高校受験 / 都道府県別

更新 2026-10-06/ 出典の確認日 2026-10-06

埼玉県 公立高校入試(令和 9 年度)

2027 年 4 月に入学する人(いまの中学 3 年生)向けのまとめです。数値は埼玉県教育委員会の「令和 9 年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施要項・入学者選抜要領(確定版)」(2026 年 5 月 29 日掲載)と関連資料からそのまま写しています。

このページでわかること


1. 今年の主な変更点(令和 9 年度)

令和 9 年度は、埼玉県が数年前から予告してきた入試制度の変更が始まる年です。埼玉県教育委員会「令和 9 年度入試についての Q&A」と関連資料から、受検生に関係が大きいものを並べます。

変更中身受検生がすること
面接を全員に実施すべての学校で、すべての受検生に個人面接か集団面接を行う(1 人あたり 10 分程度)。最初に 1 分 30 秒〜2 分程度の自己表現「My Voice(マイボイス)」があり、その内容について面接委員が質問する中学校生活や学校外の活動をふり返り、自分の言葉で話せるように準備する
自己評価資料を全員が提出部活動・委員会・資格取得など学校内外の活動や意欲を、県の様式に自分で書く。資料そのものは点数にしない(面接の参考にする)出願(1 月 26 日〜)までに書き上げる。手書きでもパソコンでもよい
調査書の中身が変わる記載するのは「各教科の学習の記録」(9 教科 5 段階の評定)と「総合的な学習の時間の記録」。出欠の記録を書く欄はない評定(通知表の 5 段階)がそのまま点数のもとになる
共通選抜と特色選抜県が決めた方法で点数を出す「共通選抜」と、学科などの特色に応じて高校が決めた方法で点数を出す「特色選抜」ができた。どちらを使うか(両方か)は高校ごと志望校の「選抜実施内容」を読む
マークシート方式を導入5 教科すべてで、マークシート方式の問題と記述式の問題をあわせて出す。得点で見てマークが 9 割程度・記述が 1 割程度。学校選択問題・追検査も同じマークの塗り方の練習をしておく(県の注意資料あり)
国語の作文国語の作文は出題しない──

県の Q&A では、マークシートになっても「出題の基本方針や難易度等はこれまでと変わりません」としています。また、話の上手さは評価に関係しない、部活動や検定の実績そのものではなく「過程(プロセス)や意欲」を面接で評価する、と説明しています。


2. 日程(一般募集)

出典:令和 9 年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施要項・同 日程表

項目日程
出願(電子出願)令和 9 年 1 月 26 日(火)正午〜2 月 9 日(火)正午
出願書類の提出(郵送する人のみ)2 月 12 日(金)配達指定
出願書類の提出(窓口に持参する人のみ)2 月 15 日(月)・16 日(火)※16 日は正午まで
志願先変更2 月 17 日(水)午前 9 時〜18 日(木)午後 4 時(1 回だけ)
受検票の印刷2 月 19 日(金)午後 4 時以降(自分で印刷)
学力検査2 月 25 日(木)国語・数学・社会・理科・英語
面接2 月 26 日(金)(すべての学校・原則午前 9 時開始)
特色検査(一部の学校)3 月 1 日(月)※2 月 26 日に行う学校もある
追検査3 月 2 日(火)
入学許可候補者発表3 月 5 日(金)午前 9 時(ウェブの合否照会システム)
欠員補充3 月 16 日(火)から(日程・内容は実施する高校が定める)

出願のしかた(電子出願)

出願は次の 3 つが全部終わった時点で完了します(実施要項)。

  1. 電子出願システムで志願情報などを入力する
  2. 中学校が入力内容を確認し、調査書・自己評価資料などをアップロードして承認する
  3. 入学選考手数料を払う(クレジット決済・コンビニ決済・ペイジー)

県教育委員会は 11〜12 月ごろに志願者・中学校向けの運用テストを予定しています(詳しくは中学校から案内)。手続きの細かい流れは「電子出願の利用の手引き」(2026 年 10 月掲載予定)で示されます。

入学選考手数料

学校金額
県立 全日制2,200 円
県立 定時制950 円
さいたま市立・川口市立・川越市立2,200 円

一度払った手数料は返ってきません。さいたま市立高校は、手数料とは別に電子収納の手数料を志願者が負担します。


3. 学力検査

時間教科時間配点
9:25〜10:15国語50 分100 点
10:35〜11:25数学50 分100 点
11:45〜12:35社会50 分100 点
13:30〜14:20理科50 分100 点
14:40〜15:30英語(リスニングを含む)50 分100 点

学校選択問題(数学・英語)

次の 23 校は、数学と英語で「学校選択問題」(一部に応用的な内容を含む問題)を使います。

浦和(全日制)、浦和第一女子(全日制)、浦和西、大宮、春日部(全日制)、川口北、川越、川越女子、川越南、熊谷(全日制)、熊谷女子、熊谷西、越ケ谷(全日制)、越谷北、所沢(全日制)、所沢北、不動岡、和光国際、蕨、さいたま市立浦和、さいたま市立浦和南、さいたま市立大宮北、川口市立

