中1 数学 / 数と式 / m1-01

更新 2026-09-12

正負の数 ── 意味・数直線・絶対値・大小

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

この単元そのものが単独で出ることは多くありません。ただし、次の単元「加法・減法」以降のすべての計算の土台です。ここで「数直線のどちらが大きいか」「絶対値とは何か」があいまいなまま進むと、符号のミスが最後まで残ります。中1の最初にある単元ですが、受験直前に符号ミスが減らない人は、ここに戻ると原因が見つかることがよくあります。


1. 0より小さい数を表す

まずここだけ

気温を思い浮かべてください。0℃より3℃低い温度を「マイナス3度」と言います。これを数で書くと −3 です。

「+」「−」を といいます。

よくある間違い

例:反対の性質をもつ量

負の数は「反対向き」を表すのに使います。

基準正の数負の数
東へ5km を +5km とすると東へ5km = +5km西へ5km = −5km
収入を + とすると1000円の収入 = +1000円1000円の支出 = −1000円
基準の身長 160cm より3cm 高い = +3cm3cm 低い = −3cm

この「基準を決めて、増えた分を+・減った分を−で表す」考え方は、あとの単元(一次関数の変化の割合・データの活用)でも何度も出てきます。


2. 数直線

まずここだけ

数を一本の直線の上に並べたものを といいます。

 ←──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──→
   −4  −3  −2  −1   0   1   2   3   4

−2.5 はどこにあるか。−2 と −3 の真ん中です。「−2.5 は −2 より左」であることに注意してください。数直線の左側では、数字の見た目(2.5 は 2 より大きい)と位置(−2.5 は −2 より左=小さい)が逆になります。ここが負の数のいちばんの落とし穴です。

よくある間違い


3. 絶対値

まずここだけ

数直線の上で、原点からその数までの距離 を、その数の といいます。距離なので、絶対値は必ず 0 以上です。

つまり 絶対値は「符号を取った数」 と考えて構いません。

絶対値
+77
−77
−0.40.4
−5/35/3
00

ここまでできれば十分

「絶対値が4になる数をすべて答えなさい」という問いには、+4 と −4 の2つを答えます。「絶対値が4の数」と言われて +4 だけ答えてしまうのが典型的な失点です。絶対値が 0 になる数だけは 0 の1つです。

もう一歩(発展)

「絶対値が3以下の整数をすべて書きなさい」のように、範囲で問われることもあります。原点からの距離が3以下なので、−3、−2、−1、0、1、2、3 の7つです。0を数え忘れないこと、負の側も数えることの2点に注意します。


4. 正負の数の大小

まずここだけ

数直線で 右にある数ほど大きい。これがすべてです。ここから次の3つが言えます。

  1. 正の数は 0 より大きく、負の数は 0 より小さい
  2. 正の数どうしは、絶対値が大きいほど大きい(3 と 5 なら 5)
  3. 負の数どうしは、絶対値が大きいほど小さい(−3 と −5 なら −5 のほうが小さい)

3番目が負の数の最大のポイントです。「−5 は −3 より大きく見える」感覚を、数直線の絵で毎回打ち消してください。

不等号の使い方

大小は で表します。開いている側が大きい数です。

「−5 < 2 > −3」のように向きが混ざった書き方は誤りです。

例:小さい順に並べる

−1、3、−4、0、2.5 を小さい順に並べる。

  1. 負の数を集める:−1、−4 → 絶対値が大きい −4 のほうが小さい → −4、−1
  2. 0
  3. 正の数を集める:3、2.5 → 2.5、3

答え:−4 < −1 < 0 < 2.5 < 3

よくある間違い


5. 小テストへ

10問で確かめましょう。「絶対値」と「負の数どうしの大小」の問題で迷ったら、この2点だけ読み直せば十分です。

→ 小テスト(m1-01

関連する単元

参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

数学の単元一覧まぜこぜテスト数学の勉強法