中3 社会 / 公民 / c-04

更新 2026-09-12

選挙と地方自治

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

ドント式の計算(各党の得票を 1, 2, 3… で割り、大きい順に議席)は公民でほぼ唯一の計算問題で頻出。直接請求権の表(条例の制定 = 有権者の 50 分の 1 以上 → 首長、解職・解散 = 3 分の 1 以上 → 選挙管理委員会)と、小選挙区制の長所・短所(死票が多い/政権が安定)の記述も定番です。

数値は 2026 年 9 月時点の公職選挙法・地方自治法にもとづく。


1. 選挙のしくみ

まずここだけ

選挙の 4 原則

年齢
選挙権満 18 歳以上(2016 年〜)
被選挙権:衆議院議員・市町村長・地方議会議員満 25 歳以上
被選挙権:参議院議員・都道府県知事満 30 歳以上

選挙制度

制度しくみ長所短所
小選挙区制1 選挙区から 1 人大政党に有利で政権が安定しやすい、候補者がわかりやすい死票が多い(落選者の票がむだになる)、少数意見が反映されにくい
比例代表制各政党の得票数に比例して議席を配分死票が少ない、少数意見も反映小政党が乱立し政権が不安定になりやすい
大選挙区制1 選挙区から 2 人以上
議院定数(2026 年 9 月時点)選挙制度任期
衆議院465(小選挙区 289 + 比例代表 176)小選挙区比例代表並立制(比例は全国 11 ブロック・拘束名簿式=政党名で投票)4 年解散あり
参議院248(選挙区 148 + 比例代表 100)選挙区(都道府県単位・一部合区)+ 比例代表(全国 1 区・非拘束名簿式=政党名でも候補者名でも)6 年3 年ごとに半数改選・解散なし)

ドント式(比例代表の議席配分)

各政党の得票数を 1, 2, 3, … で順に割り、商の大きい順に定数分だけ議席を配る。

定数 5、A 党 6,000 票・B 党 3,600 票・C 党 1,800 票

÷1÷2÷3
A6,0003,0002,000
B3,6001,8001,200
C1,800 ⑤(同数は… 問題では起きないよう設定)900

→ A 3 議席、B 2 議席、C 0 議席(1,800 が同数の場合はくじなど。入試では同数にならない数値が出る)

手順:① 各党を 1・2・3… で割った表をつくる ② 大きい数から順に○をつけて定数まで数える ③ 党ごとに○を数える。


2. 選挙の課題

ここまでできれば十分


3. 地方自治

まずここだけ

地方自治は「民主主義の学校」(身近な問題を住民自身が決める)。 地方公共団体(地方自治体):都道府県・市町村。仕事:学校・ごみ・上下水道・消防・警察(都道府県)・戸籍など。

二元代表制首長(知事・市町村長)と地方議会の議員を、どちらも住民が直接選挙で選ぶ(国は議院内閣制で首相は国会が指名 → ここが違う)。

地方財政地方税(自主財源)のほか、地方交付税交付金(国から・使い道自由・格差を減らす)、国庫支出金(国から・使い道が決まっている)、地方債(借金)。自主財源が少ないのが課題。

直接請求権(署名を集めて請求できる)

請求必要な署名(有権者の)請求先その後
条例の制定・改廃50 分の 1 以上首長議会で採決
監査50 分の 1 以上監査委員監査の実施
議会の解散3 分の 1 以上選挙管理委員会住民投票で過半数の賛成なら解散
首長・議員の解職(リコール)3 分の 1 以上選挙管理委員会住民投票で過半数なら解職
副知事などの解職3 分の 1 以上 ※首長議会で 3 分の 2 以上出席・4 分の 3 以上賛成

※有権者が 40 万人を超える部分は 6 分の 1、80 万人を超える部分は 8 分の 1 に緩和。

有権者 30,000 人の市で条例の制定を請求 → 30,000 ÷ 50 = 600 人以上の署名 → 市長へ 同じ市で市長の解職 → 30,000 ÷ 3 = 10,000 人以上選挙管理委員会

住民投票:条例にもとづく住民投票(結果に法的拘束力はない)、特別法(特定の地方公共団体だけに適用する法律)には住民投票で過半数の同意が必要(憲法 95 条)。 住民参加:オンブズマン(オンブズパーソン)制度、NPO、ボランティア。


4. よくある間違い


5. 自己チェック

  1. 普通・平等・直接・秘密。選挙権 18、被選挙権 衆・市町村長・地方議員 25、参・知事 30
  2. 小選挙区=死票多・政権安定、比例代表=死票少・不安定
  3. 衆 465・4 年・解散あり・並立制、参 248・6 年・半数改選
  4. ドント式:1・2・3… で割って大きい順
  5. 直接請求:条例・監査 1/50(首長・監査委員)、解散・解職 1/3(選管)

6. 小テストへ

→ 小テスト(c-04

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参考資料

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