内容把握(選択肢の「言い過ぎ」「逆」「無関係」を切る) ── 問題
基礎
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 都市に暮らす人の多くは、隣に誰が住んでいるのかを知らない。これはしばしば「人間関係の希薄化」として嘆かれる。だが、匿名でいられることは、都市がもたらした重要な自由でもある。小さな共同体では、誰もが誰かの子であり、どの家の者かで扱いが決まる。そこでは助け合いが厚い代わりに、逸脱は目立ち、噂はすぐに広まる。村を出て都市へ向かった人々の少なからぬ部分は、仕事を求めただけでなく、この視線から逃れることを求めていた。 ただし匿名性は、支えの薄さと表裏である。災害のときに隣人の顔を知らないことは、そのまま安否確認の遅れにつながる。高齢者の孤立死が都市部で問題になるのも、同じ構造による。 したがって都市の課題は、失われた共同体を復元することではない。監視に戻らずに支えだけを作る、という難しい設計である。名前を知らなくても声をかけられる場所、必要なときだけつながれる仕組み。都市の自由を保ったまま、その裏側の薄さを補う工夫が求められている。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 小さな共同体では助け合いが厚い代わりに、逸脱が目立ち噂が広まりやすい。 イ 都市の匿名性は、災害時の安否確認を速めるという利点を持っている。 ウ 筆者は、都市における人間関係の希薄化を一貫して嘆かわしいものと見ている。 エ 都市の課題は、かつての共同体をそのまま復元することである。 undefined 村から都市へ向かった人々のすべては、仕事ではなく視線から逃れることを求めていた。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 「朝食をとる子どもは成績がよい」という調査結果を目にすると、私たちはつい「朝食をとらせれば成績が上がる」と読んでしまう。だがこの調査が示しているのは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実、すなわち相関であって、一方が他方を引き起こすという因果ではない。 朝食と成績の両方に影響する第三の要因、たとえば家庭の生活リズムや親の関わりがあれば、朝食そのものには何の力がなくても、二つは同時に現れる。こうした隠れた要因を考えずに相関を因果と読みかえることは、統計の読み違えの中でもっともありふれたものである。 因果を確かめるには、他の条件をそろえたうえで、原因とされるものだけを変えてみるほかない。医療の分野で新薬の効果を調べるとき、くじ引きで投与する人としない人を分けるのはそのためである。 もっとも、あらゆる場面でこうした実験ができるわけではない。だからこそ、相関しか手元にないときには、「他に何がこの二つを同時に動かしうるか」と自問する習慣が、数字を読む人に求められる。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 相関を因果と読みかえる誤りは、統計の専門家にはほとんど見られない。 イ 朝食をとる子どもは成績がよいという調査は、朝食が成績を上げることを示している。 ウ 相関とは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実のことである。 エ 家庭の生活リズムは、朝食と成績のどちらにも影響しないことが確かめられている。 undefined 因果を確かめるには、できるだけ多くの条件を同時に変えてみるのがよい。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 本を速く読む技術が売れている。一冊を十分で読む、年に千冊読む、といった宣伝文句が並ぶ。情報を集めるための読書なら、それでよいのかもしれない。必要な箇所だけを拾い、要点を抜き出す読み方は、仕事の場面では確かに役に立つ。 けれども、読書にはもう一つの種類がある。読み終えたあとで、自分の考え方が少し変わってしまっているような読書である。この種の読書では、速さはむしろ妨げになる。文章に引っかかり、立ち止まり、著者の言うことに反発し、数日おいてまた開く。その往復の中で、書かれていることが自分の経験と結びつき、はじめて自分のものになる。 二つの読み方はどちらが優れているというものではない。用途が違うのである。問題は、速く読む技術ばかりが語られる結果、遅く読むことが「能力の不足」と見なされてしまうことだ。