中2 社会 / 地理 / g-11

更新 2026-09-12

地形図の読み方(縮尺・等高線・地図記号)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

縮尺の計算(地図上 4 cm → 2 万 5 千分の 1 なら実際 1 km)と等高線の読み(標高・傾斜・断面図)は毎年どこかの県で出ます。地図記号は「新しい記号」(自然災害伝承碑 2019 年〜、老人ホーム、風車)も含めて。「扇状地は果樹園・三角州は水田」のような土地利用の理由づけも定番です。


1. 縮尺

まずここだけ

縮尺 = 実際の距離をどれだけ縮めたか。2 万 5 千分の 1(1/25,000)と 5 万分の 1(1/50,000)の地形図(国土地理院)が基本。

実際の距離 = 地図上の長さ × 縮尺の分母

縮尺地図上 1 cm地図上 4 cm
2 万 5 千分の 125,000 cm = 250 m1 km
5 万分の 150,000 cm = 500 m2 km

2 万 5 千分の 1 で 6 cm → 6 × 25,000 = 150,000 cm = 1,500 m = 1.5 km 実際 2 km を 5 万分の 1 で → 200,000 ÷ 50,000 = 4 cm

単位換算:1 km = 1,000 m = 100,000 cm。「cm → m は ÷100、m → km は ÷1000」。

縮尺が大きい/小さい:分母が小さい(2 万 5 千分の 1)ほうが縮尺が大きく、せまい範囲をくわしく表す。

面積:辺が縮尺分母倍なので、面積は分母の 2 乗倍。2 万 5 千分の 1 で 2 cm × 2 cm = 500 m × 500 m = 25 万 m² = 0.25 km²


2. 等高線

まずここだけ

縮尺主曲線(細い線)計曲線(太い線)
2 万 5 千分の 110 m ごと50 m ごと
5 万分の 120 m ごと100 m ごと

断面図:地図上の線と等高線の交点を、標高ごとに取って結ぶ。

等高線の読み方と断面図

図:模式図。尾根は等高線が低いほうへ張り出し、谷は高いほうへ食いこむ。間隔がせまい=急。

傾斜の比較:同じ水平距離で標高差が大きいほど急。

A–B 間 4 cm(2 万 5 千分の 1 → 1 km)で標高差 200 m → 1 km で 200 m 上がる


3. 地図記号

まずここだけ

記号意味記号意味
小・中学校(○で囲むと高校)⛩(鳥居)神社
寺院⊕(○に十字)保健所
郵便局警察署(× は交番)
Y(消防のさすまた)消防署⊕(十字を丸く)病院
市役所(○ 町村役場)⌂(家形に杖)老人ホーム
本の形図書館建物の形博物館・美術館
○(果実)果樹園Λ針葉樹林
Q広葉樹林茶畑
桑畑(2013 年廃止)風車風車
碑(縦線に横線)自然災害伝承碑(2019 年〜)発電所・変電所
三角点水準点

方位:地形図は上が北(方位記号がなければ)。8 方位(北・北東・東・南東・南・南西・西・北西)、16 方位(北北東など)。


4. 地形と土地利用

ここまでできれば十分

地形でき方土地利用地図で見ると
扇状地川が山地から平地に出るところに土砂が扇形に積もる水はけがよい → 果樹園(ぶどう・もも)、畑等高線が同心円状、川が伏流(消える)
三角州河口に細かい土砂が積もる水が得やすく平ら → 水田、都市標高が低く平ら、川が枝分かれ
台地周囲より高く平ら水が得にくい → ・茶畑・住宅地崖(がけ)の記号で縁取り
河岸段丘川沿いの階段状の地形段丘面は畑・住宅、低地は水田等高線が川に沿って集中
リアス海岸山地が沈んでできた入り組んだ海岸養殖・港。津波の被害が大きくなりやすい入り江が連続

地形図から読める防災:低地の水田は浸水しやすい、川より低い土地(輪中)、自然災害伝承碑の位置。


5. よくある間違い


6. 自己チェック

  1. 実際 = 地図上 × 分母。2.5 万で 1 cm = 250 m、5 万で 500 m
  2. 主曲線 10 m/20 m、計曲線 50 m/100 m
  3. せまい=急。尾根=低いほうへ凸、谷=高いほうへ凹
  4. 記号:文・卍・⛩・〒・◎・Ⅱ・∨・果樹園・針葉樹・広葉樹・自然災害伝承碑
  5. 扇状地=果樹園、三角州=水田、台地=畑

7. 小テストへ

→ 小テスト(g-11

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参考資料

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