数学A / 場合の数と確率 / ha-02

更新 2026-09-12

組合せ ── ₙCᵣ・同じものを含む順列・組分け

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

組合せは確率(ha-03・04)の計算の中心で、共通テストでは「選ぶ」と「並べる」の区別同じものを含む順列(最短経路)組分けが定番です。二項定理(h2-01)・二項分布(hb-04)でも ₙCᵣ を使います。


1. 組合せ ── 選ぶだけ

まずここだけ

異なる n 個から r 個を選ぶ(順番は関係ない)場合の数:

ₙCᵣ = ₙPᵣ / r! = n(n − 1)…(n − r + 1) / r(r − 1)…1

₅C₂ = (5 × 4)/(2 × 1) = 10 ₇C₃ = (7 × 6 × 5)/(3 × 2 × 1) = 35 ₙC₀ = 1、ₙCₙ = 1、ₙC₁ = n

順列との違い:{A, B} と {B, A} は組合せでは同じ 1 通り。順列 ₙPᵣ を「r 個の並べかえ r!」で割ると組合せになる。

性質

ₙCᵣ = ₙCₙ₋ᵣ(r 個を選ぶ = 残す n − r 個を選ぶ)

₁₀C₈ = ₁₀C₂ = 45(大きい r は小さいほうに直す)

ₙCᵣ = ₙ₋₁Cᵣ₋₁ + ₙ₋₁Cᵣ(発展:特定の 1 個を含む場合と含まない場合の和)


2. 条件つきの組合せ

まずここだけ

特定のものを含む:その分を先に取り、残りから選ぶ。

8 人から 3 人を選ぶとき、A が含まれる:A 以外の 7 人から 2 人 → ₇C₂ = 21 通り

特定のものを含まない:除いてから選ぶ。

A を含まない:7 人から 3 人 → ₇C₃ = 35 通り(21 + 35 = ₈C₃ = 56 ✓)

少なくとも 1 人:全体 − 「1 人も含まない」。

男 5 人・女 4 人から 3 人を選び、少なくとも 1 人は女子:₉C₃ − ₅C₃ = 84 − 10 = 74 通り

男 2 人と女 1 人:それぞれ選んで積の法則。

₅C₂ × ₄C₁ = 10 × 4 = 40 通り


3. 同じものを含む順列

ここまでできれば十分

n 個のうち、同じものが p 個、q 個、r 個…あるとき、並べ方は

n! / (p! q! r! …)

a、a、a、b、b の 5 文字の並べ方:5! / (3! 2!) = 120 / 12 = 10 通り (考え方:5 か所から a を置く 3 か所を選ぶ ₅C₃ = 10、と同じ)

「SUCCESS」の 7 文字:S が 3、C が 2 → 7! / (3! 2!) = 5040 / 12 = 420 通り

最短経路

碁盤の目で、右に 4 回・上に 3 回進む最短経路:「右 4 個、上 3 個の並べ方」= 7! / (4! 3!) = ₇C₃ = 35 通り

途中の点 P を通る:(A → P)×(P → B)の積 通らない:全体 − 通る


4. 組分け

ここまでできれば十分

6 人を分ける問題は、組に区別があるかどうかで答えが変わる。

分け方計算答え
A 組 2 人、B 組 2 人、C 組 2 人(組に名前がある₆C₂ × ₄C₂ × ₂C₂15 × 6 × 1 = 90
2 人ずつ 3 組(組に区別なし90 ÷ 3!15
3 人、2 人、1 人の 3 組₆C₃ × ₃C₂ × ₁C₁20 × 3 = 60(人数が違うので区別される。÷ 不要)
4 人、2 人の 2 組₆C₄ × ₂C₂15

同じ人数の組が k 個あって区別がないなら k! で割る。人数が違えば自然に区別がつくので割らない。

部屋に入れる(空室なし)

「4 人を 2 つの部屋 A、B に入れる。空室なし」:2⁴ − 2 = 14ha-01 の重複順列)。組に区別がなければ ÷ 2 = 7。


5. 図形の個数

ここまでできれば十分

直線の本数:どの 3 点も一直線上にない n 個の点から 2 点を選ぶ → ₙC₂

6 点 → ₆C₂ = 15 本

三角形の個数:3 点を選ぶ → ₙC₃(一直線上の 3 点があれば引く)

円周上の 7 点 → ₇C₃ = 35 個

平行四辺形:平行な直線群から 2 本ずつ選ぶ

平行線 4 本と、それに交わる平行線 3 本 → ₄C₂ × ₃C₂ = 6 × 3 = 18 個

対角線の本数:ₙC₂ − n(n 角形)

八角形:₈C₂ − 8 = 28 − 8 = 20 本


6. 「並べる」か「選ぶ」か(判定)

もう一歩

問題文どちら
「〜を選ぶ」「〜の組を作る」「委員を選ぶ」組合せ C
「一列に並べる」「順番をつける」「委員長と副委員長を選ぶ」(役職が違う)順列 P
「選んで並べる」C × r! = P

迷ったら、「選んだ結果の順序を入れかえて別のものになるか」を考える。別になるなら順列。


7. 自己チェック

  1. 選ぶだけなら C、並べるなら P
  2. ₙCᵣ は r を小さいほうに直したか
  3. 「少なくとも」は全体 − 反対
  4. 同じものを含む順列は n! を各個数の階乗で割ったか
  5. 組分けで、同じ人数の区別のない組は k! で割ったか

8. 小テストへ

→ 小テスト(ha-02

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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