高1 / 物理基礎 / pb-08

更新 2026-09-12

波の性質(波長・振動数・重ね合わせ・定常波)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

波は「v = fλ」と「グラフの読み取り」が中心。共通テストでは y–x グラフ(ある時刻の波形)と y–t グラフ(ある点の振動)を取り違えないこと、定常波の節の間隔が λ/2 であることが繰り返し問われます。音(pb-09)はこの単元の応用なので、ここで基本量をしっかり押さえます。


1. 波の基本量

まずここだけ

記号意味単位
振幅A振動の中心からの最大のずれm
波長λ波 1 つ分の長さ(山から次の山まで)m
周期T媒質の 1 点が 1 回振動する時間s
振動数f1 秒間の振動の回数Hz
速さv波形が進む速さm/s

f = 1/Tv = fλ = λ/T(1 周期の間に 1 波長進む)

波長 2.0 m、振動数 5.0 Hz:v = 10 m/s、周期 0.20 s 速さ 340 m/s、振動数 170 Hz の音:λ = 340/170 = 2.0 m

波の速さは媒質で決まる(振動数を変えると波長が変わり、速さは変わらない)。


2. 横波と縦波

まずここだけ

振動の向き
横波進行方向と垂直弦の波・光・地震の S 波
縦波(疎密波)進行方向と平行(疎と密が伝わる)音・地震の P 波・ばねの疎密

媒質は移動しない:波が伝えるのは振動(エネルギー)で、媒質の各点はその場で往復するだけ。

縦波のグラフは、変位を横波のように「進行方向を y 軸に回して」描く。密の位置:変位が正から負に変わる点(変位が 0 で、左が正・右が負)。


3. 波のグラフ ── 2 種類を区別する

ここまでできれば十分

グラフ横軸読めるもの
y–x グラフ(ある時刻の波形の写真)位置 x波長 λ・振幅
y–t グラフ(ある点の振動の記録)時間 t周期 T・振幅

進行方向と媒質の動き:y–x グラフを進行方向に少しずらして、各点が次に上がるか下がるかを見る。

右に進む波で、山の右側の斜面(下り)にある点:次の瞬間に波形が右にずれると、その点は上へ動く


4. 重ね合わせと定常波

まずここだけ

重ね合わせの原理:2 つの波が重なると、変位はそれぞれの変位の和。通り過ぎたあとは元の形に戻る(独立性)。

定常波:同じ振幅・波長の波が逆向きに進んで重なると、進まない波ができる。

定常波
振幅が最大(元の波の 2 倍)の点
常に振動しない点
節と節(腹と腹)の間隔λ/2
節と隣の腹の間隔λ/4

波長 0.80 m の定常波:節の間隔 0.40 m 節が 0.30 m おきにできている → 元の波の波長 0.60 m


5. 反射・屈折・回折・干渉

ここまでできれば十分

現象内容
自由端反射端が自由に動ける。反射波はそのままの形(山は山)。端は腹
固定端反射端が固定。反射波は上下が逆(山は谷)。端は節
屈折媒質が変わると速さが変わり、進行方向が曲がる。振動数は変わらず波長が変わる
回折障害物の裏側に回り込む。波長が長いほど回折しやすい(すき間が波長程度のとき顕著)
干渉2 つの波源からの波が重なり、強め合う点(経路差 = 波長の整数倍)と弱め合う点(半整数倍)ができる

反射の作図:自由端 → 端を軸に折り返す。固定端 → 端を軸に折り返してさらに上下反転。


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. v = fλ、f = 1/T を書けるか
  2. 横波・縦波の振動の向きと例を言えるか
  3. y–x で波長、y–t で周期、と区別できるか
  4. 定常波の節の間隔 λ/2 を言えるか
  5. 自由端は腹・固定端は節、と言えるか

8. 小テストへ

→ 小テスト(pb-08

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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