高1 / 生物基礎 / bb-01

更新 2026-09-12

生物の特徴(共通性と多様性・細胞・ATP)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

生物基礎の入口で、共通テストでは原核細胞・真核細胞の比較表細胞小器官のはたらきATP の構造と役割ミクロメーターの計算が定番。「大腸菌は原核生物で核膜がないが DNA はある」「ミトコンドリアと葉緑体は独自の DNA をもつ」のような細かい正誤が問われます。


1. 生物の共通性と多様性

まずここだけ

すべての生物に共通する特徴

  1. からだが細胞からできている
  2. 遺伝情報として DNA をもち、子に伝える
  3. 代謝を行い、ATP をエネルギーの受け渡しに使う
  4. 体内の状態を一定に保つ(恒常性
  5. 生殖によって子をつくり、進化する

多様性:現在知られている生物は約 190 万種(名前のついたもの)。共通の祖先から進化によって枝分かれしてきたため、共通性と多様性の両方がある。 系統樹:進化の道筋を枝分かれで表した図。近い枝ほど近縁。

ウイルス:細胞をもたず、自分だけでは増えない → 生物とはみなさないことが多い(DNA または RNA はもつ)。


2. 細胞の構造

まずここだけ

原核細胞真核細胞
核膜ない(DNA は細胞質中にある)ある(核の中に DNA)
膜で包まれた細胞小器官ないミトコンドリア・葉緑体など
大きさ小さい(1〜10 μm)大きい(10〜100 μm)
大腸菌・乳酸菌・シアノバクテリア(細菌)動物・植物・菌類(カビ・キノコ・酵母)・原生生物(ゾウリムシ・ミドリムシ)
構造はたらき動物植物
DNA を含む。核膜で包まれる
細胞膜物質の出入りを調節
細胞質基質化学反応の場(サイトゾル)
ミトコンドリア呼吸で ATP をつくる。独自の DNA
葉緑体光合成。クロロフィルを含む。独自の DNA×
液胞水・物質の貯蔵、色素(アントシアン)小さいか無し発達
細胞壁セルロースで形を保つ×

共生説:ミトコンドリアと葉緑体は、もともと別の原核生物が取り込まれてできた(独自の DNA・二重の膜をもつ根拠)。


3. ATP ── エネルギーの通貨

まずここだけ

ATP(アデノシン三リン酸)アデノシン(アデニン + リボース)+ リン酸 3 個

ATP ⇄ ADP + リン酸:使ったら呼吸で再合成(1 日に体重に近い量が回転)


4. 顕微鏡とミクロメーター

ここまでできれば十分

ミクロメーター:接眼ミクロメーター(目盛りは倍率で長さが変わる)と対物ミクロメーター(1 目盛り = 10 μm)を重ねて、 接眼 1 目盛りの長さ = 対物の目盛り数 × 10 μm ÷ 接眼の目盛り数

対物 5 目盛りと接眼 20 目盛りが一致:接眼 1 目盛り = 50 ÷ 20 = 2.5 μm。細胞が接眼 8 目盛り分 → 20 μm

大きさの目安:ヒトの赤血球 8 μm、大腸菌 3 μm、ゾウリムシ 200 μm、ヒトの卵 140 μm、インフルエンザウイルス 0.1 μm。1 mm = 1000 μm、1 μm = 1000 nm。


5. よくある間違い


6. 自己チェック

  1. 生物の共通性 5 つを言えるか
  2. 原核と真核の違い(核膜・細胞小器官・例)を言えるか
  3. ミトコンドリア・葉緑体・液胞・細胞壁の有無を動物・植物で言えるか
  4. ATP の構造とエネルギー放出のしくみを言えるか
  5. 接眼ミクロメーター 1 目盛りの長さを計算できるか

7. 小テストへ

→ 小テスト(bb-01

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
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