがって都市の課題は、失われた共同体を復元することではない。監視に戻らずに支えだけを作る、という難しい設計である。名前を知らなくても声をかけられる場所、必要なときだけつながれる仕組み。都市の自由を保ったまま、その裏側の薄さを補う工夫が求められている。 「監視に戻らずに支えだけを作る」の説明として最も妥当なものはどれか。 (ア 隣人どうしが家族構成まで知り合う昔ながらの関係を取り戻すこと。 イ 互いの素性を知らないままでも必要なときに助け合える仕組みを作ること。 ウ 都市を離れて小さな共同体へ移り住むよう人々に促すこと。 エ 住民全員の所在と家族構成を行政が常に把握できる制度を整えること。 undefined 災害時に備えて、住民が日ごろから互いの行動を見張り合う体制を築くこと。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 「朝食をとる子どもは成績がよい」という調査結果を目にすると、私たちはつい「朝食をとらせれば成績が上がる」と読んでしまう。だがこの調査が示しているのは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実、すなわち相関であって、一方が他方を引き起こすという因果ではない。 朝食と成績の両方に影響する第三の要因、たとえば家庭の生活リズムや親の関わりがあれば、朝食そのものには何の力がなくても、二つは同時に現れる。こうした隠れた要因を考えずに相関を因果と読みかえることは、統計の読み違えの中でもっともありふれたものである。 因果を確かめるには、他の条件をそろえたうえで、原因とされるものだけを変えてみるほかない。医療の分野で新薬の効果を調べるとき、くじ引きで投与する人としない人を分けるのはそのためである。 もっとも、あらゆる場面でこうした実験ができるわけではない。だからこそ、相関しか手元にないときには、「他に何がこの二つを同時に動かしうるか」と自問する習慣が、数字を読む人に求められる。 本文で「第三の要因」の例として挙げられているものはどれか。 (ア 家庭の生活リズムや親の関わり イ 新薬を投与したかどうかの区別 ウ 学校で受けている授業の質の高さ エ 子どもが生まれつき持っている能力 undefined 朝食に含まれる栄養の内容)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 本を速く読む技術が売れている。一冊を十分で読む、年に千冊読む、といった宣伝文句が並ぶ。情報を集めるための読書なら、それでよいのかもしれない。必要な箇所だけを拾い、要点を抜き出す読み方は、仕事の場面では確かに役に立つ。 けれども、読書にはもう一つの種類がある。読み終えたあとで、自分の考え方が少し変わってしまっているような読書である。この種の読書では、速さはむしろ妨げになる。文章に引っかかり、立ち止まり、著者の言うことに反発し、数日おいてまた開く。その往復の中で、書かれていることが自分の経験と結びつき、はじめて自分のものになる。 二つの読み方はどちらが優れているというものではない。用途が違うのである。問題は、速く読む技術ばかりが語られる結果、遅く読むことが「能力の不足」と見なされてしまうことだ。立ち止まる読書は、速く読めない人の読書ではない。速く読める人が、あえて速度を落として選び取る読書である。 「速く読める人が、あえて速度を落として選び取る読書である」とはどういうことか。 (ア 速読の技術を身につけた人だけが、深い読書をする資格を持っているということ。 イ 速く読める人は、遅く読む人を見下してはならないということ。 ウ 深く読むためには、まず速読の練習を積む必要があるということ。 エ 読書の速度は本人の能力によって決まり、変えることはできないということ。 undefined 遅く読むことは能力の不足ではなく、目的に応じた選択だということ。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 子どもを褒めて育てよ、と言われる。叱るより褒めるほうが本人のやる気を保ちやすいというのは、多くの人の実感に合うだろう。だが「褒める」の中身を見ると、ずいぶん違うものが同じ名前で呼ばれている。その違いを見ないまま「褒めればよい」と考えると、思わぬ方向に子どもを導くことになる。 一つは、結果を褒めることである。「百点を取ってえらい」「一位になってすごい」。もう一つは、過程を褒めることである。「難しい問題を最後まで考えたね」「昨日より速く走れたね」。前者は成果を出した子どもには届くが、成果を出せなかった子どもには、褒められなかったという事実だけが残る。しかも結果を褒められ続けた子どもは、結果が出そうにない課題を避けるようになる。褒められない危険を冒すより、確実に褒められる易しい課題を選ぶほうが賢明だからだ。 後者は、成果の有無にかかわらず本人の努力を見ているという合図になる。うまくいかなかった日にも、褒めるべきことは見つかる。そして過程を見てもらった子どもは、難しい課題に手を出すことを恐れにくい。 褒めることは、叱ることより易しいわけではない。