需要と供給・弾力性 ── 問題
基礎
- ある財の需要曲線が D = 140 − P、供給曲線が S = 3P − 20(P は価格、D・S は数量)で表されるとき、均衡価格 P はいくらですか。
- 需要曲線 D = 140 − 4P、供給曲線 S = 2P − 10 の市場で、均衡取引量はいくらですか。
- ある財の需要の価格弾力性(絶対値)が 0.2 であるとき、この財の価格を引き上げると売り手の総収入はどうなりますか。 (ア 総収入は減る(需要は非弾力的) イ 総収入は減る(需要は弾力的) ウ 総収入は変わらない(単位弾力的) エ 総収入は増える(需要は非弾力的) undefined 総収入は増える(需要は弾力的))
- 需要曲線と供給曲線に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 需要曲線と供給曲線はどちらも水平で、価格は数量に関係なく一定である イ 供給曲線は通常右下がりで、価格が上がると供給量が減ることを表す ウ 需要曲線は所得が変わると曲線上を移動し、価格が変わると曲線全体が動く エ 需要曲線は通常右上がりで、価格が上がると需要量が増えることを表す undefined 需要曲線は通常右下がりで、価格が下がると需要量が増えることを表す)
- ある財の需要曲線が D = 150 − P、供給曲線が S = 3P − 10(P は価格、D・S は数量)で表されるとき、均衡価格はいくらですか。 (ア 20 イ 50 ウ 40 エ 80 undefined 35)
- ある正常財(上級財)の市場で、他の条件は変わらないままこの財の価格が下がった。この財の需要曲線に何が起きますか。 (ア 供給曲線が左(内側)へシフトする イ 需要曲線は動かず、曲線上を点が移動する ウ 需要曲線が左(内側)へシフトする エ 需要曲線が右(外側)へシフトする undefined 供給曲線が右(外側)へシフトする)
標準
- 需要曲線が D = 300 − 2P で表されるとき、価格 P = 120 における需要の価格弾力性(絶対値)はいくらですか。 (ア 5/4 イ 4 ウ 2 エ 1/4 undefined 4/5)
- ある財の価格が 8% 上昇したとき、需要量が 8% 減少した。需要の価格弾力性(絶対値)はいくらですか。
- 需要曲線が D = 40 − 2P で表される財を売る企業がある。総収入(価格 × 数量)が最大になる価格 P はいくらですか。
- 「他の財の価格が上がると需要が減る(交差弾力性が負)」という性質をもつ財は、何と呼ばれますか。 (ア 必需品 イ 劣等財(下級財) ウ 補完財 エ 正常財(上級財) undefined 奢侈品(ぜいたく品))
- 需要の価格弾力性と需要曲線の形に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 需要曲線が垂直なとき弾力性は無限大で、わずかな値上げで需要量がゼロになる イ 需要曲線の傾きが同じなら、どの価格でも弾力性は等しい ウ 需要曲線が垂直なとき弾力性は 0 で、価格が変わっても需要量は変わらない エ 需要曲線が水平なとき弾力性は 0 で、価格に関係なく一定量が需要される undefined 右下がりの直線の需要曲線では、どの点でも弾力性は同じ値になる)
- 需要の価格弾力性が大きくなる要因として妥当なものはどれですか。 (ア 財の生産に必要な固定費用が大きく、企業の数が少ない イ 財の価格そのものが高く、供給曲線の傾きが急である ウ 代替財が多く、家計の支出に占める割合が大きく、価格変化後の期間が長い エ 生活必需品であり、他に選びようがなく、すぐに買わなければならない undefined 代替財が少なく、家計の支出に占める割合が小さく、価格変化後の期間が短い)
- Y 財の価格が 8% 上昇したとき、X 財の需要量が 20% 減少した。X 財の Y 財に対する需要の交差弾力性の値と、2 財の関係の組み合わせとして正しいものはどれですか。 (ア −20 ── 補完財 イ +2.5 ── 補完財 ウ −2.5 ── 代替財 エ −2.5 ── 補完財 undefined −0.4 ── 補完財)
- 需要の価格弾力性と農産物の市場に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 豊作は需要曲線を右へシフトさせるので、価格も取引量も上がり、農家の総収入は増える イ 需要の価格弾力性が小さい財では、政府が価格を下支えしても農家の総収入は変わらない ウ 農産物のように需要の価格弾力性が小さい財では、豊作で供給曲線が右へシフトしても価格はほとんど下がらないので、農家の総収入はつねに増加する エ 農産物のように需要の価格弾力性が小さい財では、豊作で供給曲線が右へシフトすると価格が大きく下がり、農家の総収入はかえって減ることがある undefined 農産物のように需要の価格弾力性が大きい財では、豊作で価格が大きく下がるため、農家の総収入はつねに減る)
