中3 理科 / 地学 / s3-07

更新 2026-09-12

天体(日周運動・年周運動・太陽と月・金星)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

時刻と角度の計算(15°/時、30°/月)と南中高度の式(90° − 緯度 ± 23.4°)が計算の柱。図の読み取り(透明半球・星座早見・金星の位置)が多く、「北の空は反時計回り」「南の空は東→西」を落とさないこと。


1. 日周運動(地球の自転)

まずここだけ

地球は西から東へ、1 日に 1 回自転する → 天体は東から西へ、1 日で 360° 動いて見える。1 時間に 15°

動き
右上へのぼる
左(東)から右(西)へ弧を描く
西右下へ沈む
北極星を中心に反時計回り

北極星が動かないのは、地軸の延長線上にあるから。北極星の高度 = その場所の緯度

20 時に南の空にあった星は、3 時間後(23 時)には 15° × 3 = 45° 西へ動いている。 北の空の星が 90° 反時計回りに動くのにかかる時間 = 90 ÷ 15 = 6 時間


2. 年周運動(地球の公転)

まずここだけ

地球は太陽のまわりを1 年で 1 周公転(西から東・反時計回り)→ 同じ時刻に見える星は1 か月に 30°(1 日に約 1°)東から西へずれる。

同じ星が同じ位置に見える時刻は、1 か月に 2 時間ずつ早くなる(30° ÷ 15°/時 = 2 時間)。

1 月 1 日 22 時に南中した星は、2 月 1 日には 20 時に南中。3 月 1 日には 18 時。

ここまでできれば十分:日周+年周の合わせ技

「1 月 1 日 22 時に真南(南中)の星は、3 月 1 日 20 時にはどこに見えるか」

  • 年周:2 か月で 60° 西へ → 3 月 1 日 22 時に 60° 西
  • 日周:22 時から 20 時は 2 時間 → 30° へ戻す
  • 合計:60° − 30° = 30° 西

季節の星座:太陽と反対側にある星座が真夜中に南中。太陽と同じ側の星座は昼間で見えない。


3. 太陽の動きと季節

まずここだけ

透明半球:ペン先の影が中心と重なる位置に印。1 時間ごとの間隔は等しい(等速)。

季節の変化

地軸が公転面に垂直な方向から 23.4° 傾いたまま公転するため:

夏至(6 月)春分・秋分冬至(12 月)
日の出・日の入りの方角北寄り真東・真西南寄り
南中高度最も高い中間最も低い
昼の長さ最も長い12 時間最も短い

南中高度の式(北緯 φ の地点):

太陽の1日の動きと季節

図:北緯 35° での太陽の道(模式図)。夏至は高く北寄り、冬至は低く南寄り。

北緯 35°:春分 55°、夏至 78.4°、冬至 31.6°

夏が暑い理由:南中高度が高い → 同じ面積に当たる光が多い(+昼が長い)。太陽との距離ではない。


4. 月

ここまでできれば十分

月は地球のまわりを約 1 か月(29.5 日) で公転。太陽の光の当たり方で満ち欠け

月の形位置見える時間帯・方角
新月太陽と同じ側見えない
三日月夕方、西の低い空
上弦の月(右半分)太陽から 90° 東夕方に南中、真夜中に西へ沈む
満月太陽と反対真夜中に南中、夕方東からのぼる
下弦の月(左半分)明け方に南中

月の出は毎日約 50 分ずつ遅くなる(公転で月が東にずれる)。

日食:太陽 − − 地球 の順(新月のとき)。月が太陽をかくす。 月食:太陽 − 地球 − の順(満月のとき)。地球の影に月が入る。

月の同じ面しか見えないのは、自転周期 = 公転周期だから。


5. 金星

ここまでできれば十分

金星は地球より内側を公転する内惑星真夜中には見えない

満ち欠けと大きさ

惑星の分類:地球型(水・金・地・火:小さく密度大)/木星型(木・土・天・海:大きく密度小)。太陽系の中心は恒星である太陽。


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. 日周:15°/時、東→西、北は反時計回り
  2. 年周:30°/月、同じ位置は 2 時間/月早く
  3. 南中高度:90 − φ(春秋)、+23.4(夏至)、−23.4(冬至)
  4. 上弦=夕方南中、満月=真夜中南中、下弦=明け方南中。日食=新月、月食=満月
  5. 金星:真夜中不可視。近いと大きく細い、遠いと小さく丸い

8. 小テストへ

→ 小テスト(s3-07

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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