中3 理科 / 化学 / s3-04

更新 2026-09-12

酸・アルカリ・中和

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

中和の量的関係(塩酸 A mL と水酸化ナトリウム水溶液 B mL がちょうど中和 → 濃度を変えたら?)とビーカー内のイオンの数のグラフが大問の定番。指示薬の色変化は表を丸ごと覚えること。


1. 酸性・アルカリ性と指示薬

まずここだけ

酸性中性アルカリ性
青色リトマス紙変化なし変化なし
赤色リトマス紙変化なし変化なし
BTB 液
フェノールフタレイン液無色無色
pH7 より小さい77 より大きい
マグネシウム・亜鉛を入れる水素が発生────
電流流れる(電解質)純水は流れない流れる

pH:0〜14。小さいほど強い酸性、大きいほど強いアルカリ性。


2. 酸とアルカリの正体

まずここだけ

実験:pH 試験紙(またはリトマス紙)を電圧をかけたろ紙の上におくと、塩酸では色の変化が陰極側へ移動(H⁺ が+だから−極へ)、NaOH では陽極側へ移動(OH⁻ が−だから+極へ)。


3. 中和

まずここだけ

中和:酸とアルカリが混ざり、H⁺ + OH⁻ → H₂O となって互いの性質を打ち消す反応。熱が出る(発熱)。

酸 + アルカリ → 塩 + 水

アルカリ塩の性質
塩酸 HCl水酸化ナトリウム NaOH塩化ナトリウム NaCl水に溶ける(蒸発させると白い結晶)
硫酸 H₂SO₄水酸化バリウム Ba(OH)₂硫酸バリウム BaSO₄水に溶けず白い沈殿
硫酸 H₂SO₄水酸化ナトリウム NaOH硫酸ナトリウム Na₂SO₄溶ける
硝酸 HNO₃水酸化カリウム KOH硝酸カリウム KNO₃溶ける

塩(えん):酸の陰イオンとアルカリの陽イオンが結びついた物質。

ここまでできれば十分:イオンの数の変化(塩酸に NaOH を加えていく)

イオン加えていくと理由
H⁺減っていき、中性で 0OH⁻ と結びついて水になる
Cl⁻変わらない(一定)反応しない
Na⁺増え続ける加えた分がそのまま残る
OH⁻中性まで 0、その後増える中性までは H⁺ と結びつく

中性になるまで中和は起こっている(「中和 = 中性になること」ではない。混ぜた瞬間から反応)。 中性を過ぎてさらに加えるとアルカリ性になる。


4. 中和の量的関係

ここまでできれば十分

同じ濃度・同じ体積の塩酸と NaOH 水溶液がちょうど中和するとき、中和に必要な量は濃度 × 体積に比例する。

塩酸 20 mL と NaOH 水溶液 30 mL がちょうど中和する。

  • 塩酸 40 mL なら NaOH は 60 mL(比例)
  • NaOH の濃度を 2 倍にすると、必要な体積は 15 mL(半分)
  • 塩酸 20 mL に NaOH 45 mL を加えると、30 mL で中性、残り 15 mL 分の OH⁻ が残りアルカリ性 → BTB は青

手順:① ちょうど中和する比を出す ② 足りない/余る側を見る ③ 余った側の性質になる。

塩の量(発展):中和が進むほど塩が増え、中性以降は酸が足りないので塩は増えない(NaCl の場合、水を蒸発させて残る固体には未反応の NaOH も含まれるので、固体の質量は増え続ける点に注意)。


5. よくある間違い


6. 自己チェック

  1. BTB:黄(酸)・緑(中)・青(アルカリ)。フェノールフタレイン:アルカリで赤
  2. 酸 → H⁺、アルカリ → OH⁻
  3. 中和:H⁺ + OH⁻ → H₂O。酸 + アルカリ → 塩 + 水。発熱
  4. NaOH を加えると H⁺ 減→0、Cl⁻ 一定、Na⁺ 増、OH⁻ 中性後に増
  5. 必要量は濃度 × 体積に比例

7. 小テストへ

→ 小テスト(s3-04

関連する単元

参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

理科の単元一覧まぜこぜテスト理科の勉強法