高1 / 古文 / jg-05

更新 2026-09-13

助詞・係り結び・敬語(尊敬・謙譲・丁寧・二方面・絶対敬語)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

敬語は主語の判定の最大の手がかりで、共通テストの「傍線部の主体は誰か」に直結します(jg-08)。係り結びは結びの活用形から省略や逆接を読み取る問題、「の」の同格用法は訳の選択肢で問われます。敬語動詞 20 語方向(誰に)を表で固めましょう。


1. 格助詞 ── 「の」「が」の用法

まずここだけ

用法
主格降りたるは(雪が降っているのは)、人来る〜が
連体修飾格山、我〜の
同格(最重要)白き鳥、嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる(白い鳥で、くちばしと脚が赤い、鴫ほどの大きさである鳥)〜で」。名詞+の+連体形(+、)の形で、連体形の下に同じ名詞を補える
準体格(体言の代用)(山のもの)、我(私のもの)〜のもの
連用修飾格(比喩)(いつものように)、玉ごとし〜のように

同格の見つけ方:「名詞 + + …(連体形)、」で、連体形の下に上の名詞が入る(白き鳥の…赤き〈鳥〉)。訳は「〜で、」。 その他の格助詞:(対象・経過点:道を行く)、(場所・時・対象・結果・原因:〜に・〜と・〜ので)、(共同・引用・比較・結果)、(方向)、より(起点・経過点(〜を通って)・手段(〜で)・比較・即時(〜するとすぐに:「見るより」))、からにて(場所・手段・原因・資格)。


2. 接続助詞

まずここだけ

助詞接続意味
未然形+ば仮定(もし〜なら)行か(もし行くなら)
已然形+ば確定:①原因・理由(〜ので)②偶然(〜と・〜ところ)③恒常(〜といつも)行け(行くので・行くと)
とも終止形(形容詞は連用形)+とも逆接仮定(たとえ〜ても)降るとも行かむ
ど・ども已然形+ど・ども逆接確定(〜けれども)行けども(行くけれども)
が・に・を連体形単純接続(〜と・〜が)・逆接(〜のに)・順接(〜ので)言ふ、聞かず(言うのに)
て・して連用形単純接続
未然形+で打消接続(〜ないで)知ら(知らないで)
ながら連用形・体言①〜ながら ②〜のまま ③〜けれども
つつ連用形反復・継続(〜しながら・〜し続けて)つつ
ものの・ものを・ものから・ものゆゑ連体形逆接(〜けれども)

「ば」が最重要a 段+ば → 仮定e 段+ば → 確定(「〜ので」か「〜と」)。


3. 係り結び

まずここだけ

係助詞結び意味
ぞ・なむ連体形強調(訳さない)
や・か連体形疑問(〜か)・反語(〜か、いや〜ない)
こそ已然形強調

4. 副助詞・終助詞

ここまでできれば十分

副助詞

助詞意味
だに最小限の希望(せめて〜だけでも:下に願望・命令・意志)②類推(〜さえ:打消と)だに聞かばや(せめて声だけでも)、人だになし(人さえいない)
すら類推(〜さえ)
さへ添加(〜までも。現代の「さえ」ではない)さへ降る(雨までも降る)
のみ限定(〜だけ)・強意(ひたすら)
ばかり程度(〜ほど)・限定(〜だけ)
など例示・引用
し・しも強意(訳さない。「しも〜ず」で「必ずしも〜ない」)
まで限度・程度

終助詞

助詞接続意味
ばや未然形自己の願望(〜したい)
なむ未然形他への願望(〜してほしい)
てしが・てしがな・にしが・にしがな連用形願望(〜したいものだ)
もが・もがな体言・連用形など願望(〜があればいいなあ)
終止形(ラ変は連体形)禁止(〜するな)。「な〜そ」(連用形。カ変・サ変は未然形:な来そ・なせそ)
かな・か・な連体形・体言/文末詠嘆(〜だなあ)
かし文末念押し(〜よ・〜ね)
ぞ・か・や文末強調・疑問
ばや・や・よ呼びかけ・詠嘆
間投助詞や・を(詠嘆・整調:「あしひきの山鳥の尾の…」の「の」は格助詞)。

5. 敬語 ── 3 種と主な動詞

まずここだけ

種類敬意の方向主な動詞
尊敬語動作をする人(主語)を高める給ふ(四段)(お与えになる/〜なさる)、おはす・おはします(いらっしゃる)、ます・います・いますがりのたまふ・のたまはす(おっしゃる)、仰す(おっしゃる)、聞こす・聞こしめす(お聞きになる・召し上がる・お治めになる)、御覧ず(ご覧になる)、思す・思し召す(お思いになる)、大殿籠る(お休みになる)、召す(お呼びになる・召し上がる)、奉る・参る(召し上がる・お召しになる:尊敬の用法)、遊ばす(詩歌・管弦をなさる)、知る・治む → しろしめすあそばす。補助動詞:〜給ふ・〜おはす・〜おはします
謙譲語動作を受ける人(目的語・相手)を高める奉る(差し上げる/〜申し上げる)、参る・まうづ(参上する・参詣する)、まかる・まかづ(退出する)、申す・聞こゆ・聞こえさす(申し上げる)、奏す(天皇・上皇に申し上げる)、啓す(皇后・皇太子に申し上げる)、承る(お受けする・お聞きする)、賜る(いただく)、仕る・仕うまつる(お仕えする・して差し上げる)、侍り・候ふ(お仕えする・おそばにいる:謙譲の用法)、給ふ(下二段)(いただく/〜ております:会話文のみ)。補助動詞:〜奉る・〜申す・〜聞こゆ・〜参る・〜給ふ(下二)
丁寧語聞き手(読み手)に対する丁寧侍り・候ふ(さうらふ・さぶらふ)(あります・ございます/〜です・〜ます)。補助動詞:〜侍り・〜候ふ

敬意の方向誰から(地の文 → 作者から、会話文 → 話し手から)誰へ(尊敬 → 主語、謙譲 → 目的語・相手、丁寧 → 聞き手)。


6. 敬語の応用 ── 二方面・最高敬語・絶対敬語・識別

まずここだけ


7. よくある間違い


8. 自己チェック

  1. 「の」の 5 用法、特に同格の見つけ方と訳を言えるか
  2. 「ば」の仮定・確定、「ど・ども」「で」「とも」の接続と意味を言えるか
  3. 係り結びの結びの活用形、省略・流れ・「こそ〜已然形、」を言えるか
  4. だに・さへ・のみ と ばや・なむ・てしがな・な〜そ・かな を訳せるか
  5. 尊敬・謙譲・丁寧の敬語動詞を 5 つずつと敬意の方向を言えるか
  6. 二方面・最高敬語・絶対敬語(奏す・啓す)・「給ふ」「奉る」「候ふ」の識別を言えるか

9. 小テストへ

→ 小テスト(jg-05

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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