高3 / 作文 / hw-01
英作文の型(和文英訳・自由英作文・減点されない書き方)
この単元でできるようになること
- 和文英訳を「日本語を英語にしやすい日本語に直す → 知っている構文で書く」の 2 段階で書ける
- 自由英作文(意見文)を「主張 → 理由 2 つ + 具体例 → まとめ」の型で 80〜120 語で書ける
- 減点されやすいミス(冠詞・単複・時制・主語と動詞の一致・自動詞と他動詞・語法)を書いたあとのチェックリストで減らせる
- 意見文で使うつなぎ言葉と決まり文句(I believe that … / First, … / For example, … / In conclusion, …)を使える
- 「難しい語を使う」より「確実に正しい文を書く」ほうが得点になる、という採点の考え方がわかる
入試での位置づけ
国公立二次の多くと一部の私立で、和文英訳か自由英作文(またはその両方)が出ます。採点は「内容」と「文法・語法の正確さ」の両面で、1 つのミスで 1〜2 点ずつ引かれる減点方式が一般的です。したがって、凝った表現より「中学〜高 1 の文法で、ミスのない文を積み上げる」ほうが確実に点が取れます。共通テストには英作文はありませんが、リーディングの設問文を理解する土台にもなります。
1. 和文英訳の型 ── 日本語を「英語にしやすい日本語」に直す
まずここだけ
手順:
- 日本語の主語と動詞を決める(日本語は主語が省かれる → 補う)
- 「英語にしにくい日本語」を言いかえる(抽象語 → 具体語、慣用句 → 平易な表現)
- 知っている構文に当てはめる
- 時制・冠詞・単複をチェック
| 元の日本語 | 言いかえ | 英語 |
|---|---|---|
| 彼は口が堅い。 | 彼は秘密を守れる。 | He can keep a secret. |
| その考えは的を射ている。 | その考えは正しい。 | The idea is right. |
| 何かと忙しい。 | することがたくさんある。 | I have a lot of things to do. |
| 環境問題は待ったなしだ。 | 環境問題はすぐに解決されなければならない。 | Environmental problems must be solved right away. |
| 彼女の話を聞いて元気が出た。 | 彼女の話は私を元気づけた。 | Her story cheered me up. / I felt better after hearing her story. |
コツ:
- 「〜になる」「〜すること」の名詞化を避け、人を主語にした S V O で書く
- 1 文が長ければ2 文に分ける(減点のリスクが減る)
- 知らない単語は知っている語で説明する(ヘルメット → a hard hat/something to protect your head)
2. 自由英作文の型 ── 主張・理由・例・まとめ
まずここだけ
「〜に賛成か反対か」「〜についてどう思うか」型(80〜120 語)の基本の型:
| 段落・文 | 役割 | 決まり文句 |
|---|---|---|
| ① 主張(1 文) | 問いに答える | I think (that) … / I agree with the idea that … / In my opinion, … |
| ② 理由 1(1 文)+ 例・説明(1〜2 文) | なぜそう思うか | First, … / One reason is that … / For example, … |
| ③ 理由 2(1 文)+ 例・説明(1〜2 文) | 2 つ目の理由 | Second, … / Another reason is that … / In addition, … |
| ④ まとめ(1 文) | 主張をくり返す | For these reasons, … / In conclusion, … / That is why … |
例(テーマ:高校生はアルバイトをすべきか・賛成) I think high school students should have part-time jobs. First, they can learn how to work with people. For example, at a restaurant, they have to talk with customers and help other staff. Second, they can learn the value of money. When they earn money by themselves, they think more carefully before they spend it. For these reasons, I believe part-time jobs are good for high school students.(79 語)
ポイント:
- 理由は2 つで十分。3 つ書いて薄くなるより、2 つを例で厚くする
- 例は具体的に(「人と働く」→「レストランで客と話す」)
- 賛否は書きやすいほうを選ぶ(本心でなくてよい)
- 語数指定は守る(80〜120 語なら 85〜110 語を目安に)
3. 減点されない書き方 ── チェックリスト
ここまでできれば十分
書いたあと、次の順に必ず見直す:
| 項目 | 確認すること | よくあるミス |
