高校受験 / 都道府県別
熊本県 公立高校入試(令和 9 年度)
2027 年 4 月に入学する人(いまの中学 3 年生)向けのまとめです。数値は熊本県教育委員会の「令和 9 年度(2027 年度)熊本県立高等学校入学者選抜要項」(2026 年 8 月 27 日掲載)、「入学者選抜の基本方針」(2026 年 6 月 9 日)、募集定員の資料などからそのまま写しています。
このページでわかること
- 前期(特色)選抜・後期(一般)選抜・二次募集の日程
- 合否の決まり方(学力検査の順位と、評定の順位の両方を見る「第 1 選考」)
- 令和 9 年度の主な変更点(国際バカロレアの選抜が新しく始まる、定員 200 人減、など)
- 募集定員と、定員が減る 5 校
1. 今年の主な変更点(令和 9 年度)
熊本県教育委員会は、令和 9 年度の「変更点」の一覧は出していません。以下は、県の発表と、令和 9 年度の要項を令和 8 年度の要項と比べて確かめた差です(2026 年 10 月 6 日時点)。
| 変更 | 中身 | 受検生がすること |
|---|---|---|
| 新しい入試制度は見送り | 令和 9 年度入試から新制度にする予定だったが、国の高校教育改革の動きを見極めるため、当面は今の制度を続ける(2025 年 9 月 25 日発表) | このページの「前期・後期」のしくみで準備する |
| 国際バカロレアの選抜を新設 | 県立八代高校 普通科 国際バカロレアコースで「国際バカロレアに係る入学者選抜」を行う。募集人員は 10 人程度、日程は前期(特色)選抜と同じ 2 月 2 日(火)。学力検査はない | 志望する人は、八代高校の募集要項で検査の中身を確かめる(4 章) |
| 県立全日制の定員が 200 人減 | 10,960 人 → 10,760 人。済々黌・第一・熊本西・大津の普通科が各 40 人減。東稜高校 普通科 理数コースは令和 9 年度から募集停止 | 志望校が入っていれば、倍率の発表に注意する(5 章) |
| 追検査の日 | 後期(一般)選抜の追検査は 3 月 12 日(金)。合格発表と同じ日(令和 8 年度は発表の翌日) | 当日体調を崩したら、すぐ中学校に連絡する |
| 手数料の免除 | 令和 7 年 8 月豪雨と令和 8 年熊本地震の被災者は、入学者選抜手数料の免除を申請できる | 対象になりそうなら、県のリーフレットを見て中学校に相談 |
令和 10 年度には、熊本・第二・熊本北・玉名・人吉の 5 校で 40 人ずつ定員を減らす計画も決まっています(どの学科・コースかは令和 9 年 7 月に決定)。
2. 日程
出典:令和 9 年度(2027 年度)熊本県立高等学校入学者選抜要項
出願はインターネットで行います。志願者がネットで入力して手数料を払い、中学校の校長が承認した時点で「出願」になります。
前期(特色)選抜
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| ネットでの志願者情報の登録・手数料の納付 | 令和 8 年 12 月 1 日(火)〜令和 9 年 1 月 25 日(月)正午 |
| 出願期間 | 令和 9 年 1 月 20 日(水)〜1 月 25 日(月)正午 |
| 受検票の印刷 | 1 月 26 日(火)〜2 月 2 日(火) |
| 検査 | 2 月 2 日(火) |
| 選抜結果の通知 | 2 月 9 日(火)(中学校を通じて本人へ) |
| 合格者の発表 | 3 月 12 日(金)(後期の合格者と同時) |
中高一貫教育(連携型)の選抜(小国高校)と、国際バカロレアの選抜(八代高校)も同じ日程です。
後期(一般)選抜
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| ネットでの志願者情報の登録・手数料の納付 | 令和 8 年 12 月 1 日(火)〜令和 9 年 2 月 17 日(水)正午 |
| 出願期間 | 2 月 12 日(金)〜2 月 17 日(水)正午 |
| 出願変更(1 回だけ) | 2 月 18 日(木)〜2 月 22 日(月)正午 |
| 学力検査 第 1 日 | 3 月 4 日(木)国語・理科・英語 |
| 学力検査 第 2 日 | 3 月 5 日(金)社会・数学(職業系の専門学科・定時制で面接がある学校、実技検査がある学校はこの日に実施) |
| 合格者の発表 | 3 月 12 日(金) |
合格者は受検番号で発表します。高校での掲示はなく、特設の Web ページで発表します。
追検査・二次募集(全日制)
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 追検査の受検願 | 3 月 4 日(木)〜3 月 9 日(火)午後 4 時 |
| 追検査 | 3 月 12 日(金)(国語・数学・英語の 3 教科) |
| 追検査の結果通知 | 3 月 16 日(火) |
| 二次募集の実施校の発表 | 3 月 12 日(金) |
| 二次募集の出願 | 3 月 15 日(月)〜3 月 17 日(水)午後 4 時 |
| 二次募集の面接・実技検査など | 3 月 18 日(木)午後 1 時以降 |
| 二次募集の結果通知 | 3 月 23 日(火) |
定時制の二次募集の日程は学校ごとに違い、3 月 12 日(金)に発表されます。
入学者選抜手数料
| 課程 | 金額 |
|---|---|
| 全日制 | 2,200 円 |
| 定時制 | 950 円 |
