高1 / 漢文 / jk-01

更新 2026-09-13

返り点・書き下し文・再読文字・置き字

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

共通テスト漢文の設問は「返り点と書き下し文の組み合わせ」「傍線部の解釈」「空欄補充(語順・句形)」。返り点の問題は語順のルールを知っていれば返り点を見なくても正解が絞れます。再読文字は読めれば得点の定番知識です。


1. 返り点の種類と読む順

まずここだけ

返り点読み方
レ点1 字だけ下から上に返る書 → 書を読む
一二(三)点一 → 二 → 三 の順に返る。2 字以上離れて返るとき(朋有り)、不其名(其の名を知らず)
上中下点一二点をはさんでさらに返る朋自遠方(朋の遠方より来たる有り)
甲乙丙点上中下点をはさんでさらに返る
一レ点・上レ点レ点を読んでから一点(上点)として返る一レ…:まず 1 字返り、さらに二点へ
ハイフン(−)2 字の熟語を 1 語として返る

読む手順:①返り点のない字は上から順に読む ②レ点はすぐ下の 1 字を先に ③一点の字を読んだら二点の字へ ④一二点を含む部分を読み終えてから上点 → 下点 ⑤上下点を含む部分を終えてから甲 → 乙

「我漢文」→ 我 → 漢文 → 読 → 欲 → 「我漢文を読まんと欲す」


2. 書き下し文のルール

まずここだけ

  1. 漢字はそのまま送り仮名はひらがな(歴史的仮名遣い:「〜ふ」「〜ゐ」)
  2. 助詞・助動詞にあたる漢字はひらがなに直す:之(の)・者(は)・而(て・ども)・不(ず)・也(なり)・矣・焉(訳さない/なり)・可(べし)・見・被(る・らる)・使・令(しむ)・与(と)・与(か)・乎(や・か)・耳・已(のみ)・自・従(より)・於(に・を)
  3. 置き字書かない(而・於・于・乎〈文中〉・焉・矣・也〈文末の一部〉)
  4. 再読文字1 度目は漢字、2 度目はひらがな(未 → 未だ〜ず、将 → 将に〜んとす)
  5. 否定「不」は「ず」、「無」は「なし」、「非」は「〜にあらず」
  6. 人名・地名はそのまま

「学而時習之、不亦説乎」→ 「学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや」(而は置き字で書かない、之・不・乎はひらがな)


3. 再読文字 8 語

まずここだけ

読み意味
いまだ〜ずまだ〜ない生 → 未だ生を知らず
将・且まさに〜(んと)す今にも〜しようとする・〜するだろう城 → 将に城に入らんとす
まさに〜べし当然〜すべきだ学 → 当に学ぶべし
まさに〜べしきっと〜だろう(推量)知 → 応に知るべし
よろしく〜べし〜するのがよい往 → 宜しく往くべし
すべからく〜べし〜する必要がある・ぜひ〜せよ学 → 須らく学ぶべし
猶・由なほ〜(ごと)しちょうど〜のようだ水 → 猶水のごとし
なんぞ〜ざるどうして〜しないのか(〜したらどうか)帰 → 盍ぞ帰らざる

4. 置き字

まずここだけ

置き字働き送り仮名で表す
接続(順接「〜て」、逆接「〜ども・〜も」)上の字に「〜て」「〜ども」をつける:学ビテ
於・于・乎前置詞(場所・対象・比較・受身・起点:〜に・〜を・〜より・〜において)下の名詞に「〜に」「〜を」「〜より」をつけて返る:青於藍 → 青は藍より出づ
焉・矣文末の断定・強調(〜のだ)書かない(「焉」は「いづくんぞ」「これ」と読むこともある)
文末の断定「なり」/文中の提示「や」文末は「なり」と読むことが多い(置き字として読まないこともある)
詩の中の調子

「於」のポイント比較「A は B より〜」(苛政於虎 → 苛政は虎より猛なり)、受身「〜〜される」(治於人 → 人に治めらる)。


5. 漢文の語順(返り点を予測する)

まずここだけ

「不其名」:否定詞・動詞・目的語の順に書かれ、読みは目的語(其の名)→ 動詞(知)→ 否定(ず)。語順のルールから「不→三点、知→二点、名→一点」と予測できる


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. レ点・一二点・上下点・甲乙点の読む順を言えるか
  2. 書き下し文で ひらがなにする字(之・者・不・也・可・与・乎・耳)と書かない字(而・於・焉・矣)を言えるか
  3. 再読文字 8 語の読みと意味を言えるか
  4. 置き字 5 種の働きと「於」の比較・受身を言えるか
  5. S+V+O、否定詞・助動詞・前置詞の語順から返り点を予測できるか
  6. 「以〜為〜」「所」「者」を読めるか

8. 小テストへ

→ 小テスト(jk-01

関連する単元

参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

高校国語の単元一覧まぜこぜテスト国語の勉強法