高1 / 化学基礎 / cb-05

更新 2026-09-12

溶液の濃度(質量パーセント濃度・モル濃度)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

濃度は中和滴定(cb-08)の前提で、共通テストでは「モル濃度 → 溶質の mol → 質量」「密度つきの濃度変換」が定番です。「溶液 1 L(または 100 g)を仮定して、溶質の mol と g を出す」という手順に統一すると、どの変換もひとつの型で解けます。


1. 溶質・溶媒・溶液

まずここだけ


2. 質量パーセント濃度

まずここだけ

質量パーセント濃度(%)= 溶質の質量(g)÷ 溶液の質量(g)× 100

水 80 g に食塩 20 g:20 ÷ (80 + 20) × 100 = 20%(分母は溶液 100 g) 10% 食塩水 200 g の食塩:200 × 0.10 = 20 g、水は 180 g 5% 食塩水 100 g に食塩 10 g を加える:(5 + 10) ÷ 110 × 100 ≒ 13.6%


3. モル濃度

まずここだけ

モル濃度(mol/L)= 溶質の物質量(mol)÷ 溶液の体積(L)

求めるもの
溶質の molmol = モル濃度 × 体積(L)
溶質の質量mol × モル質量
溶液の体積mol ÷ モル濃度

NaOH(40 g/mol)8.0 g を水に溶かして 500 mL:0.20 mol ÷ 0.500 L = 0.40 mol/L 0.10 mol/L 塩酸 250 mL 中の HCl:0.10 × 0.250 = 0.025 mol 0.50 mol/L 硫酸 200 mL を作るのに必要な H₂SO₄(98 g/mol):0.50 × 0.200 = 0.10 mol → 9.8 g

mL は L に直す(÷ 1000)。分母は「溶液」の体積(溶媒の体積ではない)。


4. 希釈 ── 溶質の mol は変わらない

ここまでできれば十分

水を加えて薄めても溶質の物質量は同じc₁ V₁ = c₂ V₂

2.0 mol/L の塩酸 100 mL を水で 500 mL にする:2.0 × 100 = c₂ × 500 → c₂ = 0.40 mol/L 0.10 mol/L 溶液 50 mL を 0.020 mol/L にするには:0.10 × 50 = 0.020 × V → V = 250 mL(水を 200 mL 加える)


5. 密度を使った濃度の変換

ここまでできれば十分

溶液 1 L(= 1000 mL)をとると決めて、密度で質量に直す。

質量パーセント濃度 36.5%、密度 1.20 g/mL の塩酸のモル濃度(HCl = 36.5): ① 溶液 1 L の質量 = 1000 × 1.20 = 1200 g ② 溶質 HCl = 1200 × 0.365 = 438 g ③ mol = 438 ÷ 36.5 = 12 mol → 12 mol/L

逆(モル濃度 → %):溶液 1 L の質量(密度 × 1000)と溶質の質量(mol × モル質量)から %。


6. 標準溶液の調製(メスフラスコ)

  1. 溶質を電子てんびんで正確にはかる
  2. ビーカーで少量の水に溶かす
  3. メスフラスコに移し、ビーカーを洗った水も入れる
  4. 標線まで水を加えて溶液の体積を合わせる(溶媒の体積を合わせるのではない)
  5. 栓をしてよく振り混ぜる

器具:メスフラスコ(一定体積の溶液を作る)、ホールピペット(一定体積をはかり取る)、ビュレット(滴下量をはかる)、コニカルビーカー(滴定の受け)。水でぬれたまま使ってよいのはメスフラスコとコニカルビーカー。ホールピペット・ビュレットは使う溶液で共洗い


7. よくある間違い


8. 自己チェック

  1. % = 溶質 g ÷ 溶液 g × 100 と言えるか
  2. mol/L = 溶質 mol ÷ 溶液 L と言えるか
  3. mol = 濃度 × 体積(L)で溶質の量を出せるか
  4. c₁V₁ = c₂V₂ を使えるか
  5. 密度つきの変換を「溶液 1 L をとる」で解けるか
  6. メスフラスコの使い方を言えるか

9. 小テストへ

→ 小テスト(cb-05

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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