中2 理科 / 化学 / s2-06

更新 2026-09-12

酸化と還元・化学変化と熱

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

酸化銅の還元実験(炭素または水素で)は記述・計算ともに超頻出。「石灰水が白くにごる → CO₂」「赤くなった物質をこすると光る → 銅」「ピンチコックで閉じる理由」「火を消す前にガラス管を抜く理由」まで一式で。化学かいろ(鉄の酸化=発熱)吸熱反応(クエン酸+炭酸水素ナトリウム)も定番です。


1. 酸化と燃焼

まずここだけ

酸化:物質が酸素と結びつく化学変化。できた物質が酸化物燃焼光や熱を出しながら激しく進む酸化。

酸化ようす
2Cu + O₂ → 2CuO赤 → (おだやか・燃焼ではない)
マグネシウム2Mg + O₂ → 2MgO激しい白い光、白い粉
鉄(スチールウール)鉄 + 酸素 → 酸化鉄火花を出して燃える。質量が増える(結びついた酸素の分)
水素2H₂ + O₂ → 2H₂O爆発的に燃えて水
炭素C + O₂ → CO₂

スチールウールの燃焼後:黒っぽくなり、質量が増え電気を通さなくなり、塩酸を加えても水素が出ない、磁石につきにくくなる(鉄とは別の物質になった)。

有機物の燃焼:炭素と水素を含む → 二酸化炭素と水ができる(ろうそく・エタノール・砂糖・木)。集気びんの内側が白くくもる(水)、石灰水が白くにごる(CO₂)。

さび:鉄がゆっくり酸化したもの。おだやかな酸化。


2. 還元

まずここだけ

還元酸化物から酸素がとり除かれる化学変化。酸化と同時に起こる(酸素をとった相手が酸化される)。

酸化銅と炭素の実験

2CuO + C → 2Cu + CO₂
(酸化銅は還元されて銅に、炭素は酸化されて二酸化炭素に)

酸化銅と水素:CuO + H₂ → Cu + H₂O(水ができる。塩化コバルト紙で確認)

炭素と水素は酸素と結びつきやすいので、還元剤として使える(鉄の製錬=鉄鉱石をコークス(炭素)で還元)。

ここまでできれば十分:量の計算

例:酸化銅 4.0 g と炭素 0.3 g がちょうど反応して、銅 3.2 g と二酸化炭素 1.1 g ができる(CuO : C : Cu : CO₂ = 40 : 3 : 32 : 11)。問題では比が与えられる。

酸化銅 6.0 g を完全に還元 → 炭素 0.45 g、銅 4.8 g(= 6.0 × 32/40 = 6.0 × 4/5)、CO₂ 1.65 g 酸化銅 4.0 g に炭素 0.6 g(多すぎる)→ 酸化銅がなくなるまで反応。銅 3.2 g、炭素が 0.3 g 残る → 残る固体 = 3.2 + 0.3 = 3.5 g 質量保存:反応前 4.0 + 0.3 = 4.3 g、反応後 銅 3.2 + CO₂ 1.1 = 4.3 g ✓

酸化銅 : 銅 = 5 : 4s2-05 の 銅 : 酸素 : 酸化銅 = 4 : 1 : 5 と同じ)。


3. 化学変化と熱

まずここだけ

発熱反応吸熱反応
出す(まわりの温度が上がる)吸収(まわりの温度が下がる)
鉄粉 + 活性炭 + 食塩水(化学かいろ:鉄の酸化)、燃焼、酸化カルシウム + 水(お弁当の加熱)、中和クエン酸 + 炭酸水素ナトリウム(+ 水)、塩化アンモニウム + 水酸化バリウム(冷却パック)

化学かいろ:鉄が空気中の酸素とゆっくり結びつく(酸化)ときの熱。活性炭は反応を助け、食塩水は速める。袋を開けないと始まらない(酸素が必要)。

化学エネルギー:物質がもつエネルギー。発熱反応では化学エネルギーが熱エネルギーに変わる。


4. よくある間違い


5. 自己チェック

  1. 酸化=酸素と結びつく、燃焼=光や熱を出す酸化、還元=酸素をとり除く
  2. 2CuO + C → 2Cu + CO₂:酸化銅は還元、炭素は酸化
  3. 実験:石灰水(CO₂)、赤い銅、ガラス管を抜く→火を消す→ピンチコック
  4. 発熱:化学かいろ(鉄の酸化)・燃焼・中和。吸熱:クエン酸+炭酸水素ナトリウム
  5. CuO : Cu = 5 : 4

6. 小テストへ

→ 小テスト(s2-06

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参考資料

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