何を見て褒めるかで、子どもがこれから何に手を伸ばすかが変わる。褒める側に求められているのは、褒める回数ではなく、見る場所である。 「褒める側に求められているのは、褒める回数ではなく、見る場所である」とはどういうことか。 (ア 褒める場面を人前にするか二人きりにするかで、褒め言葉の伝わり方が変わるということ。 イ 褒める回数を減らして、その分だけ一回ごとの褒め言葉を長く丁寧にするべきだということ。 ウ 何度褒めるかより、結果と過程のどちらに目を向けて褒めるかが、子どもの行動を左右するということ。 エ 叱る回数と褒める回数の割合を意識して、叱るよりも褒める場面のほうを増やすということ。 undefined 子どもを褒めるためには、子どもが今どこで何をしているかを親が常に見ていなければならないということ。)
内容把握(選択肢の「言い過ぎ」「逆」「無関係」を切る) ── 解答
基礎
- ア 小さな共同体では助け合いが厚い代わりに、逸脱が目立ち噂が広まりやすい。 第 1 段落「助け合いが厚い代わりに、逸脱は目立ち、噂はすぐに広まる」と一致。「一貫して嘆かわしい」は「重要な自由でもある」と食い違う。「すべては」「仕事ではなく」は本文の「少なからぬ部分」「仕事を求めただけでなく」の言い過ぎ。「安否確認を速める」は「遅れにつながる」の逆。「復元すること」は「復元することではない」の逆。
- ウ 相関とは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実のことである。 第 1 段落「二つの事柄が同時に起こりやすいという事実、すなわち相関」と一致。「上げることを示している」は本文が「因果ではない」と否定。「影響しない」は本文が「あれば」と例に挙げた要因で、影響しないとは言っていない。「専門家には見られない」は本文にない。「多くの条件を同時に変える」は「他の条件をそろえたうえで…だけを変える」の逆。
- エ 情報を集める読書では、要点を抜き出す読み方が役に立つ。 第 1 段落「要点を抜き出す読み方は、仕事の場面では確かに役に立つ」と一致。「価値がない」は「それでよいのかもしれない」と食い違う。「速く読むほど深まる」は「速さはむしろ妨げになる」の逆。「優れている」は「どちらが優れているというものではない」と矛盾。「速く読めない人だけ」は最終文の逆。
- エ 学問は細かく分かれ、隣の分野の論文が読めないほどになっている。 第 1 段落「学問は細かく分かれ、隣の分野の論文はもはや読めないほどになっている」と一致。「一人が全工程」は第 1 段落と逆。「完全に避ける」は「避けがたい副作用」と矛盾。「怠った人々」は「『自分の持ち場はきちんとやった』人々」の逆。「さらに進めるべき」は本文にない。
- ウ 筆者は、読んでいない本を捨てることを、その本を買ったときの計画の失敗を認めることに近いと感じている。 第 2 段落「読まないまま捨てることは、その計画の失敗を認めることに近い」と一致。「迷わずに処分の候補へ」は「処分の候補はごくわずかしか残らない」の逆。「自分の一部であるから手放すべきではない」は最終段落「本は自分の一部ではない」の逆。「電子書籍」は本文にない。「意図には反する」は「買ったときの自分の意図にとっても、ずっとましなのだ」と食い違う(前半だけ正しい)。
- ア 測りやすい待ち時間ばかりが追われ、測りにくい相談の丁寧さが軽んじられることがある。 第 3 段落「相談の丁寧さや利用者の安心は測りにくく、待ち時間は測りやすい。だから後者ばかりが追われる」と一致。「行動に移しにくい」は第 1 段落「行動に移しやすい」の逆。「やめるべき」は「やめるべきだ、と言いたいのではない」の逆。「窓口の数を増やす」は本文にない。「すり替わる心配はない」は利点の部分だけ正しく、後半が第 2 段落「それ自体が目的にすり替わる性質を持っている」と食い違う。
- ウ 結果を褒められ続けた子どもは、確実に褒められる易しい課題を選ぶようになりがちである。 第 2 段落「結果を褒められ続けた子どもは、結果が出そうにない課題を避けるようになる。…確実に褒められる易しい課題を選ぶほうが賢明だからだ」と一致。「過程を褒められた子どもは…避ける」は第 3 段落「難しい課題に手を出すことを恐れにくい」の逆。「一切やめるべき」は本文にない言い過ぎ。「褒める回数が多いほど」は最終段落「褒める回数ではなく」と食い違う。「叱ることより易しい」は前半だけ正しく、後半が最終段落「叱ることより易しいわけではない」の逆。
標準
- イ 都市の匿名性と支えの薄さは、同じものの表と裏の関係にある。 第 2 段落「匿名性は、支えの薄さと表裏である」と一致。「小さな共同体で起こりやすい」は本文が「都市部で問題になる」と述べているので逆。「受け入れるしかない」は「薄さを補う工夫が求められている」と食い違う。「名前を知り合う」「唯一」は「名前を知らなくても声をかけられる場所」と逆。「監視に戻る」は「監視に戻らずに」の逆。