立ち止まる読書は、速く読めない人の読書ではない。速く読める人が、あえて速度を落として選び取る読書である。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 筆者は、本を速く読む技術にはまったく価値がないと断じている。 イ 速く読めない人だけが、立ち止まる読書をすることになる。 ウ 考え方が変わるような読書では、速く読むほど理解が深まる。 エ 情報を集める読書では、要点を抜き出す読み方が役に立つ。 undefined 二つの読み方のうち、遅く読む読書のほうが優れている。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 専門化は近代の生産性を支えてきた。一人が全工程を担うより、工程を分けてそれぞれが熟達したほうが、はるかに多くを、はるかに正確に作れる。知識の世界も同じで、学問は細かく分かれ、隣の分野の論文はもはや読めないほどになっている。 しかし専門化には、避けがたい副作用がある。自分の担当の外で何が起きているかが見えなくなることだ。工程の一つ一つは正しく動いているのに、全体として誰も望まない結果が出る、という事態は、この見えなさから生まれる。製品の欠陥、組織の不祥事、環境への負荷。どれも「自分の持ち場はきちんとやった」人々の集まりから起きている。 ここから引き出すべき教訓は、専門化をやめることではない。それは生産性を手放すことを意味するし、現実的でもない。必要なのは、専門の内側にいながら、ときどき全体の絵を見に行く役割を、誰かが意識的に引き受けることである。その役割は、どの専門にも属さないがゆえに、放っておけば誰のものにもならない。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 組織の不祥事は、持ち場の仕事を怠った人々から起きている。 イ 一人が全工程を担うほうが、工程を分けるよりも正確に作れる。 ウ 専門化の副作用は、努力によって完全に避けることができる。 エ 学問は細かく分かれ、隣の分野の論文が読めないほどになっている。 undefined 筆者は、生産性を守るために専門化をさらに進めるべきだと述べている。)
標準
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 都市に暮らす人の多くは、隣に誰が住んでいるのかを知らない。これはしばしば「人間関係の希薄化」として嘆かれる。だが、匿名でいられることは、都市がもたらした重要な自由でもある。小さな共同体では、誰もが誰かの子であり、どの家の者かで扱いが決まる。そこでは助け合いが厚い代わりに、逸脱は目立ち、噂はすぐに広まる。村を出て都市へ向かった人々の少なからぬ部分は、仕事を求めただけでなく、この視線から逃れることを求めていた。 ただし匿名性は、支えの薄さと表裏である。災害のときに隣人の顔を知らないことは、そのまま安否確認の遅れにつながる。高齢者の孤立死が都市部で問題になるのも、同じ構造による。 したがって都市の課題は、失われた共同体を復元することではない。監視に戻らずに支えだけを作る、という難しい設計である。名前を知らなくても声をかけられる場所、必要なときだけつながれる仕組み。都市の自由を保ったまま、その裏側の薄さを補う工夫が求められている。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 高齢者の孤立死は、都市部よりも小さな共同体で起こりやすい。 イ 都市の匿名性と支えの薄さは、同じものの表と裏の関係にある。 ウ 都市は監視に戻ることでしか、住民の安全を確保できない。 エ 名前を知り合う関係を作ることが、都市の課題を解く唯一の方法である。 undefined 筆者は、都市の自由を守るためには支えの薄さを受け入れるしかないと述べている。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 「朝食をとる子どもは成績がよい」という調査結果を目にすると、私たちはつい「朝食をとらせれば成績が上がる」と読んでしまう。だがこの調査が示しているのは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実、すなわち相関であって、一方が他方を引き起こすという因果ではない。 朝食と成績の両方に影響する第三の要因、たとえば家庭の生活リズムや親の関わりがあれば、朝食そのものには何の力がなくても、二つは同時に現れる。