特色検査(実技・作文)

特色検査を行うのは 8 校です(実技検査か作文・小論文)。

伊奈学園総合(スポーツ科学系・芸術系)、大宮光陵(美術・音楽・書道)、大宮東(体育)、越生翔桜(美術表現)、芸術総合(美術・音楽・映像芸術・舞台芸術)、ふじみ野(スポーツサイエンス)、松伏(音楽)、川口市立(スポーツ科学コース)


4. 合否の決まり方 ──「総合点」

埼玉県は、学力検査・調査書・面接を点数にして合計した「総合点」で選びます。

共通選抜(県が決めた方法)

総合点 = 学力検査の得点(500 点)
       + 調査書の得点(200・300・400 点のどれか)
       + 面接の得点(30 点か 60 点)

調査書の得点の出し方:

  1. 各学年の 9 教科の評定を合計(1 学年 45 点満点)
  2. 学年ごとに比率をかけて足す。比率(中 1:中 2:中 3)は高校が次から選ぶ
    • 1:1:1(135 点満点)
    • 1:1:2(180 点満点)
    • 1:1:3(225 点満点)
  3. それを高校が選んだ 200 点・300 点・400 点のどれかに換算する

→ 中 1 の評定から点数に入ります。学年の比率は高校によって違うので、志望校の比率を確かめてください(評定の決まり方は「内申点のしくみ」)。

面接の得点は 30 点満点が基本で、高校が 1 倍(30 点)か 2 倍(60 点)を選びます。評価の観点は県共通の「主体的・協働的な学びの力」「自らの人生や社会の未来を切り拓く力」の 2 つで、観点ごとに 3〜5 の 3 段階が基本です。高校が独自の観点を 1 つ足すこともあります。

特色選抜(高校が決めた方法)

選ぶ順番

高校のやり方選び方
特色選抜と共通選抜の両方先に特色選抜で募集人員の 20〜80%(10%きざみ)を選び、残りを共通選抜で選ぶ
共通選抜だけ・特色選抜だけ第 1 次選抜で 60〜80%(10%きざみ)、残りを第 2 次選抜で選ぶ。1 次と 2 次で点数の扱いを変える

どの段階で合格したかは知らされません(県の Q&A)。

自分の志望校の配点を見る方法

各高校の比率・換算点・面接の点・傾斜配点などは、埼玉県教育委員会の「各高等学校の選抜実施内容(確定版)」に学校ごとの PDF で載っています(学校名から探せる検索ページもあります)。面接に高校独自の項目がある学校は、その項目も自己評価資料に書きます。


5. 募集人員(令和 9 年度)

区分募集人員前年度との差
全日制(県立・市立 131 校)33,480 人1,600 人減
定時制(23 校)2,000 人同数
通信制(大宮中央)550 人を標準同数

全日制の人数には、転居などによる転編入学者の枠 240 人が含まれます。令和 9 年 3 月の中学校等卒業予定者は 60,438 人(前年度より 1,704 人減)の見込みです。

募集が 40 人減る学校(40 校)

朝霞、朝霞西、伊奈学園総合、入間向陽、浦和北、浦和東、大宮光陵、大宮東、大宮南、桶川、春日部、春日部東、川口、川口北、川口青陵、川口東、川越初雁、久喜、久喜北陽、熊谷商業、鴻巣、越谷西、坂戸、坂戸西、幸手桜、狭山清陵、草加、草加東、所沢中央、所沢西、豊岡、南稜、新座、深谷、本庄、松山、松山女子、三郷、与野、鷲宮

(いずれも普通科・総合学科・総合ビジネス科で 40 人減。学科ごとの人数は県の「生徒募集人員」資料にあります)

募集人員が減ると、同じ人数が志願すれば倍率は上がります。


6. 中 3 のこれからの流れ(埼玉県の日程で逆算)

時期やること
いま〜志望校の「選抜実施内容」を読む(学年比率・面接の点・特色選抜の有無)
10 月〜「電子出願の利用の手引き」(10 月掲載予定)を確認
11〜12 月ごろ電子出願の運用テスト(中学校から案内)
12 月三者面談で受検校を決める。私立の併願も
1 月 26 日まで自己評価資料を書き上げる(面接で話す中身のもとになる)
1 月 26 日〜2 月 9 日電子出願・手数料の納付
2 月 1 日まで中学校から保護者に「学習の記録等通知書」が届く
2 月 17・18 日必要なら志願先変更
2 月 25 日学力検査
2 月 26 日面接(特色検査の学校は 3 月 1 日の場合も)
3 月 5 日発表(ウェブ)

面接は全員が受けるので、自己評価資料を書くのと並行して「My Voice」で何を話すかを考えておくと準備がまとまります(面接の準備)。入試日程の全体像は「高校入試の日程」も参考にしてください。


出典

市立高校(さいたま市・川口市・川越市)の細かい手続きは、それぞれの市の定めによります。要項は更新されることがあるので、出願前に教育委員会のページで最新版を確かめてください。

内申点を計算する(ツール) / 全国の日程一覧 / ほかの都道府県を見る / 高校入試のしくみ(全国共通)