数学Ⅱ / 微分・積分 / h2-12

更新 2026-09-12

関数の増減・極値・最大最小

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

共通テストの微分の大問は「導関数 → 増減表 → 極値 → 最大最小または解の個数」の流れがほぼ固定です。この単元の増減表を正確に速く書くことが得点の中心。「f(x) = k の実数解の個数」を「y = f(x) と y = k の共有点」で数える考え方は、国公立二次でも頻出です。


1. 関数の増減と f′(x) の符号

まずここだけ

ある区間で、

増減表

f(x) = x³ − 3x² f′(x) = 3x² − 6x = 3x(x − 2) → f′(x) = 0 となる x = 0、2

x02
f′(x)+00+
f(x)0−4

f′(x) の符号は、f′(x) のグラフ(この例は下に凸の放物線)で判断:0 と 2 の外側で正、間で負。


2. 極値

まずここだけ

上の例:x = 0 で極大値 0、x = 2 で極小値 −4。

極値は「その近くで一番大きい/小さい」であって、全体の最大・最小とは限らない。

3 次関数のグラフの形

f(x) = ax³ + … で、

f′(x) = 0 が異なる 2 つの実数解をもつときだけ極値がある

グラフをかく手順

  1. f′(x) を求め、f′(x) = 0 を解く
  2. 増減表
  3. 極値・y 切片(f(0))をとる
  4. なめらかにつなぐ

3. 極値をもつ条件(発展)

ここまでできれば十分

3 次関数 f(x) が極値をもつ ⇔ f′(x) = 0 が異なる 2 つの実数解をもつ ⇔ f′(x) の判別式 D > 0

f(x) = x³ + ax² + 3x が極値をもつ a の範囲 f′(x) = 3x² + 2ax + 3、D/4 = a² − 9 > 0 → a < −3 または a > 3

極値をもたない ⇔ D ≦ 0(D = 0 のときも極値なし:f′ が符号を変えない)

極値の条件から係数を決める

「f(x) = x³ + ax² + bx + c が x = 1 で極小値 −1、x = −1 で極大値をとる」→ f′(1) = 0、f′(−1) = 0、f(1) = −1 の 3 式。求めたあと、本当に極大・極小になっているか増減表で確認する(f′(1) = 0 は必要条件にすぎない)。


4. 最大値・最小値

ここまでできれば十分

定義域 a ≦ x ≦ b での最大・最小は、極値と両端 f(a)、f(b) を比べる

f(x) = x³ − 3x²(−1 ≦ x ≦ 3) 極大 f(0) = 0、極小 f(2) = −4、端 f(−1) = −4、f(3) = 0 最大値 0(x = 0、3)、最小値 −4(x = −1、2)

増減表に端点の値も書き込む


5. 方程式の実数解の個数

ここまでできれば十分

f(x) = k の実数解の個数 = y = f(x) のグラフと直線 y = k の共有点の個数

x³ − 3x² = k の実数解の個数 y = x³ − 3x² のグラフ(極大 0、極小 −4)と y = k:

  • k > 0 または k < −4:1 個
  • k = 0 または k = −4:2 個(接する)
  • −4 < k < 0:3 個

定数 k を分離する(k だけを右辺に)のがコツ。「x³ − 3x² − k = 0」なら k を移項する。

不等式の証明(発展)

「x ≧ 0 で x³ − 3x + 2 ≧ 0 を示す」→ f(x) = x³ − 3x + 2 の x ≧ 0 での最小値が 0 以上であることを示す(f′ = 3x² − 3、x = 1 で極小 0)。


6. 文章題

もう一歩

1 辺 12 の正方形の 4 隅から 1 辺 x の正方形を切り取り、ふたのない箱を作る。容積が最大になる x V = x(12 − 2x)² = 4x³ − 48x² + 144x(0 < x < 6) V′ = 12x² − 96x + 144 = 12(x − 2)(x − 6) → 0 < x < 6 で x = 2 のとき極大 増減表で x = 2 で最大。x = 2、最大容積 128

定義域を先に決め、その中で増減表をかく。


7. よくある間違い


8. 自己チェック

  1. f′(x) = 0 を解き、増減表を書いたか
  2. f′ の符号は f′ のグラフで決めたか
  3. 極大・極小の値を f(x) に代入して求めたか
  4. 最大最小は端点も比べたか
  5. 解の個数は定数分離 → 共有点

9. 小テストへ

→ 小テスト(h2-12

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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