こうした隠れた要因を考えずに相関を因果と読みかえることは、統計の読み違えの中でもっともありふれたものである。 因果を確かめるには、他の条件をそろえたうえで、原因とされるものだけを変えてみるほかない。医療の分野で新薬の効果を調べるとき、くじ引きで投与する人としない人を分けるのはそのためである。 もっとも、あらゆる場面でこうした実験ができるわけではない。だからこそ、相関しか手元にないときには、「他に何がこの二つを同時に動かしうるか」と自問する習慣が、数字を読む人に求められる。 新薬の効果を調べるときに「くじ引きで投与する人としない人を分ける」理由として、本文の趣旨に合うものはどれか。 (ア 薬の効果を信じる人だけを選んで投与するため。 イ できるだけ多くの人に新薬を試してもらい、相関を強めるため。 ウ 調査の費用を抑え、短期間で結果を出すため。 エ 薬の有無以外の条件をそろえた比較にするため。 undefined 投与を受けられない人に対しても手続きの公平さを保つため。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 「朝食をとる子どもは成績がよい」という調査結果を目にすると、私たちはつい「朝食をとらせれば成績が上がる」と読んでしまう。だがこの調査が示しているのは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実、すなわち相関であって、一方が他方を引き起こすという因果ではない。 朝食と成績の両方に影響する第三の要因、たとえば家庭の生活リズムや親の関わりがあれば、朝食そのものには何の力がなくても、二つは同時に現れる。こうした隠れた要因を考えずに相関を因果と読みかえることは、統計の読み違えの中でもっともありふれたものである。 因果を確かめるには、他の条件をそろえたうえで、原因とされるものだけを変えてみるほかない。医療の分野で新薬の効果を調べるとき、くじ引きで投与する人としない人を分けるのはそのためである。 もっとも、あらゆる場面でこうした実験ができるわけではない。だからこそ、相関しか手元にないときには、「他に何がこの二つを同時に動かしうるか」と自問する習慣が、数字を読む人に求められる。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 隠れた要因を考えることは、統計を専門に扱う研究者にだけ求められる。 イ 相関が強ければ強いほど、因果関係があると言える。 ウ 実験ができない場面では、相関だけから因果を判断してもかまわない。 エ 実験が不可能な場面でも、第三の要因を疑う習慣が大切である。 undefined 医療以外の分野では、因果を確かめる方法は存在しない。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 本を速く読む技術が売れている。一冊を十分で読む、年に千冊読む、といった宣伝文句が並ぶ。情報を集めるための読書なら、それでよいのかもしれない。必要な箇所だけを拾い、要点を抜き出す読み方は、仕事の場面では確かに役に立つ。 けれども、読書にはもう一つの種類がある。読み終えたあとで、自分の考え方が少し変わってしまっているような読書である。この種の読書では、速さはむしろ妨げになる。文章に引っかかり、立ち止まり、著者の言うことに反発し、数日おいてまた開く。その往復の中で、書かれていることが自分の経験と結びつき、はじめて自分のものになる。 二つの読み方はどちらが優れているというものではない。用途が違うのである。問題は、速く読む技術ばかりが語られる結果、遅く読むことが「能力の不足」と見なされてしまうことだ。立ち止まる読書は、速く読めない人の読書ではない。速く読める人が、あえて速度を落として選び取る読書である。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 二つの読み方は用途が同じなので、速いほうを選ぶのが合理的である。 イ 立ち止まる読書は、仕事で情報を集める場面でこそ求められる。 ウ 文章に反発することは読書の妨げになるので、できるだけ避けるべきである。 エ 年に千冊読むほどの量をこなすことが、考え方を変える読書の条件である。 undefined 遅く読むことが能力の不足と見なされる風潮を、筆者は問題にしている。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 専門化は近代の生産性を支えてきた。