中2 数学 / データ / m2-15

更新 2026-09-12

四分位範囲と箱ひげ図

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

箱ひげ図は 2021 年度から中学の学習内容に入った比較的新しい項目で、公立高校入試でも「箱ひげ図から読み取れることとして正しいものを選べ」の形で出題されやすくなっています。計算は中央値の応用で、「四分位数の求め方(データを半分に分けてそれぞれの中央値)」と「箱ひげ図の 5 つの値の意味」を押さえれば、読み取り問題は確実に取れます。


1. 四分位数

まずここだけ

データを小さい順に並べ、4 等分する位置の値 といいます。

求め方(データの個数で分ける)

個数が偶数(例:8 個):3、4、6、7、8、10、12、15

個数が奇数(例:9 個):2、3、5、6、8、9、11、13、14

奇数個のときは、中央値そのものは上下どちらにも入れない(教科書の流儀)。

四分位範囲と範囲

四分位範囲 = Q3 − Q1(真ん中 50 % のデータが入る幅) 範囲 = 最大値 − 最小値m1-18

上の 8 個の例:四分位範囲 = 11 − 5 = 6、範囲 = 15 − 3 = 12。

は、極端に大きい・小さい値の影響を受けにくい散らばりの指標です。範囲は 1 つの外れた値で大きく変わりますが、四分位範囲は真ん中の半分だけを見るので安定しています。

よくある間違い


2. 箱ひげ図

まずここだけ

最小値・Q1・Q2(中央値)・Q3・最大値 の 5 つの値を 1 本の図にまとめたものが です。

   最小値    Q1      Q2        Q3       最大値
     |───────┌───────┬─────────┐───────|
     |       │       │         │       |
     |───────└───────┴─────────┘───────|
     ←ひげ→  ←──────── 箱 ────────→ ←ひげ→

上の 8 個の例なら、3 ─[5 ┃7.5 ┃11]─ 15。

読み取り方

見る場所わかること
箱の位置データの中心がどのあたりか
箱の幅(四分位範囲)真ん中 50 % の散らばり
ひげをふくめた全体の幅(範囲)全体の散らばり
中央値の線が箱のどちら寄りかデータの偏り(左寄りなら小さい側に集中)
ひげの長さの左右差極端な値がどちら側にあるか

「4 つの区間にはそれぞれ約 25 % ずつ入る」

最小値〜Q1、Q1〜Q2、Q2〜Q3、Q3〜最大値の 4 区間に、データはほぼ同じ個数(約 25 % ずつ)入ります。区間の幅が狭ければ密集、広ければまばら。「箱が狭い=データが真ん中に集中している」と読みます。

箱の幅が広いからといって、そこに入るデータの個数が多いわけではない(個数はどの区間も約 25 %)。これが最も多い読み違いです。

よくある間違い

ここまでできれば十分

5 つの値から箱ひげ図をかけ、「箱の幅 = 四分位範囲」「各区間は約 25 %」で読み取れれば、この単元の基本は合格です。


3. 複数のデータを比べる

ここまでできれば十分(の次)

例:A 組と B 組のテストの箱ひげ図

A 組  30 ───[50 ┃ 60 ┃ 70]─── 90
B 組  40 ─[55 ┃ 65 ┃ 72]──── 85

「正しいものを選べ」の型で正解になりやすい文

誤りになりやすい文

ヒストグラムとの対応

ヒストグラムの山が左に寄っていれば、箱ひげ図の箱も左に寄り、右のひげが長くなります。山が真ん中で左右対称なら、箱も中央で中央値が箱の中央。「ヒストグラム 3 つと箱ひげ図 3 つを対応させよ」は、山の位置(=箱の位置)と山の広がり(=箱の幅)で対応づけます。

もう一歩(発展):外れ値

他の値から極端に離れた値を外れ値といいます。四分位範囲を使って「Q1 − 1.5 × 四分位範囲 より小さい」または「Q3 + 1.5 × 四分位範囲 より大きい」値を外れ値と決める流儀があり(高校の内容)、その場合は外れ値を ○ で別に描き、ひげは外れ値でない最大・最小まで引きます。中学の範囲では外れ値の扱いは出題されませんが、「なぜ四分位範囲が使われるか」(外れ値に強い)の理由として知っておくと理解が深まります。


4. 自己チェック

  1. データを小さい順に並べてから四分位数を求めたか
  2. 奇数個のとき、中央値を上下の半分から除いた
  3. 四分位範囲 = Q3 − Q1 か
  4. 箱ひげ図の読み取りで、「箱が大きい = 個数が多い」と読んでいないか
  5. 箱ひげ図から平均値・最頻値・個々の値を読もうとしていないか

5. 小テストへ

→ 小テスト(m2-15

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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