需要と供給・弾力性 ── 問題
基礎
- ある財の需要曲線が D = 200 − 2P、供給曲線が S = 2P − 40(P は価格、D・S は数量)で表されるとき、均衡価格 P はいくらですか。
- 需要曲線 D = 110 − 2P、供給曲線 S = 2P − 50 の市場で、均衡取引量はいくらですか。
- ある財の需要の価格弾力性(絶対値)が 1 であるとき、この財の価格を引き上げると売り手の総収入はどうなりますか。 (ア 総収入は変わらない(単位弾力的) イ 総収入は減る(需要は非弾力的) ウ 総収入は増える(需要は非弾力的) エ 総収入は増える(需要は弾力的) undefined 総収入は減る(需要は弾力的))
- 需要曲線と供給曲線に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 需要曲線と供給曲線はどちらも水平で、価格は数量に関係なく一定である イ 供給曲線は通常右下がりで、価格が上がると供給量が減ることを表す ウ 需要曲線は所得が変わると曲線上を移動し、価格が変わると曲線全体が動く エ 需要曲線は通常右上がりで、価格が上がると需要量が増えることを表す undefined 需要曲線は通常右下がりで、価格が下がると需要量が増えることを表す)
標準
- 需要曲線が D = 80 − 5P で表されるとき、価格 P = 8 における需要の価格弾力性(絶対値)はいくらですか。 (ア 25 イ 1/5 ウ 1 エ 5 undefined 2)
- ある財の価格が 4% 上昇したとき、需要量が 12% 減少した。需要の価格弾力性(絶対値)はいくらですか。
- 需要曲線が D = 320 − 4P で表される財を売る企業がある。総収入(価格 × 数量)が最大になる価格 P はいくらですか。
- 「他の財の価格が上がると需要が増える(交差弾力性が正)」という性質をもつ財は、何と呼ばれますか。 (ア 劣等財(下級財) イ 正常財(上級財) ウ 代替財 エ 奢侈品(ぜいたく品) undefined 必需品)
- 需要の価格弾力性と需要曲線の形に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 需要曲線が垂直なとき弾力性は無限大で、わずかな値上げで需要量がゼロになる イ 需要曲線の傾きが同じなら、どの価格でも弾力性は等しい ウ 需要曲線が垂直なとき弾力性は 0 で、価格が変わっても需要量は変わらない エ 需要曲線が水平なとき弾力性は 0 で、価格に関係なく一定量が需要される undefined 右下がりの直線の需要曲線では、どの点でも弾力性は同じ値になる)
- 需要の価格弾力性が大きくなる要因として妥当なものはどれですか。 (ア 財の生産に必要な固定費用が大きく、企業の数が少ない イ 財の価格そのものが高く、供給曲線の傾きが急である ウ 代替財が多く、家計の支出に占める割合が大きく、価格変化後の期間が長い エ 生活必需品であり、他に選びようがなく、すぐに買わなければならない undefined 代替財が少なく、家計の支出に占める割合が小さく、価格変化後の期間が短い)
発展
- ある消費者の所得が 250 万円から 300 万円に増えたとき、ある財の需要量が 50 個から 55 個に増えた。変化前の値を基準にした需要の所得弾力性はいくらですか。
- 供給曲線が S = 3P − 110 で表されるとき、価格 P = 40 における供給の価格弾力性はいくらですか。
- ある市場で需要曲線の左シフトと供給曲線の左シフトが同時に起きた。均衡価格と均衡取引量はどうなりますか。 (ア 価格は上がる。取引量は増えるか減るか、シフトの大きさによる イ 取引量は増える。価格は上がるか下がるか、シフトの大きさによる ウ 価格は下がる。取引量は増えるか減るか、シフトの大きさによる エ 価格も取引量も上がるか下がるか、どちらもシフトの大きさによる undefined 取引量は減る。価格は上がるか下がるか、シフトの大きさによる)