一人が全工程を担うより、工程を分けてそれぞれが熟達したほうが、はるかに多くを、はるかに正確に作れる。知識の世界も同じで、学問は細かく分かれ、隣の分野の論文はもはや読めないほどになっている。 しかし専門化には、避けがたい副作用がある。自分の担当の外で何が起きているかが見えなくなることだ。工程の一つ一つは正しく動いているのに、全体として誰も望まない結果が出る、という事態は、この見えなさから生まれる。製品の欠陥、組織の不祥事、環境への負荷。どれも「自分の持ち場はきちんとやった」人々の集まりから起きている。 ここから引き出すべき教訓は、専門化をやめることではない。それは生産性を手放すことを意味するし、現実的でもない。必要なのは、専門の内側にいながら、ときどき全体の絵を見に行く役割を、誰かが意識的に引き受けることである。その役割は、どの専門にも属さないがゆえに、放っておけば誰のものにもならない。 本文の内容と合致するものはどれか。 (ア 専門の外で起きていることは、専門家であれば当然見えている。 イ 全体の絵を見る役割は、特定の専門分野に自然に割り当てられる。 ウ 筆者は、専門化をやめて全員が全体を見るようにすべきだと主張している。 エ 環境への負荷は、専門化の副作用とは無関係な問題として扱われている。 undefined 工程の一つ一つが正しく動いていても、全体では望まない結果が出うる。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 専門化は近代の生産性を支えてきた。一人が全工程を担うより、工程を分けてそれぞれが熟達したほうが、はるかに多くを、はるかに正確に作れる。知識の世界も同じで、学問は細かく分かれ、隣の分野の論文はもはや読めないほどになっている。 しかし専門化には、避けがたい副作用がある。自分の担当の外で何が起きているかが見えなくなることだ。工程の一つ一つは正しく動いているのに、全体として誰も望まない結果が出る、という事態は、この見えなさから生まれる。製品の欠陥、組織の不祥事、環境への負荷。どれも「自分の持ち場はきちんとやった」人々の集まりから起きている。 ここから引き出すべき教訓は、専門化をやめることではない。それは生産性を手放すことを意味するし、現実的でもない。必要なのは、専門の内側にいながら、ときどき全体の絵を見に行く役割を、誰かが意識的に引き受けることである。その役割は、どの専門にも属さないがゆえに、放っておけば誰のものにもならない。 筆者が「必要なのは」として挙げていることはどれか。 (ア 専門の内側にいながら全体を見に行く役割を、誰かが意識して引き受けること。 イ 生産性を多少犠牲にしてでも、工程の分割を減らして一人の担当を広げること。 ウ 製品の欠陥や不祥事を防ぐため、持ち場ごとの点検を厳しくすること。 エ 隣の分野の論文を読めるように、すべての専門家が教育を受け直すこと。 undefined どの専門にも属さない管理者を新たに雇い、全体を監督させること。)
発展
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 都市に暮らす人の多くは、隣に誰が住んでいるのかを知らない。これはしばしば「人間関係の希薄化」として嘆かれる。だが、匿名でいられることは、都市がもたらした重要な自由でもある。小さな共同体では、誰もが誰かの子であり、どの家の者かで扱いが決まる。そこでは助け合いが厚い代わりに、逸脱は目立ち、噂はすぐに広まる。村を出て都市へ向かった人々の少なからぬ部分は、仕事を求めただけでなく、この視線から逃れることを求めていた。 ただし匿名性は、支えの薄さと表裏である。災害のときに隣人の顔を知らないことは、そのまま安否確認の遅れにつながる。高齢者の孤立死が都市部で問題になるのも、同じ構造による。 したがって都市の課題は、失われた共同体を復元することではない。監視に戻らずに支えだけを作る、という難しい設計である。名前を知らなくても声をかけられる場所、必要なときだけつながれる仕組み。都市の自由を保ったまま、その裏側の薄さを補う工夫が求められている。 「監視に戻らずに支えだけを作る」の説明として最も妥当なものはどれか。 (ア 隣人どうしが家族構成まで知り合う昔ながらの関係を取り戻すこと。 イ 互いの素性を知らないままでも必要なときに助け合える仕組みを作ること。 ウ 都市を離れて小さな共同体へ移り住むよう人々に促すこと。 エ 住民全員の所在と家族構成を行政が常に把握できる制度を整えること。 