|---|---|---|
| 主語と動詞 | すべての文に S と V があるか。3 人称単数の -s | × He like music. |
| 時制 | 全体の時制がそろっているか。過去の話なら過去形 | × Yesterday I go to … |
| 冠詞・単複 | 可算名詞に a/the/複数 -s のどれかがついているか | × I have dog. × many student |
| 不可算名詞 | information/advice/homework に -s をつけていないか | × informations |
| 自動詞・他動詞 | discuss/marry/reach に前置詞をつけていないか。arrive at/listen to | × discuss about |
| 語法 | want 人 to、make 人 原形、enjoy -ing、look forward to -ing | × enjoy to play |
| 接続詞 | because/so を両方使っていないか。Because で始めて 1 文で終わっていないか | × Because it rained, so … |
| 代名詞 | 何を指すか明確か。単複が合っているか | |
| 綴り・大文字 | 文頭の大文字、固有名詞、I | |
| 語数 | 指定の範囲内か |
使わないほうが安全な表現:自信のない難しい単語、長い関係詞の連鎖、二重否定、口語の省略(gonna, wanna)。
4. 意見文で使える表現
| 場面 | 表現 |
|---|---|
| 主張 | I think/believe that … / I agree/disagree with the idea that … / In my opinion, … / I am in favor of/against … |
| 理由 | First(ly), … Second(ly), … / One reason is that … / This is because … / The main reason is … |
| 例 | For example, … / For instance, … / such as … / In my case, … |
| 追加 | In addition, … / Also, … / Moreover, … |
| 譲歩と反論 | It is true that …, but … / Some people say that …. However, … |
| 結果 | As a result, … / Therefore, … / This will lead to … |
| まとめ | For these reasons, … / In conclusion, … / That is why … |
| 程度をやわらげる | I think it is better to … / It may be true that … / in many cases |
書き出しの注意:問いの文をそのまま写して主張にしてよい(「Do you think 〜?」→「I think 〜.」)。
5. テーマ別の使える理由 ── 考える時間を減らす
| テーマ | 理由の例 |
|---|---|
| 学校・教育(制服・部活・オンライン授業) | 時間の節約/公平さ/自分で選ぶ力/集中できる/交流が減る |
| 技術(スマホ・AI・SNS) | 便利・速い/情報が多い/依存・健康/人と会う機会/プライバシー |
| 環境・社会(レジ袋・公共交通・ボランティア) | 環境への負担/費用/習慣が変わる/地域のつながり |
| 生活(早起き・読書・旅行・ペット) | 健康/新しい知識/リラックス/責任感 |
理由を「時間・お金・健康・人間関係・学び」の 5 つから探すと、どのテーマでも 2 つは見つかる。
6. 練習の型
- 同じテーマで賛成・反対の両方を 80 語で書く(どちらでも書ける状態にする)
- 書いたらチェックリストで自己採点(ミスの種類を記録)
- 模範解答と比べて「自分が書けなかった表現」を 1 つだけ覚える
- 1 週間後に同じテーマを見ないで書き直す(勉強法「英語」の間隔をあける練習)
7. 自己チェック
- 日本語を「英語にしやすい日本語」に直してから書いているか
- 意見文は 主張 → 理由 2 つ + 例 → まとめ の型か
- 書いたあと、主語と動詞・時制・冠詞・単複・語法をチェックしたか
- 自信のない単語や構文を避け、確実な文で書いているか
- 語数の指定を守っているか
- Because で始めた文に主節があるか
8. 小テストへ
→ 小テスト(hw-01)
関連する単元
- 前提:hg-01〜hg-20(文法)、hg-13 接続詞、hv-02 熟語(つなぎ言葉)
- 次に進む:hw-02 リスニングの型
- ここで使う考え方が出てくる:e3-09 英作文の型(中学)、hr-02 パラグラフリーディング(同じ型で読む)
参考資料
- 文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 外国語編・英語編』── 「書くこと」の項(論理・表現)
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/daigaku/english/hw-01/ / 更新 2026-09-12