ネットで払います。払うときの事務手数料は自己負担で、一度払った手数料は返ってきません。
3. 学力検査(後期選抜)
| 教科 | 時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 50 分 | 50 点 |
| 理科 | 50 分 | 50 点 |
| 英語 | 50 分(リスニングを含む) | 50 点 |
| 社会 | 50 分 | 50 点 |
| 数学 | 50 分 | 50 点 |
- 5 教科・250 点満点。問題は県教育委員会がつくります。両日とも午前 10 時から始まります。
- 学科によっては、1 つの教科の得点を 2 倍にします。理数科(サイエンス情報科を含む)と普通科の理数コースは数学を 2 倍(理科も 2 倍にできる)、英語科と普通科の英語コース・国際コースは英語を 2 倍。職業系の専門学科は学科に合った教科を 2 倍にできます。
- 全日制の単位制高校(総合学科を含む)は、「得点の高い 2 教科を 2 倍」か「受検者が先に申告した 2 教科を 2 倍」のどちらかを選べます。
- 持ち込めないもの:三角定規、分度器付きの定規・コンパス、分度器、下敷き、電卓、計算や辞書の機能がある時計、スマートフォン、スマートウォッチなど。
4. 合否の決まり方
後期(一般)選抜 ── 2 つの順位で「第 1 選考」
熊本県の後期選抜は、学力検査の順位と評定(内申)の順位を別々につくり、両方を見ます。
- 学力検査 5 教科の合計点で順位をつける(2 倍にする学科はその点で)。
- 調査書の評定で「総計点」を出し、順位をつける。
- 2 つの順位がどちらも募集人員の内側にいる人の中から、まず合格者を決める(第 1 選考)。
- それで定員に届かなければ、各高校が決めた「第 1 選考後の選抜基準」で残りの合格者を決める。
評定の「総計点」の出し方
- 9 教科とも、教科ごとに 中 1 の評定 + 中 2 の評定 + 中 3 の評定 × 2 を足します(1 教科 20 が最大)。
- 学力検査がある 5 教科(国・社・数・理・英)は、その合計を学力検査の得点で補正します。県の表(別表)で、評定の合計とその教科の得点から補正後の値が決まります。たとえば評定の合計が 20 でも、その教科の得点が 2〜0 点なら 12 になり、評定の合計が 4 でも、得点が 50〜48 点なら 12 になります。
- 学力検査がない 4 教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)は補正しません。
- 補正した 5 教科と 4 教科を合わせたものが「総計点」です。
→ 中 1 の成績から入試に使われ、中 3 は 2 倍です。中 1・中 2 の人も、定期テストと提出物の積み重ねがそのまま点になります(評定の決まり方は「内申点のしくみ」)。
第 1 選考後の選抜基準(学校ごと)
県教育委員会が 2026 年 10 月 1 日現在でまとめた一覧が出ています。たとえば「学力検査の合計を 5 倍した点と評定の総計点を足して順位をつける」学校、「学力検査の合計を主な資料にして調査書を参考にする」学校など、学校によって違います。正式には各高校の募集要項で確かめてください。
前期(特色)選抜
- 普通科のコース・専門学科・総合学科などのうち、希望する学科・コースで行います。
- 募集人員は募集定員の 70%以内(熊本市にある高校は 50%以内)で校長が決めます。
- 学力検査はありません。面接・小論文・実技検査・実験・自己表現・総合的な学習の時間の成果の発表などから学校が選び、調査書などと合わせて判断します。募集人員が定員の 50%を超える学校は、A 群(面接・実技検査など)と B 群(小論文・実験・自己表現など)から 1 つ以上ずつ行います。
- 出願できるのは 1 校 1 学科・コースだけで、第 2 志望は出せません。合格したら入学することが出願の条件です。
- 合格しなかった人は、改めて後期(一般)選抜に出願できます。
- 学校ごとの「重視する観点」・検査内容・配分は、県教育委員会が一覧で公表しています(2026 年 9 月 15 日)。
国際バカロレアに係る入学者選抜(八代高校)
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 募集人員 | 10 人程度(普通科の定員の内数) |
| 検査 | 日本語と英語による個人面接(5 分程度)、プレゼンテーション(3 分以内)と口頭試問(5 分程度) |
| プレゼンの題材 | 興味のある社会問題を 1 つ挙げ、「その解決に必要なこと」「自分がどう関わるか」を A3 片面 1 枚のポスターにまとめて持参する |
| 配分 | 個人面接 2 割、プレゼンテーションと口頭試問 5 割、調査書 3 割 |
面接やプレゼンがある人は、早めに練習を始めると落ち着いて臨めます(面接の準備)。
5. 募集定員(令和 9 年度)
| 区分 | 定員 | 前年度との差 |
|---|---|---|
| 県立 全日制 | 10,760 人 | 200 人減 |
| うち県央 | 4,760 人 | 160 人減 |
| うち県北 | 2,680 人 | 40 人減 |
| うち県南 | 3,320 人 | 同数 |
| 熊本市立 全日制(必由館・千原台) | 465 人 | ── |
| 公立 全日制 合計 | 11,225 人 | ── |
| 県立 定時制 | 440 人 | 同数 |
定員が減る県立高校
| 学校 | 学科・コース | 令和 9 年度 | 令和 8 年度 |