undefined 災害時に備えて、住民が日ごろから互いの行動を見張り合う体制を築くこと。)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 「朝食をとる子どもは成績がよい」という調査結果を目にすると、私たちはつい「朝食をとらせれば成績が上がる」と読んでしまう。だがこの調査が示しているのは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実、すなわち相関であって、一方が他方を引き起こすという因果ではない。 朝食と成績の両方に影響する第三の要因、たとえば家庭の生活リズムや親の関わりがあれば、朝食そのものには何の力がなくても、二つは同時に現れる。こうした隠れた要因を考えずに相関を因果と読みかえることは、統計の読み違えの中でもっともありふれたものである。 因果を確かめるには、他の条件をそろえたうえで、原因とされるものだけを変えてみるほかない。医療の分野で新薬の効果を調べるとき、くじ引きで投与する人としない人を分けるのはそのためである。 もっとも、あらゆる場面でこうした実験ができるわけではない。だからこそ、相関しか手元にないときには、「他に何がこの二つを同時に動かしうるか」と自問する習慣が、数字を読む人に求められる。 本文で「第三の要因」の例として挙げられているものはどれか。 (ア 家庭の生活リズムや親の関わり イ 新薬を投与したかどうかの区別 ウ 学校で受けている授業の質の高さ エ 子どもが生まれつき持っている能力 undefined 朝食に含まれる栄養の内容)
- 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 本を速く読む技術が売れている。一冊を十分で読む、年に千冊読む、といった宣伝文句が並ぶ。情報を集めるための読書なら、それでよいのかもしれない。必要な箇所だけを拾い、要点を抜き出す読み方は、仕事の場面では確かに役に立つ。 けれども、読書にはもう一つの種類がある。読み終えたあとで、自分の考え方が少し変わってしまっているような読書である。この種の読書では、速さはむしろ妨げになる。文章に引っかかり、立ち止まり、著者の言うことに反発し、数日おいてまた開く。その往復の中で、書かれていることが自分の経験と結びつき、はじめて自分のものになる。 二つの読み方はどちらが優れているというものではない。用途が違うのである。問題は、速く読む技術ばかりが語られる結果、遅く読むことが「能力の不足」と見なされてしまうことだ。立ち止まる読書は、速く読めない人の読書ではない。速く読める人が、あえて速度を落として選び取る読書である。 「速く読める人が、あえて速度を落として選び取る読書である」とはどういうことか。 (ア 速読の技術を身につけた人だけが、深い読書をする資格を持っているということ。 イ 速く読める人は、遅く読む人を見下してはならないということ。 ウ 深く読むためには、まず速読の練習を積む必要があるということ。 エ 読書の速度は本人の能力によって決まり、変えることはできないということ。 undefined 遅く読むことは能力の不足ではなく、目的に応じた選択だということ。)
内容把握(選択肢の「言い過ぎ」「逆」「無関係」を切る) ── 解答
基礎
- ア 小さな共同体では助け合いが厚い代わりに、逸脱が目立ち噂が広まりやすい。 第 1 段落「助け合いが厚い代わりに、逸脱は目立ち、噂はすぐに広まる」と一致。「一貫して嘆かわしい」は「重要な自由でもある」と食い違う。「すべては」「仕事ではなく」は本文の「少なからぬ部分」「仕事を求めただけでなく」の言い過ぎ。「安否確認を速める」は「遅れにつながる」の逆。「復元すること」は「復元することではない」の逆。
- ウ 相関とは、二つの事柄が同時に起こりやすいという事実のことである。 第 1 段落「二つの事柄が同時に起こりやすいという事実、すなわち相関」と一致。「上げることを示している」は本文が「因果ではない」と否定。「影響しない」は本文が「あれば」と例に挙げた要因で、影響しないとは言っていない。「専門家には見られない」は本文にない。「多くの条件を同時に変える」は「他の条件をそろえたうえで…だけを変える」の逆。
- エ 情報を集める読書では、要点を抜き出す読み方が役に立つ。 第 1 段落「要点を抜き出す読み方は、仕事の場面では確かに役に立つ」と一致。「価値がない」は「それでよいのかもしれない」と食い違う。「速く読むほど深まる」は「速さはむしろ妨げになる」の逆。「優れている」は「どちらが優れているというものではない」と矛盾。「速く読めない人だけ」は最終文の逆。
