中2 国語 / 文法 / k-07
用言の活用(動詞・形容詞・形容動詞)
この単元でできるようになること
- 活用(あとに続く語によって形が変わること)と、6 つの(未然・連用・終止・連体・仮定・命令)を、あとに続く語で見分けられる
- 動詞の活用の種類 5 つ(五段・上一段・下一段・カ行変格・サ行変格)を、「ない」をつけて判定できる
- 形容詞(〜い)と形容動詞(〜だ)の活用表と、命令形がないことがわかる
- 音便(書いた・読んだ・走った)、可能動詞(読める)、補助動詞・補助形容詞(〜ている・〜てほしい)を説明できる
入試での位置づけ
「次の動詞の活用の種類と活用形を答えよ」は文法問題の最頻出。判定は「ないをつける → 直前がア段なら五段、イ段なら上一段、エ段なら下一段」+「する・来るは変格」。活用形は「あとに何が続くか」(ない・う → 未然、ます・た・て → 連用、言い切り → 終止、とき・名詞 → 連体、ば → 仮定、命令)。
1. 活用と活用形
まずここだけ
用言=動詞・形容詞・形容動詞(自立語で活用があり、述語になれる)。 活用:あとに続く語によって語尾が変わること。変わらない部分が語幹、変わる部分が活用語尾。
| 活用形 | あとに続く主な語 | 例(書く) |
|---|---|---|
| 未然形 | ない・う・よう・(れる・せる) | 書か(ない)・書こ(う) |
| 連用形 | ます・た・て・たい、読点で中止 | 書き(ます)・書い(た) |
| 終止形 | 言い切る・「。」・と・から・けれど | 書く。 |
| 連体形 | 体言(名詞)・とき・こと・の・ようだ | 書く(とき) |
| 仮定形 | ば | 書け(ば) |
| 命令形 | 命令して言い切る | 書け! |
コツ:終止形と連体形は形が同じことが多い → あとが名詞・とき・の なら連体形、文末なら終止形。
2. 動詞の活用の種類
まずここだけ
「ない」をつけて、直前の音で判定:
| 種類 | 「ない」の直前 | 例 | 活用(未然・連用・終止・連体・仮定・命令) |
|---|---|---|---|
| 五段活用 | ア段(か・さ・た・な・ま・ら・わ・が・ば) | 書く・話す・待つ・死ぬ・読む・走る・買う・泳ぐ・飛ぶ | 書か/書こ・書き/書い・書く・書く・書け・書け |
| 上一段活用 | イ段 | 起きる・見る・着る・落ちる・借りる・信じる | 起き・起き・起きる・起きる・起きれ・起きろ/起きよ |
| 下一段活用 | エ段 | 食べる・受ける・寝る・出る・考える・流れる | 食べ・食べ・食べる・食べる・食べれ・食べろ/食べよ |
| カ行変格活用 | (来る だけ) | 来る | こ・き・くる・くる・くれ・こい |
| サ行変格活用 | (する・〜する だけ) | する・勉強する・愛する | し/せ/さ・し・する・する・すれ・しろ/せよ |
注意する動詞:
- 「〜る」で終わるが五段:知る・切る・走る・帰る・入る・減る・蹴る・握る・限る・しゃべる(知らない=ア段)
- 「見る」「出る」「寝る」「着る」など語幹と語尾が区別できない一段動詞がある
- 五段の未然形は 2 つ(書か−ない・書こ−う)
- 音便:五段の連用形に「た・て」が続くと イ音便(書いた)・撥音便(読んだ・飛んだ)・促音便(走った・買った)。「話した」は音便なし。
可能動詞:五段動詞から「〜できる」の意味でつくる下一段動詞(読む → 読める、書く → 書ける、走る → 走れる)。一段動詞には可能動詞がなく「見られる」「食べられる」(「見れる」「食べれる」はら抜き言葉)。
自動詞・他動詞:ドアが開く(自)/ドアを開ける(他)。 補助動詞:本来の意味が薄れて前の語を補う(「置いてある」「読んでいる」「食べてみる」)。
3. 形容詞・形容動詞の活用
ここまでできれば十分
| 形容詞(言い切りが〜い) | 形容動詞(言い切りが〜だ) | |
|---|---|---|
| 例 | 高い・美しい・楽しい・ない | 静かだ・きれいだ・元気だ |
| 未然形 | 高かろ(う) | 静かだろ(う) |
| 連用形 | 高く(ない・なる)・高かっ(た)・高う(ございます) | 静かで(ない)・静かに(なる)・静かだっ(た) |
| 終止形 | 高い | 静かだ |
| 連体形 | 高い(とき) | 静かな(とき) |
| 仮定形 | 高けれ(ば) | 静かなら(ば) |
| 命令形 | なし | なし |
- 形容詞・形容動詞には命令形がない。
- 形容動詞の連体形は「な」:「静かな人」。(「大きな」「小さな」は連体詞で活用しない)
- 補助形容詞:「読んでほしい」「大きくない」の「ない」(形容詞)は前の語を補う。「ない」の見分け(→ k-08)。
- 形容詞の「〜く」+「ございます」→ ウ音便(「ありがとうございます」「おはよう」)。
4. よくある間違い
- 「走る・帰る・知る・切る・入る」を一段活用(五段。「走ら−ない」)
- 「ない」をつけたとき「起き−ない」を「おきな」と読んでア段と勘違い(直前は「き」=イ段)
- 「書くとき」の「書く」を終止形(あとに名詞 → 連体形)
- 「書いた」を終止形・未然形(「た」が続く → 連用形(音便))
- 形容詞に命令形を書く(なし)
- 形容動詞の連体形を「静かだ」(静かな)
- 「食べれる」を正しい可能表現とする(ら抜き。「食べられる」)
- 「大きな」「小さな」を形容動詞(連体詞)
5. 自己チェック
- 未然(ない・う)・連用(ます・た・て)・終止(。)・連体(とき・名詞)・仮定(ば)・命令
- ない の直前:ア段=五段/イ段=上一段/エ段=下一段。する=サ変、来る=カ変
- 五段の「〜る」:走る・帰る・知る・切る・入る・減る
- 形容詞 かろ/く・かっ/い/い/けれ/×。形容動詞 だろ/で・に・だっ/だ/な/なら/×
- 音便(書いた・読んだ・走った)、可能動詞(読める)、ら抜きは×
6. 小テストへ
→ 小テスト(k-07)
関連する単元
参考資料
- 文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編』── 「言葉の特徴や使い方に関する事項(文法:単語の活用)」第 2 学年
- 文化庁「国語施策・日本語教育」── 「ら抜き言葉」に関する国語に関する世論調査の結果(可能動詞と一段動詞の区別)
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/koko/japanese/k-07/ / 更新 2026-09-12