高1 / 生物基礎 / bb-09

更新 2026-09-12

生態系と物質循環・生物多様性の保全

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

生態系は共通テストで「窒素の循環」(窒素固定細菌・硝化細菌・脱窒素細菌)と「外来生物・キーストーン種・生物濃縮」の知識問題が定番。エネルギーは循環せず熱として出ていく炭素は循環するという区別、外来生物の具体名(オオクチバス・アライグマ・セイヨウタンポポ)は確実に。


1. 生態系の構成

まずここだけ

生態系非生物的環境(光・水・温度・土壌・大気)+ 生物的環境(生物群集)

役割内容
生産者光合成で無機物から有機物をつくる(独立栄養)植物・藻類・シアノバクテリア
消費者他の生物を食べる(従属栄養)。一次消費者(植食)・二次消費者(肉食)…動物
分解者遺体・排出物の有機物を無機物に分解菌類・細菌、ミミズ・ダンゴムシ

栄養段階:生産者 → 一次消費者 → 二次消費者 → 高次消費者。 食物連鎖(一本の食う・食われる)と食物網(実際は網目状)。 生態ピラミッド:栄養段階が上がるほど個体数・生物量・エネルギーが減る(上位ほど少ない)。


2. 物質の循環とエネルギーの流れ

まずここだけ

炭素の循環

窒素の循環(タンパク質・核酸に必要):

過程内容生物
窒素固定大気中の N₂ → アンモニウムイオン NH₄⁺根粒菌(マメ科植物の根と共生)、アゾトバクター、シアノバクテリア
硝化NH₄⁺ → 亜硝酸イオン NO₂⁻ → 硝酸イオン NO₃⁻硝化細菌(亜硝酸菌・硝酸菌)
窒素同化植物が NO₃⁻・NH₄⁺ を吸収してアミノ酸・タンパク質を合成植物
動物植物を食べてタンパク質を得る
分解遺体・排出物のタンパク質 → NH₄⁺分解者
脱窒NO₃⁻ → N₂(大気へ戻す)脱窒素細菌

植物は大気の N₂ を直接使えない(根粒菌などの窒素固定が必要)。

エネルギーの流れ


3. 生態系のバランス

ここまでできれば十分


4. 生物多様性とその保全

ここまでできれば十分

生物多様性の 3 つのレベル

  1. 遺伝的多様性:同じ種の中の遺伝子の違い
  2. 種多様性:種の数と割合
  3. 生態系多様性:森林・湿地・干潟・サンゴ礁などいろいろな生態系があること

減少の原因

原因内容・例
外来生物人が持ちこんだ生物が在来種を食べる・競争する。オオクチバス・ブルーギル・アライグマ・マングース・セイヨウタンポポ・ヒアリ。特定外来生物は法律で規制
乱獲獲りすぎで絶滅(ニホンオオカミ・ニホンカワウソ、トキは回復中)
生息地の破壊・分断開発・道路で個体群が小さく孤立 → 近親交配で遺伝的多様性が減り絶滅しやすい
地球温暖化分布の変化、サンゴの白化
里山の放置手入れがなくなり遷移が進んで里山の生物が減る

保全の取り組み


5. よくある間違い


6. 自己チェック

  1. 生産者・消費者・分解者と作用・環境形成作用を言えるか
  2. 炭素の循環(光合成・呼吸・分解・燃焼)を描けるか
  3. 窒素固定・硝化・脱窒とその生物を言えるか
  4. 「エネルギーは循環しない」を説明できるか
  5. キーストーン種・生物濃縮・富栄養化を例つきで言えるか
  6. 生物多様性の 3 レベルと減少の原因 4 つを言えるか

7. 小テストへ

→ 小テスト(bb-09

関連する単元

参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

高校理科の単元一覧まぜこぜテスト理科の勉強法