高1 / 物理基礎 / pb-09

更新 2026-09-12

音(音速・弦と気柱の振動・うなり)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

音は波(pb-08)の応用で、共通テストでは気柱の共鳴実験(水面を下げていって初めて共鳴する長さから波長・音速を求める)と弦の振動数(張力・長さ・線密度との関係)うなりが定番。定常波の腹・節の位置を「閉管は口が腹・底が節」と図で描ければ、計算はすべて v = fλ に帰着します。


1. 音の性質

まずここだけ

音の 3 要素対応する波の量
高さ振動数(大きいほど高い)
大きさ振幅(大きいほど大きい)
音色波形

340 m/s、440 Hz の音の波長:340/440 ≒ 0.77 m


2. うなり

まずここだけ

振動数がわずかに違う 2 つの音を同時に鳴らすと、音が周期的に大きくなったり小さくなったりする。 1 秒間のうなりの回数 = |f₁ − f₂|

440 Hz と 444 Hz → 1 秒に 4 回のうなり 440 Hz のおんさと鳴らして毎秒 3 回のうなり → 相手は 437 Hz か 443 Hz(どちらかは、おんさに重りをつけて振動数を下げたときの変化で判断)


3. 弦の固有振動

ここまでできれば十分

両端を固定した長さ L の弦には、両端が節の定常波ができる。

振動腹の数 n波長振動数
基本振動1λ₁ = 2Lf₁ = v/(2L)
2 倍振動2λ₂ = Lf₂ = 2f₁
n 倍振動nλ_n = 2L/nf_n = nv/(2L) = nf₁

v は弦を伝わる波の速さ(弦の張力が大きいほど、線密度が小さいほど速い:v = √(S/ρ))。

長さ 0.50 m の弦に速さ 200 m/s の波:基本振動数 200/(2 × 0.50) = 200 Hz、3 倍振動は 600 Hz 弦を短くする・強く張る・細くする → 音が高くなる(ギターの原理)


4. 気柱の固有振動

ここまでできれば十分

管の中の空気(気柱)に定常波ができる。開いた口は腹、閉じた底は節

基本振動の波長できる振動
閉管(片方が閉じている)口:腹、底:節λ₁ = 4L基本・3 倍・5 倍…(奇数倍のみ
開管(両端が開いている)両端:腹λ₁ = 2L基本・2 倍・3 倍…(すべての整数倍)

長さ 0.20 m の閉管(音速 340 m/s):λ₁ = 0.80 m、f₁ = 425 Hz。次の共鳴(3 倍振動)は 1275 Hz 長さ 0.50 m の開管:λ₁ = 1.0 m、f₁ = 340 Hz

気柱の共鳴実験:ガラス管に水を入れ、水面を下げながらおんさ(振動数 f)を鳴らす。初めて共鳴する長さ L₁ と次に共鳴する長さ L₂ の差が λ/2

L₁ = 0.19 m、L₂ = 0.59 m → λ = 2 × 0.40 = 0.80 m → f = 425 Hz なら V = 340 m/s 開口端補正:実際の腹は管の口より少し外にあるので、L₁ から直接 λ/4 とせず、L₂ − L₁ = λ/2 を使う


5. 共鳴・共振

物体には固有振動数がある。同じ振動数の振動が外から加わると、大きく振動する(共鳴・共振)。

同じおんさを 2 つ並べて片方を鳴らすともう片方も鳴る。ブランコを周期に合わせて押すと大きく揺れる。


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. V = 331.5 + 0.6t を書けるか
  2. うなりの回数 = 振動数の差、と言えるか
  3. 弦:λ_n = 2L/n、f_n = nf₁ を書けるか
  4. 閉管 λ₁ = 4L(奇数倍)、開管 λ₁ = 2L を言えるか
  5. 共鳴実験で L₂ − L₁ = λ/2 を使えるか

8. 小テストへ

→ 小テスト(pb-09

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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