発展
- ある消費者の所得が 500 万円から 750 万円に増えたとき、ある財の需要量が 40 個から 70 個に増えた。変化前の値を基準にした需要の所得弾力性はいくらですか。
- 供給曲線が S = 3P − 120 で表されるとき、価格 P = 50 における供給の価格弾力性はいくらですか。
- ある市場で需要曲線の右シフトと供給曲線の左シフトが同時に起きた。均衡価格と均衡取引量はどうなりますか。 (ア 価格も取引量も上がるか下がるか、どちらもシフトの大きさによる イ 取引量は減る。価格は上がるか下がるか、シフトの大きさによる ウ 取引量は増える。価格は上がるか下がるか、シフトの大きさによる エ 価格は上がる。取引量は増えるか減るか、シフトの大きさによる undefined 価格は下がる。取引量は増えるか減るか、シフトの大きさによる)
- 需要曲線が D = 100 − 2P(右下がりの直線)であるとき、価格弾力性と総収入に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア P = 25 で弾力性は 1 になり、総収入は最大の 1,250 になる イ P = 50 で弾力性は 1 になり、このとき総収入は最大になる ウ P が 25 より高い区間では需要は非弾力的で、値上げすると総収入が増える エ 弾力性はどの価格でも 2 で一定であり、総収入は価格に比例して増える undefined P = 0 で弾力性は最大になり、総収入も最大になる)
- ある財の需要曲線が D = 320 − 4P で表される。売り手が価格を 43 から 45 に引き上げたとき、総収入(価格 × 数量)はどう変化しますか。 (ア 280 イ −64 ウ −360 エ 64 undefined 296)
- 需要曲線が D = 60 − 2P(P は価格、D は数量)で表される財について、価格 P = 10 のときの需要の価格弾力性と総収入に関する記述として妥当なものはどれですか。 (ア 弾力性は 20 で需要は弾力的なので、価格を 10 から少し引き下げると総収入は増える イ この需要曲線は直線なので弾力性はどの点でも 2 であり、総収入は価格によらず一定である ウ 弾力性は 0.5 で需要は非弾力的なので、価格を 10 から少し引き上げると総収入はかえって減る エ 弾力性は 0.5 で需要は非弾力的なので、価格を 10 から少し引き上げると総収入は増える undefined 弾力性は 2 で需要は弾力的なので、価格を 10 から少し引き上げると総収入は減る)
需要と供給・弾力性 ── 解答
基礎
- 40 均衡は D = S。140 − P = 3P − 20 → 4P = 160 → P = 40。このとき数量は 100。
- 40 まず D = S から P = 25。これを供給曲線に入れて S = 2×25 − 10 = 40。需要曲線に入れても 140 − 4×25 = 40 で一致する(検算)。
- エ 総収入は増える(需要は非弾力的) 弾力性 0.2 は、価格が 1% 上がると需要量が 0.2% 減るという意味。総収入は増える(需要は非弾力的)。弾力性が 1 より小さければ値上げで収入増、1 より大きければ収入減、1 なら不変。
- undefined 需要曲線は通常右下がりで、価格が下がると需要量が増えることを表す 需要の法則:価格が下がれば需要量が増える(右下がり)。供給は価格が上がれば増える(右上がり)。価格の変化は曲線上の移動、所得・流行・原材料費などの変化は曲線全体のシフト。
- ウ 40 均衡は D = S。150 − P = 3P − 10 → 4P = 160 → P = 40。このとき数量は 110(数量 110 を価格と答えない。150 − 10 を 4 で割る符号の取り違えにも注意)。
- イ 需要曲線は動かず、曲線上を点が移動する この財の価格が下がったとき、需要曲線は動かず、曲線上を点が移動する。この財自身の価格の変化は曲線上の移動、それ以外(所得・他の財の価格・好み・予想)の変化は曲線全体のシフト。正常財では所得増で右、代替財の値上がりで右、補完財の値上がりで左に動く。
標準