- エ 学問は細かく分かれ、隣の分野の論文が読めないほどになっている。 第 1 段落「学問は細かく分かれ、隣の分野の論文はもはや読めないほどになっている」と一致。「一人が全工程」は第 1 段落と逆。「完全に避ける」は「避けがたい副作用」と矛盾。「怠った人々」は「『自分の持ち場はきちんとやった』人々」の逆。「さらに進めるべき」は本文にない。
標準
- イ 都市の匿名性と支えの薄さは、同じものの表と裏の関係にある。 第 2 段落「匿名性は、支えの薄さと表裏である」と一致。「小さな共同体で起こりやすい」は本文が「都市部で問題になる」と述べているので逆。「受け入れるしかない」は「薄さを補う工夫が求められている」と食い違う。「名前を知り合う」「唯一」は「名前を知らなくても声をかけられる場所」と逆。「監視に戻る」は「監視に戻らずに」の逆。
- エ 薬の有無以外の条件をそろえた比較にするため。 第 3 段落「他の条件をそろえたうえで、原因とされるものだけを変えてみるほかない…そのためである」が根拠。「公平さ」「費用」は本文にない。「相関を強める」は因果を確かめる目的と逆。「信じる人だけを選ぶ」はくじ引きと矛盾する。
- エ 実験が不可能な場面でも、第三の要因を疑う習慣が大切である。 最終段落「相関しか手元にないときには、『他に何がこの二つを同時に動かしうるか』と自問する習慣が…求められる」と一致。「判断してよい」は逆。「専門家にだけ」は「数字を読む人に」と食い違う。「医療以外では存在しない」は医療を例として挙げただけ。「強ければ強いほど」は本文にない。
- undefined 遅く読むことが能力の不足と見なされる風潮を、筆者は問題にしている。 第 3 段落「問題は…遅く読むことが『能力の不足』と見なされてしまうことだ」と一致。「千冊」は宣伝文句として挙げただけ。「反発する」は往復の一部として肯定的に描かれている。「用途が同じ」は「用途が違うのである」の逆。「仕事の場面でこそ」は本文が速い読書の場面としている。
- undefined 工程の一つ一つが正しく動いていても、全体では望まない結果が出うる。 第 2 段落「工程の一つ一つは正しく動いているのに、全体として誰も望まない結果が出る」と一致。「専門化をやめて」は「専門化をやめることではない」の逆。「自然に割り当てられる」は「放っておけば誰のものにもならない」の逆。「無関係」は本文が副作用の例に挙げている。「当然見えている」は「見えなくなる」の逆。
- ア 専門の内側にいながら全体を見に行く役割を、誰かが意識して引き受けること。 第 3 段落「専門の内側にいながら、ときどき全体の絵を見に行く役割を、誰かが意識的に引き受けること」と一致。「工程の分割を減らす」は「生産性を手放す」として退けられている。「教育を受け直す」「管理者を雇う」は本文にない(役割は専門の内側の人が引き受ける)。「持ち場ごとの点検」は持ち場が正しくても起きる問題なので的外れ。
発展
- イ 互いの素性を知らないままでも必要なときに助け合える仕組みを作ること。 直後の「名前を知らなくても声をかけられる場所、必要なときだけつながれる仕組み」が具体化。「行政が把握」「見張り合う」は本文の「監視」にあたる。「家族構成まで知り合う」は小さな共同体の視線そのもので、筆者が戻らないと言う側。「移り住む」は本文にない。
- ア 家庭の生活リズムや親の関わり 第 2 段落「第三の要因、たとえば家庭の生活リズムや親の関わり」がそのまま。「新薬」は別の例(実験の方法)。「生まれつきの能力」「授業の質」「栄養の内容」は本文に出てこない。
- undefined 遅く読むことは能力の不足ではなく、目的に応じた選択だということ。 直前の「立ち止まる読書は、速く読めない人の読書ではない」と、第 3 段落「用途が違う」から、遅さは選択だという意味。「資格」「見下してはならない」「速読の練習を積む必要」は本文にない。「変えることはできない」は「速度を落として選び取る」と矛盾。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/koumuin/bunsho/zb-02/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
📄 紙で解くなら プリント(レベルと問題数を選べます)。このページをそのまま印刷しても各レベル 10 問と解答が出ます。