- エ 薬の有無以外の条件をそろえた比較にするため。 第 3 段落「他の条件をそろえたうえで、原因とされるものだけを変えてみるほかない…そのためである」が根拠。「公平さ」「費用」は本文にない。「相関を強める」は因果を確かめる目的と逆。「信じる人だけを選ぶ」はくじ引きと矛盾する。
- エ 実験が不可能な場面でも、第三の要因を疑う習慣が大切である。 最終段落「相関しか手元にないときには、『他に何がこの二つを同時に動かしうるか』と自問する習慣が…求められる」と一致。「判断してよい」は逆。「専門家にだけ」は「数字を読む人に」と食い違う。「医療以外では存在しない」は医療を例として挙げただけ。「強ければ強いほど」は本文にない。
- undefined 遅く読むことが能力の不足と見なされる風潮を、筆者は問題にしている。 第 3 段落「問題は…遅く読むことが『能力の不足』と見なされてしまうことだ」と一致。「千冊」は宣伝文句として挙げただけ。「反発する」は往復の一部として肯定的に描かれている。「用途が同じ」は「用途が違うのである」の逆。「仕事の場面でこそ」は本文が速い読書の場面としている。
- undefined 工程の一つ一つが正しく動いていても、全体では望まない結果が出うる。 第 2 段落「工程の一つ一つは正しく動いているのに、全体として誰も望まない結果が出る」と一致。「専門化をやめて」は「専門化をやめることではない」の逆。「自然に割り当てられる」は「放っておけば誰のものにもならない」の逆。「無関係」は本文が副作用の例に挙げている。「当然見えている」は「見えなくなる」の逆。
- ア 専門の内側にいながら全体を見に行く役割を、誰かが意識して引き受けること。 第 3 段落「専門の内側にいながら、ときどき全体の絵を見に行く役割を、誰かが意識的に引き受けること」と一致。「工程の分割を減らす」は「生産性を手放す」として退けられている。「教育を受け直す」「管理者を雇う」は本文にない(役割は専門の内側の人が引き受ける)。「持ち場ごとの点検」は持ち場が正しくても起きる問題なので的外れ。
- ウ 読み返さない本には当時の自分が、読んでいない本には読もうとした自分が重なっているということ。 直前の段落で、読んでいない本は「その本の内容に関心を持つ人間になろうとしていた」自分(未来)、読み返さない本は「あの本を読んだ当時の自分」(過去)と結びついていると述べており、「つまり」で言いかえたのがこの文。「他人にも分かる」「読んだ順に並べる」は本文にない。「処分すれば失われる」は言い過ぎで、筆者は最終段落で割り切って処分している。「いずれ読み返す」は「いつか読み返す」という分類を述べただけで、この文の意味ではない。
- ア 待ち時間を短くするために、窓口が一人ひとりの相談を途中で打ち切るようになること。 第 2 段落「待ち時間を十分以内にするために、窓口が一人ひとりの相談を打ち切るようになれば、本来の目的であった『親切』はむしろ後退する」が例で、その直後に「物差しのほうが目的に取って代わる」とまとめている。「問い直す」は最終段落の対策側。「目標を取り下げる」「新しい物差しを作る」は本文にない。「行動が決まらない」は第 1 段落で言葉による目標の弱点として触れただけで、物差しが目的に代わる例ではない。
発展
- イ 互いの素性を知らないままでも必要なときに助け合える仕組みを作ること。 直後の「名前を知らなくても声をかけられる場所、必要なときだけつながれる仕組み」が具体化。「行政が把握」「見張り合う」は本文の「監視」にあたる。「家族構成まで知り合う」は小さな共同体の視線そのもので、筆者が戻らないと言う側。「移り住む」は本文にない。
- ア 家庭の生活リズムや親の関わり 第 2 段落「第三の要因、たとえば家庭の生活リズムや親の関わり」がそのまま。「新薬」は別の例(実験の方法)。「生まれつきの能力」「授業の質」「栄養の内容」は本文に出てこない。
- undefined 遅く読むことは能力の不足ではなく、目的に応じた選択だということ。 直前の「立ち止まる読書は、速く読めない人の読書ではない」と、第 3 段落「用途が違う」から、遅さは選択だという意味。「資格」「見下してはならない」「速読の練習を積む必要」は本文にない。「変えることはできない」は「速度を落として選び取る」と矛盾。
- ウ 何度褒めるかより、結果と過程のどちらに目を向けて褒めるかが、子どもの行動を左右するということ。 直前の「何を見て褒めるかで、子どもがこれから何に手を伸ばすかが変わる」が言いかえの元。「見る場所」は結果を見るか過程を見るかという意味で、第 2〜3 段落の対比を受けている。「人前か二人きりか」「どこで何をしているか」は「場所」を文字どおりに取った誤読。「一回ごとの褒め言葉を長く」「褒める場面を増やす」は回数の話に戻っており、「回数ではなく」と食い違う。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/koumuin/bunsho/zb-02/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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