中2 理科 / 化学 / s2-04

更新 2026-09-12

原子・分子・化学式・化学反応式

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

化学反応式の係数合わせ分解・化合の実験(炭酸水素ナトリウムの熱分解、酸化銀の熱分解、水の電気分解、鉄と硫黄の化合)が定番。実験の「確認方法」(石灰水・線香・マッチ・磁石・塩酸)もセットで問われます。


1. 原子と分子

まずここだけ

原子:物質をつくる最小の粒。

分子:いくつかの原子が結びついた、物質の性質を示す最小の粒

元素記号(よく出るもの)

記号元素記号元素記号元素
H水素C炭素N窒素
O酸素S硫黄Cl塩素
NaナトリウムMgマグネシウムAlアルミニウム
KカリウムCaカルシウムFe
CuZn亜鉛Ag
BaバリウムHeヘリウムAu

周期表:元素を原子番号の順に並べたもの。縦の列(族)で性質が似る。


2. 単体と化合物・化学式

まずここだけ

分け方1 種類の元素2 種類以上の元素
単体(H₂・O₂・Fe・Cu・C)化合物(H₂O・CO₂・NaCl・CuO)

純物質(単体・化合物)と混合物(空気・食塩水・石油)は別の分け方。

化学式の読み方:小さい数字はその原子の数。H₂O = 水素原子 2 個と酸素原子 1 個。 係数(前の数字)は分子の数。2H₂O = 水分子 2 個 = 水素原子 4 個、酸素原子 2 個。

物質化学式物質化学式
H₂O二酸化炭素CO₂
酸素O₂水素H₂
塩化ナトリウムNaCl酸化銅CuO
酸化マグネシウムMgO酸化銀Ag₂O
硫化鉄FeSアンモニアNH₃
炭酸水素ナトリウムNaHCO₃炭酸ナトリウムNa₂CO₃
塩化銅CuCl₂硫化銅CuS

3. 分解

まずここだけ

分解:1 種類の物質が 2 種類以上の別の物質に分かれる化学変化。

実験反応式確認のポイント
炭酸水素ナトリウムの熱分解2NaHCO₃ → Na₂CO₃ + CO₂ + H₂O気体は石灰水を白く、液体は塩化コバルト紙を青→赤、残った白い粉(炭酸ナトリウム)は水によく溶け強いアルカリ性(フェノールフタレインが濃い赤)。試験管の口を下げる(水が加熱部に流れて割れるのを防ぐ)
酸化銀の熱分解2Ag₂O → 4Ag + O₂黒 → 白い固体(銀)。こすると光る・電気を通す。気体は線香が激しく燃える(酸素)
水の電気分解2H₂O → 2H₂ + O₂陰極に水素(体積 2)、陽極に酸素(体積 1)。水素:酸素 = 2:1。純水は電流が流れにくいので水酸化ナトリウムを少し溶かす。水素はマッチで音を立てて燃える
塩化銅水溶液の電気分解(中 3)CuCl₂ → Cu + Cl₂陰極に赤い銅、陽極に塩素(プールのにおい・漂白)

加熱をやめるとき:ガラス管を水(石灰水)から抜いてから火を消す(逆流防止)。


4. 化合(結びつく変化)

まずここだけ

実験反応式ポイント
鉄と硫黄Fe + S → FeS加熱し始めたら火を止めても続く(発熱)。硫化鉄は磁石につかない、塩酸をかけると卵の腐ったにおい(硫化水素)。混合物(鉄 + 硫黄)は磁石につく・塩酸で水素
銅と硫黄Cu + S → CuS
水素と酸素2H₂ + O₂ → 2H₂O爆発的に燃えて水
炭素と酸素C + O₂ → CO₂
マグネシウムと酸素2Mg + O₂ → 2MgO激しい光、白い粉
銅と酸素2Cu + O₂ → 2CuO赤→黒

5. 化学反応式の書き方

ここまでできれば十分

ルール:矢印の左右で原子の種類と数が同じになるように係数をつける(係数 1 は書かない)。

手順(水の電気分解):

  1. 物質を化学式で書く:H₂O → H₂ + O₂
  2. 合っていない原子を探す:O が左 1・右 2 → 左の H₂O を 2 つに:2H₂O → H₂ + O₂
  3. H が左 4・右 2 → 右の H₂ を 2 つに:2H₂O → 2H₂ + O₂ ✓(H 4・O 2)

コツ化学式の中の小さい数字は変えない(H₂O を H₂O₂ にしない)。係数だけを変える。1 つの原子しかない単体(Fe・Cu・Mg)は最後に合わせる。

練習


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. 原子:分けられない・なくならない・種類で質量が決まる。分子:性質を示す最小の粒
  2. 単体=1 種類、化合物=2 種類以上の元素
  3. 2NaHCO₃ → Na₂CO₃ + CO₂ + H₂O/2Ag₂O → 4Ag + O₂/2H₂O → 2H₂ + O₂
  4. Fe + S → FeS/2Cu + O₂ → 2CuO/2Mg + O₂ → 2MgO
  5. 係数だけ変える。左右で原子の種類と数を合わせる

8. 小テストへ

→ 小テスト(s2-04

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参考資料

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基礎から標準から発展から

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