- 需要曲線が D = 100 − 2P(右下がりの直線)であるとき、価格弾力性と総収入に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア P = 25 で弾力性は 1 になり、このとき総収入 P × D は最大の 1,250 になる イ P = 50 で弾力性は 1 になり、このとき総収入は最大になる ウ P が 25 より高い区間では需要は非弾力的で、値上げすると総収入が増える エ 弾力性はどの価格でも 2 で一定であり、総収入は価格に比例して増える undefined P = 0 で弾力性は最大になり、総収入も最大になる)
需要と供給・弾力性 ── 解答
基礎
- 60 均衡は D = S。200 − 2P = 2P − 40 → 4P = 240 → P = 60。このとき数量は 80。
- 30 まず D = S から P = 40。これを供給曲線に入れて S = 2×40 − 50 = 30。需要曲線に入れても 110 − 2×40 = 30 で一致する(検算)。
- ア 総収入は変わらない(単位弾力的) 弾力性 1 は、価格が 1% 上がると需要量が 1% 減るという意味。総収入は変わらない(単位弾力的)。弾力性が 1 より小さければ値上げで収入増、1 より大きければ収入減、1 なら不変。
- undefined 需要曲線は通常右下がりで、価格が下がると需要量が増えることを表す 需要の法則:価格が下がれば需要量が増える(右下がり)。供給は価格が上がれば増える(右上がり)。価格の変化は曲線上の移動、所得・流行・原材料費などの変化は曲線全体のシフト。
標準
- ウ 1 弾力性 = −(ΔD/ΔP)×(P/D)。傾き ΔD/ΔP = −5、P = 8 のとき D = 80 − 5×8 = 40。よって 5 × 8 ÷ 40 = 1。傾きの 5 だけを答えないこと。
- 3 弾力性 = 需要量の変化率 ÷ 価格の変化率 = 12% ÷ 4% = 3。1 より大きいので弾力的。
- 40 総収入 R = P × D = P(320 − 4P) = 320P − 4P²。これは上に凸の放物線で、頂点は P = 320 ÷ (2 × 4) = 40。このとき弾力性はちょうど 1(需要曲線の中点)。
- ウ 代替財 代替財。所得弾力性の符号で正常財/劣等財、大きさ(1 との比較)で奢侈品/必需品、交差弾力性の符号で代替財/補完財を分ける。
- ウ 需要曲線が垂直なとき弾力性は 0 で、価格が変わっても需要量は変わらない 垂直 = 完全非弾力的(弾力性 0)、水平 = 完全弾力的(無限大)。直線の需要曲線では、傾きは一定でも P/Q が点ごとに違うので弾力性は点ごとに異なる(上の方ほど大きく、中点で 1)。
- ウ 代替財が多く、家計の支出に占める割合が大きく、価格変化後の期間が長い 代わりになる財が多いほど、支出割合が大きいほど、時間がたつほど、消費者は価格変化に反応しやすい(弾力性が大きい)。必需品・短期・代替財なしは弾力性が小さい側。供給側の事情は需要の弾力性の決定要因ではない。
発展
- 0.5 所得の変化率 = (300 − 250) ÷ 250 = 20%。需要量の変化率 = (55 − 50) ÷ 50 = 10%。所得弾力性 = 10 ÷ 20 = 0.5。正なので正常財、1 より小さいので必需品。
- 12 供給の弾力性 = (ΔS/ΔP)×(P/S)。傾き = 3、P = 40 のとき S = 3×40 − 110 = 10。3 × 40 ÷ 10 = 12。切片が負(縦軸の正の側で交わる直線)だと弾力性は 1 より大きくなる。
- undefined 取引量は減る。価格は上がるか下がるか、シフトの大きさによる 需要曲線の左シフトと供給曲線の左シフト。2 つのシフトが同じ向きに押すもの(価格か数量のどちらか一方)だけが確定し、逆向きに押すものは大きさ次第。取引量は減る。価格は上がるか下がるか、シフトの大きさによる。
- ア P = 25 で弾力性は 1 になり、このとき総収入 P × D は最大の 1,250 になる 弾力性 = 2P/(100 − 2P)。これが 1 になるのは P = 25(D = 50、総収入 1,250)。P > 25 では弾力性 > 1(弾力的)なので値上げで収入は減る。傾き 2 は弾力性ではない。
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