高1 / 地学基礎 / eb-09

更新 2026-09-12

自然災害と地球環境

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

共通テスト地学基礎では「CO₂ 濃度のグラフ(季節変動と長期増加)」「温暖化の影響(海面上昇・異常気象)」「津波と高潮の違い」「液状化・土石流・火砕流」など、身近な災害と環境を図表から読む問題が出ます。数値は 280 ppm(産業革命前)→ 420 ppm(現在)、+1.1 ℃ などを押さえます。


1. 地震・火山の災害

まずここだけ

災害しくみ・特徴備え
地震の揺れ軟らかい地盤(埋立地・河口)ほど揺れが増幅。建物の倒壊耐震化、緊急地震速報(P 波を検知して S 波の前に知らせる:eb-02
液状化水を含んだ砂の地盤が揺れで液体のようになり、建物が傾く・マンホールが浮く。埋立地・旧河道地盤改良、ハザードマップ
津波海底の地震で海底が隆起・沈降し、海水全体が動く。沖では速い(ジェット機並み)が低く、浅くなると遅くなり高くなる。湾の奥や V 字の湾で増幅。引き波から始まるとは限らないすぐ高い所へ。津波警報。東日本大震災(2011、M9.0)では 最大 40 m 遡上
火砕流高温(数百 ℃)のガスと火山灰・岩片が時速 100 km 以上で斜面を流れ下る。雲仙普賢岳(1991)立入規制、避難
火山灰広範囲に降る。農業・交通・健康・航空に影響火山灰予報
溶岩流速度は遅い(歩いて逃げられることが多い)
噴石・火山ガス御嶽山(2014)は水蒸気噴火の噴石で被害噴火警戒レベル

ハザードマップ:災害が起きたときの被害が予想される範囲(浸水・土砂・津波・火山)を示した地図。自治体が公開。

高潮との違い:高潮は台風の低い気圧(吸い上げ)と強風(吹き寄せ)で海面が上がる気象現象。津波は地震。


2. 気象災害

ここまでできれば十分

日本の四季と気団

季節気団・前線
シベリア気団(寒・乾)→ 西高東低、日本海側で雪・太平洋側は晴れ
春・秋移動性高気圧と温帯低気圧が交互に通過、天気が周期的に変わる
梅雨オホーツク海気団(寒・湿)と小笠原気団(暖・湿)の間に梅雨前線(停滞前線)
小笠原気団(太平洋高気圧)→ 南高北低、蒸し暑い
秋雨前線、台風

3. 地球温暖化

まずここだけ


4. その他の地球環境問題

ここまでできれば十分

問題原因影響・対策
オゾン層の破壊フロン(冷蔵庫・スプレー)が成層圏で分解されて出る塩素がオゾンを壊す南極上空にオゾンホール(春 9〜10 月)。紫外線増加 → 皮膚がん・生態系。モントリオール議定書(1987)でフロン規制 → 回復傾向
酸性雨化石燃料の燃焼で出る硫黄酸化物(SOx)・窒素酸化物(NOx)が雨に溶ける(pH 5.6 以下)森林の枯死・湖の酸性化・建物の腐食。国境を越える
砂漠化過放牧・過耕作・森林伐採+干ばつサヘル地域
熱帯林の減少焼畑・農地化CO₂ 吸収源の減少・生物多様性の損失
大気汚染PM2.5、光化学スモッグ(NOx+紫外線 → オゾンなど)越境汚染
海洋プラスチック廃棄物マイクロプラスチック

5. 過去の気候変動と現在

ここまでできれば十分

地球の気候は自然にも変動してきた:

現在の温暖化の特徴速さが異常(自然の変動は数千〜数万年、現在は 100 年で 1 ℃以上)。CO₂ 濃度は過去 80 万年で最高。人間活動が原因であることは「疑う余地がない」(IPCC 第 6 次報告書、2021)。


6. 地球の循環

ここまでできれば十分


7. よくある間違い


8. 自己チェック

  1. 液状化・津波・火砕流のしくみを言えるか
  2. 津波と高潮の違いを言えるか
  3. 台風の右側が強い理由と、日本の四季の気団を言えるか
  4. CO₂ 280 → 420 ppm、+1.1 ℃、海面上昇の 2 つの原因を言えるか
  5. オゾン層(フロン)・酸性雨(SOx・NOx)の原因を区別できるか
  6. 氷期・間氷期の周期と現在の温暖化の違い(速さ)を言えるか
  7. 炭素の循環で化石燃料がどう位置づくか説明できるか

9. 小テストへ

→ 小テスト(eb-09

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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