- イ 4 弾力性 = −(ΔD/ΔP)×(P/D)。傾き ΔD/ΔP = −2、P = 120 のとき D = 300 − 2×120 = 60。よって 2 × 120 ÷ 60 = 4。傾きの 2 だけを答えないこと。
- 1 弾力性 = 需要量の変化率 ÷ 価格の変化率 = 8% ÷ 8% = 1。ちょうど 1(単位弾力的)。
- 10 総収入 R = P × D = P(40 − 2P) = 40P − 2P²。これは上に凸の放物線で、頂点は P = 40 ÷ (2 × 2) = 10。このとき弾力性はちょうど 1(需要曲線の中点)。
- ウ 補完財 補完財。所得弾力性の符号で正常財/劣等財、大きさ(1 との比較)で奢侈品/必需品、交差弾力性の符号で代替財/補完財を分ける。
- ウ 需要曲線が垂直なとき弾力性は 0 で、価格が変わっても需要量は変わらない 垂直 = 完全非弾力的(弾力性 0)、水平 = 完全弾力的(無限大)。直線の需要曲線では、傾きは一定でも P/Q が点ごとに違うので弾力性は点ごとに異なる(上の方ほど大きく、中点で 1)。
- ウ 代替財が多く、家計の支出に占める割合が大きく、価格変化後の期間が長い 代わりになる財が多いほど、支出割合が大きいほど、時間がたつほど、消費者は価格変化に反応しやすい(弾力性が大きい)。必需品・短期・代替財なしは弾力性が小さい側。供給側の事情は需要の弾力性の決定要因ではない。
- エ −2.5 ── 補完財 交差弾力性 = X の需要量の変化率 ÷ Y の価格の変化率 = −20% ÷ 8% = −2.5 ── 補完財。符号が正なら Y が高くなると X に乗りかえる代替財、負なら一緒に使う補完財。分母と分子を逆にしない。
- エ 農産物のように需要の価格弾力性が小さい財では、豊作で供給曲線が右へシフトすると価格が大きく下がり、農家の総収入はかえって減ることがある 豊作は供給曲線の右シフト。需要が非弾力的(弾力性 < 1)だと、数量が少し増えるだけで価格が大きく下がるため、価格 × 数量である総収入は減る(豊作貧乏)。逆に不作では収入が増える。需要曲線が動くわけではない。
発展
- 1.5 所得の変化率 = (750 − 500) ÷ 500 = 50%。需要量の変化率 = (70 − 40) ÷ 40 = 75%。所得弾力性 = 75 ÷ 50 = 1.5。正なので正常財、1 より大きいので奢侈品。
- 5 供給の弾力性 = (ΔS/ΔP)×(P/S)。傾き = 3、P = 50 のとき S = 3×50 − 120 = 30。3 × 50 ÷ 30 = 5。切片が負(縦軸の正の側で交わる直線)だと弾力性は 1 より大きくなる。
- エ 価格は上がる。取引量は増えるか減るか、シフトの大きさによる 需要曲線の右シフトと供給曲線の左シフト。2 つのシフトが同じ向きに押すもの(価格か数量のどちらか一方)だけが確定し、逆向きに押すものは大きさ次第。価格は上がる。取引量は増えるか減るか、シフトの大きさによる。
- ア P = 25 で弾力性は 1 になり、総収入は最大の 1,250 になる 弾力性 = 2P/(100 − 2P)。これが 1 になるのは P = 25(D = 50、総収入 1,250)。P > 25 では弾力性 > 1(弾力的)なので値上げで収入は減る。傾き 2 は弾力性ではない。
- イ −64 価格 43 のとき数量は 320 − 4 × 43 = 148、総収入 = 43 × 148 = 6364。価格 45 のとき数量は 140、総収入 = 6300。変化は 6300 − 6364 = −64。この需要曲線の総収入は P = 40(弾力性 1 の点)で最大なので、40 より高い側では値上げすると収入が減る。「価格の上昇分 × 数量」だけでは数量の減少を見落とす。
- エ 弾力性は 0.5 で需要は非弾力的なので、価格を 10 から少し引き上げると総収入は増える P = 10 のとき D = 60 − 20 = 40。弾力性 = −(ΔD/ΔP) × P/D = 2 × 10 ÷ 40 = 0.5。1 より小さい(非弾力的)ので値上げで総収入は増える。総収入が最大になるのは弾力性 1 の点 P = 15(需要曲線の中点)。傾き 2 は弾力性ではない。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/koumuin/keizai/ze-01/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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