地方上級 / 現代文 / zb-02

更新 2026-09-14

内容把握(選択肢の「言い過ぎ」「逆」「無関係」を切る)

この単元でできるようになること

試験での位置づけ

内容把握は、文章理解の中でいちばん問題数が多い形式です。要旨把握が「筆者の主張はどれか」と1 点を問うのに対し、内容把握は「本文と合うものはどれか」と本文のどこでもよいから一致する文を探させます。したがって正解は主張の文とは限らず、具体例や前置きの部分から作られることもあります。この違いを知らずに「主張っぽい選択肢」を選ぶと、根拠のない選択肢を取ってしまいます。解き方は zb-01 と共通の部分が多く、英文の内容把握(zb-04)もこの単元の型をそのまま使います。


1. 要旨把握との違い ── 「一致」を探す

まずここだけ

内容把握の正解の条件は、ただ 1 つです。

本文に書いてあることを、本文と同じ範囲・同じ程度で言っている

「本文の主張と合う」ではなく「本文の記述と合う」です。したがって、

「本文の内容と合致する」「本文の趣旨に合う」「筆者の考えに合う」は、どれもこの条件で解きます。

ここまでできれば十分

内容把握では、要旨把握と逆の順序が向いています。

  1. 設問と選択肢に先に目を通し、キーワード(固有名詞・数字・「〜ではなく」など)に印をつける
  2. 本文を読みながら、選択肢のキーワードが出た箇所に線を引く
  3. 選択肢を 1 つずつ、線を引いた箇所と1 語ずつ照らす

選択肢を先に読むのは、本文のどこを注意して読むかを決めるためです。ただし選択肢の内容を「本文に書いてあった気がする」と思い込まないよう、判定は本文に戻ってから行います。


2. 誤答の 4 つの型と、切るための語

まずここだけ

選択肢に出る目印切り方
言い過ぎすべて・常に・決して・〜にすぎない・〜すべきである本文の程度の語(多くは・しばしば・〜こともある)と比べる
本文と主語と述語の関係が反対。原因と結果の入れかえ本文の「A だから B」を確かめ、選択肢が「B だから A」になっていないか見る
無関係本文の語を使っているが、本文がその語について述べていない「本文のどの文がこれを言っているか」を指させなければ切る
一部だけ正しい前半は本文どおり、後半に本文にない結論や理由がつく文を「、」で区切り、区切りごとに本文と照らす

ここまでできれば十分

言い過ぎは、いちばん多い誤答の型です。本文「都市へ向かった人々の少なからぬ部分は視線から逃れることを求めていた」に対して、選択肢「都市へ向かった人々は皆、視線から逃れるためだった」は、「少なからぬ部分」が「皆」に変わっているので誤りです。程度の語は選択肢と本文で一対一に対応させるのが型です。

は、因果の向きに多く出ます。本文「相関は因果ではない」の文章で、選択肢「二つの事柄が同時に起こるなら、一方が他方を引き起こしている」は、筆者が否定した読み方そのものです。冒頭の「〜と読んでしまう」「〜と思われがちだ」で紹介された常識は、誤答の材料として使われます。

無関係は、本文の語をつなぎ合わせて作られるので、ぱっと見では本文らしく見えます。「速読の技術を身につければ、深い読書もできるようになる」は「速読」「深い読書」という本文の語を使っていますが、本文はそのような関係を述べていません。根拠の文を指させるかだけで判断します。

一部だけ正しいは、後半に注意します。「専門化は生産性を高めたので、これからも細分化を進めるべきである」は前半が本文どおりで、後半は本文にない提案です。長い選択肢ほど、後ろに余計なものが付いています。

もう一歩(発展)

「筆者の考えに合うものはどれか」と問われたときは、本文に書いてあることの範囲で推論した文が正解になることがあります。「新薬の効果を調べるときにくじ引きで分ける理由」のように、本文の具体例を別の場面に当てはめる問い方です。この場合も、選択肢の中の語は本文の論理(第三の要因をそろえる、など)と対応していなければなりません。本文にない新しい理屈が入っていれば誤答です。


3. 傍線部の説明問題 ── 指示語と言いかえをたどる

まずここだけ

「傍線部『〜』とはどういうことか」「『〜』の説明として妥当なものはどれか」という問いは、傍線部そのものではなく、その前後で筆者が言いかえている文が答えの材料です。比喩や強い表現(「監視に戻らずに支えだけを作る」「速度を落として選び取る」など)は、そのすぐあとか直前に、筆者自身が平たい言葉で説明しています。

ここまでできれば十分

  1. 傍線部の中の指示語(この・その・それ)と比喩に印をつける
  2. 指示語は直前の文から中身を探し、比喩は「つまり」「〜ということだ」の前後から言いかえを探す
  3. 探した言いかえを、選択肢の語と対応させる

正解の選択肢は、傍線部の比喩を本文の平たい表現で置きかえたものです。比喩をそのまま繰り返した選択肢や、比喩を勝手に解釈して本文にない意味を足した選択肢は誤答です。


4. よくある間違い

間違い正しくは
「主張っぽい」選択肢を選ぶ内容把握は一致を問う。具体例からの正解もある
本文に出てきた語が多い選択肢を選ぶ語が同じでも関係が違えば誤り。文の関係を照らす
前半を読んで本文どおりなら正解にする後半まで区切って照らす。一部だけ正しい型に注意
常識的に正しいかで判断する本文がそう言っているかだけで判断する
選択肢を読んだ印象で本文を読む判定は本文の該当箇所に戻ってから行う

5. 解き方の型

  1. 設問と選択肢のキーワードに印をつけてから、本文を読む
  2. 本文を読みながら、キーワードが出た箇所に線を引く
  3. 選択肢を「、」で区切り、区切りごとに本文の語と照らす
  4. 程度の語(すべて・常に・〜にすぎない)と因果の向きは、本文と一対一で比べる
  5. 「根拠の文を指させない」選択肢は、もっともらしくても切る
  6. 傍線部の問題は、指示語の中身と比喩の言いかえを前後から拾って組み立てる

6. 小テストへ

→ 小テスト(zb-02

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から🖨 プリント

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