高1 / 化学基礎 / cb-04

更新 2026-09-12

物質量(mol・モル質量・気体の体積・粒子の数)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

物質量は化学基礎の計算の中心で、濃度(cb-05)・反応式の量的関係(cb-06)・中和(cb-08)のすべてがこの単元の変換で解けます。共通テストでは「g → mol → 個」「L → mol → g」の 2 段階変換が定番。すべて mol を経由するという一本の道を身につけると、迷わなくなります。


1. 原子量・分子量・式量

まずここだけ

よく使う原子量:H 1.0、C 12、N 14、O 16、Na 23、Mg 24、Al 27、S 32、Cl 35.5、K 39、Ca 40、Fe 56、Cu 64、Zn 65、Ag 108

同位体からの原子量:³⁵Cl(35.0、75%)と ³⁷Cl(37.0、25%)→ 35.0 × 0.75 + 37.0 × 0.25 = 35.5


2. 物質量 mol ── 粒子 6.0 × 10²³ 個で 1 mol

まずここだけ

1 mol = 6.0 × 10²³ 個(アボガドロ定数 N_A = 6.0 × 10²³ /mol)

変換
粒子の数 → moln = 個数 ÷ 6.0 × 10²³
質量 → moln = 質量(g)÷ モル質量(g/mol)(モル質量 = 原子量・分子量・式量に g/mol をつけたもの)
気体の体積 → moln = 体積(L)÷ 22.4(標準状態:0 ℃、1.013 × 10⁵ Pa。気体の種類によらない)

三角形で覚える:中心に mol。上に「× 6.0 × 10²³ → 個」、左下に「× モル質量 → g」、右下に「× 22.4 → L」。逆向きは割り算。

水 36 g:36 ÷ 18 = 2.0 mol → 分子 1.2 × 10²⁴ 個、水素原子は 2 倍の 4.0 mol 標準状態の酸素 11.2 L:11.2 ÷ 22.4 = 0.50 mol → 質量 0.50 × 32 = 16 g 二酸化炭素 8.8 g:8.8 ÷ 44 = 0.20 mol → 標準状態で 4.48 L


3. 気体の密度と分子量

ここまでできれば十分

標準状態の気体 1 mol は 22.4 L で、その質量が分子量 g。 密度(g/L)= 分子量 ÷ 22.4分子量 = 密度 × 22.4

密度 1.25 g/L の気体:分子量 = 1.25 × 22.4 = 28(N₂ や CO) 空気の平均分子量 ≒ 29(N₂ 28 が 80%、O₂ 32 が 20%)。これより小さい気体(H₂・He・NH₃・CH₄)は空気より軽い


4. 解く手順 ── 必ず mol を経由する

  1. 与えられた量(g・L・個)を mol に直す
  2. 必要なら化学式の係数・組成で mol を換算(H₂O 1 mol → H 原子 2 mol)
  3. 求めたい量(g・L・個)に mol から直す

標準状態で 5.6 L のメタン CH₄ に含まれる水素原子の数 ① 5.6 ÷ 22.4 = 0.25 mol(CH₄)→ ② H 原子は 4 倍 = 1.0 mol → ③ 6.0 × 10²³ 個


5. よくある間違い


6. 自己チェック

  1. H₂O = 18、CO₂ = 44、NaCl = 58.5、H₂SO₄ = 98 を暗算できるか
  2. mol = g ÷ モル質量 = L ÷ 22.4 = 個 ÷ 6.0 × 10²³ を書けるか
  3. 密度 × 22.4 = 分子量 を言えるか
  4. 分子 1 mol 中の原子の mol を係数で出せるか
  5. 「必ず mol を経由」を守れるか

7. 小テストへ

→ 小テスト(cb-04

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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