|---|---|---|---|
| 済々黌 | 普通 | 360 人 | 400 人 |
| 第一 | 普通 | 280 人 | 320 人 |
| 熊本西 | 普通 | 240 人 | 280 人 |
| 東稜 | 普通(理数コース) | 0 人(募集停止) | 40 人 |
| 大津 | 普通 | 200 人 | 240 人 |
定員が減ると、同じ人数が志願すれば倍率は上がります。出願者数の発表を見てから、2 月 18〜22 日の出願変更を考える人もいます。
6. 中 3 のこれからの流れ(熊本県の日程で逆算)
| 時期 | やること |
|---|---|
| 10 月〜 | 志望校の「第 1 選考後の選抜基準」と、前期選抜の「重視する観点」を読む |
| 2 学期 | 調査書に入る中 3 の評定が決まっていく(中 3 は 2 倍で数える) |
| 12 月 | 三者面談で受検校・前期選抜を受けるかを決める。12 月 1 日からネット登録ができる |
| 1 月 20〜25 日 | 前期(特色)選抜の出願 |
| 2 月 2 日 | 前期(特色)選抜(2 月 9 日に結果通知) |
| 2 月 12〜17 日 | 後期(一般)選抜の出願 |
| 2 月 18〜22 日 | 必要なら出願変更(1 回だけ) |
| 3 月 4・5 日 | 後期の学力検査 |
| 3 月 12 日 | 合格者の発表(特設 Web ページ) |
学力検査の教科別得点と合計点は、出願のときに希望を出しておくと、3 月 24 日(水)〜26 日(金)の間に簡易書留で送られてきます。入試全体の流れは「高校入試の日程」でも確かめられます。
出典
- 熊本県教育委員会「令和 9 年度(2027 年度)熊本県立高等学校入学者選抜要項」(2026 年 8 月 27 日更新)https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/277880.html (2026-10-06 確認)
- 熊本県教育委員会「令和 9 年度(2027 年度)熊本県立高等学校入学者選抜の基本方針について」(2026 年 6 月 9 日)https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/270083.html (2026-10-06 確認)
- 熊本県教育委員会「令和 8 年度(2026 年度)以降実施の熊本県立高等学校入学者選抜について」(2025 年 9 月 25 日)https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/247177.html (2026-10-06 確認)
- 熊本県教育委員会「令和 9 年度(2027 年度)県立高等学校生徒募集定員を決定しました」(2026 年 7 月 7 日)https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/272147.html (2026-10-06 確認)
- 熊本県教育委員会「令和 9 年度(2027 年度)公立高等学校生徒募集定員(学校別)について」(2026 年 9 月 15 日)https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/278570.html (2026-10-06 確認)
- 熊本県教育委員会「後期(一般)選抜における『第 1 選考後の選抜基準』について」(2026 年 10 月 1 日)https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/281477.html (2026-10-06 確認)
- 熊本県教育委員会「前期(特色)選抜及び国際バカロレアに係る入学者選抜における『重視する観点』等について」(2026 年 9 月 15 日)https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/280196.html (2026-10-06 確認)
- 熊本県教育委員会「県立高等学校生徒募集定員の見直しに関する基本方針並びに令和 10 年度及び令和 11 年度県立高等学校生徒募集定員の変更計画」(2026 年 7 月 7 日)https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/272146.html (2026-10-06 確認)
- 熊本県教育委員会「令和 7 年 8 月豪雨及び令和 8 年熊本地震による被災者に対する令和 9 年度熊本県立高等学校入学者選抜手数料の免除について」(2026 年 8 月 27 日)https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/278356.html (2026-10-06 確認)
- 比較に使った資料:熊本県教育委員会「令和 8 年度(2026 年度)熊本県立高等学校入学者選抜要項」https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/244675.html
熊本市立高校(必由館・千原台)の選抜の細部は、熊本市の入学者選抜要項によります。インターネット出願の手引きは「後日公開」とされています(2026 年 10 月 6 日時点)。要項は更新されることがあるので、出願前に教育委員会のページで最新版を確かめてください。