公務員試験 / 制度

更新 2026-09-14/ 出典の確認日 2026-09-14

公務員試験のしくみ

このページでわかること


1. 試験の呼び方

公務員試験には法律で決まった「地方上級」という名前はありません。受験生・予備校の間で使われている呼び方と、実際の試験の名前の対応は次のとおりです。

通称実際の試験実施者
地方上級都道府県・政令指定都市の職員採用試験のうち、大学卒業程度の区分(「上級」「Ⅰ類」「大学卒業程度」など名前は自治体で違う)各自治体の人事委員会
国家一般職国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)人事院
市役所(上級)政令市以外の市の職員採用試験の大卒程度区分各市(人事委員会がない市は市長部局など)
国家総合職国家公務員採用総合職試験人事院
特別区特別区(東京 23 区)職員採用試験Ⅰ類特別区人事委員会

このサイトの /koumuin/地方上級(都道府県・政令市の大卒程度・行政事務)を軸にしています。国家一般職・市役所の教養試験・専門試験は出題範囲の大半が重なるので、同じ単元で学べます。ただし出題数・科目の選び方・配点は試験ごとに違います(→ 出題科目と配点)。


2. 試験の段階

大卒程度の事務系は、多くの自治体・人事院とも次の 2 段階です。

段階内容例(2026 年度 国家一般職「行政」)例(令和 8 年度 栃木県 大学卒業程度「行政」)
第 1 次試験筆記。教養(基礎能力)・専門の多肢選択式、論文基礎能力試験 30 題・専門試験 40 題・一般論文試験 1 題教養試験 40 題解答・専門試験 40 題解答(論文試験は 1 次試験日に実施し、採点は 2 次で)
第 2 次試験面接(人物試験・口述試験)。自治体によっては集団討論・適性検査人物試験(個別面接)・性格検査論文試験・口述試験Ⅰ(集団)・口述試験Ⅱ(個別面接)

第 1 次試験の合格者だけが第 2 次試験に進みます。最終合格は 1 次と 2 次の得点を総合して決まります(→ 配点の詳しい数字は 出題科目と配点)。

近年は面接の比重が上がっていますが、筆記で 1 次を通らなければ面接に進めない点は変わっていません。このサイトの単元は、その 1 次試験(教養・専門)の範囲です。


3. 教養試験と専門試験は何を測るか

教養試験(人事院では「基礎能力試験」)

分野中身このサイトの教科
知能分野文章理解(現代文・英文)、判断推理、数的推理、資料解釈数的処理文章理解
知識分野社会科学・人文科学・自然科学、時事社会科学人文科学自然科学

人事院の 2026 年度の一般職試験では、基礎能力試験 30 題のうち知能分野が 24 題(文章理解 10・判断推理 7・数的推理 4・資料解釈 3)知識分野が 6 題(自然・人文・社会に関する時事、情報)です。知能分野が 8 割を占めます。地方上級(栃木県の例)では、教養試験 50 題のうち文章理解・判断推理・数的推理・資料解釈の 20 題が必須解答社会科学・人文科学・自然科学の 30 題から 20 題を選択解答です。試験によって知識分野の重みが違うので、志望先の受験案内で必ず確かめてください。

専門試験

行政事務の専門試験は、法律(憲法・行政法・民法)、経済(ミクロ・マクロ・財政学)、政治学・行政学が中心です。人事院の一般職「行政」区分は、16 科目(各 5 題)から8 科目を選んで 40 題解答します。地方上級(栃木県の例)では 50 題出題・40 題選択解答です。→ 法律経済政治学・行政学


4. 受験資格は年齢で決まる

「大卒程度」は試験問題の程度を表す言葉で、大学を卒業していなくても受けられます。受験資格は年齢(生年月日)で決まっています。

年齢の上限は自治体によって大きく違い、30 代半ばまで受けられる自治体もあります。志望先の受験案内で確かめてください。


5. 併願の考え方

地方上級・国家一般職・市役所は試験日が違えば併願できます。2026 年度の例では、国家一般職の 1 次試験が 5 月 31 日、栃木県の 1 次試験が 6 月 21 日でした(→ 日程と流れ)。教養試験・専門試験の範囲は大半が重なるので、1 つの勉強で複数の試験を受けるのがふつうです。

ただし、次の点は試験ごとに違うので、併願先を決めたら早めに受験案内を読み比べてください。


出典

地方上級は自治体ごとに制度が違います。ここでは栃木県を一例として挙げています。志望先の受験案内が正本です。