中1 数学 / 図形 / m1-17

更新 2026-09-12

立体の表面積と体積

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

体積・表面積は、小問でも大問(三平方の定理や相似と組み合わせた立体の問題)でも出題されやすい項目です。特に 円錐の表面積(側面のおうぎ形の扱い)と 錐の体積の 1/3 は失点が多いところです。公式は少ないので、「どこに 1/3 をつけるか」「表面積はどの面を数えるか」を確実にします。


1. 角柱・円柱の体積

まずここだけ

角柱・円柱の体積 V は、底面積 S に高さ h をかけるだけです。

V = Sh

「底面の形を、高さの分だけ積み上げた」と考えると、底面積 × 高さ になる理由が見えます(m1-16 の「面を動かしてできる立体」)。

よくある間違い


2. 角錐・円錐の体積

まずここだけ

角錐・円錐の体積は、同じ底面・同じ高さの柱の 1/3 です。

V = (1/3) Sh

三角錐の容器に水を入れて、同じ底面・高さの三角柱の容器に移すと、ちょうど 3 杯分で満たされます(教科書の実験)。中学の範囲では、この事実を公式として使います。

よくある間違い

ここまでできれば十分

「柱は Sh、錐は (1/3)Sh」で、底面積を正しく出せれば、体積の基本は合格です。


3. 表面積 ── 展開図で数える

まずここだけ

は、立体のすべての面の面積の合計です。展開図を思い浮かべて、面を1つずつ足します。

角柱の表面積

底面が 3 cm・4 cm・5 cm の直角三角形、高さ 6 cm の三角柱。

角柱の側面は、「底面の周の長さ × 高さ」の1枚の長方形と考えると、面を1枚ずつ数えなくて済みます。

円柱の表面積

底面の半径 3 cm、高さ 5 cm の円柱。

円柱の側面の長方形の横は「直径」でなく円周です。ここが最も多い失点です。

円錐の表面積

底面の半径 3 cm、母線 5 cm の円錐。

円錐の側面積の近道:S = (1/2) × (底面の円周) × (母線) = (1/2) × 2πr × R = πrR。半径 3・母線 5 なら π × 3 × 5 = 15π。この式を覚えておくと、中心角を求めずに側面積が出ます。

角錐の表面積

底面が 1辺 6 cm の正方形、側面の三角形の高さ(頂点から底辺までの長さ)が 5 cm の正四角錐。

側面の三角形の「高さ」は、立体の高さとは別物です(斜めの面の上の長さ)。問題文でどちらが与えられているかを確認します。

よくある間違い


4. 球の表面積と体積

まずここだけ

半径 r の球で

表面積 S = 4πr² 体積 V = (4/3)πr³

覚え方:「心配(4π)ある(r²)事情(4/3 π r³)」など語呂で覚える人が多い公式です。表面積は r²(2乗)、体積は r³(3乗)という次元の違いで確かめてください。

半球

半径 r の半球の表面積は、球の半分 2πr² + 切り口の円 πr² = 3πr²。切り口を足し忘れないこと。体積は球の半分 (2/3)πr³。


5. 組み合わせた立体

もう一歩(発展)

くり抜き:直方体(縦 4・横 6・高さ 5)から、底面の半径 1・高さ 5 の円柱をくり抜いた立体の体積 → 120 − π × 1² × 5 = 120 − 5π (cm³)

積み重ね:円柱(半径 3・高さ 4)の上に、同じ底面の円錐(高さ 6)をのせた立体の体積 → 9π × 4 + (1/3) × 9π × 6 = 36π + 18π = 54π (cm³)

表面積の注意:積み重ねた立体の表面積は、接している面は数えない。上の例なら、円柱の側面 + 円錐の側面 + 円柱の底面 1 つ(上の底面は円錐に隠れる)。

円柱の 1/4 など、柱を切った立体は「底面積 × 高さ」の底面をおうぎ形にすればそのまま使えます。

例:円錐の体積と回転体

直角をはさむ2辺が 3 cm・4 cm の直角三角形を、4 cm の辺を軸に回転させた立体の体積。 → 底面の半径 3、高さ 4 の円錐。V = (1/3) × 9π × 4 = 12π cm³ 3 cm の辺を軸にすると、半径 4・高さ 3 の円錐で V = (1/3) × 16π × 3 = 16π cm³軸を変えると別の立体になります。


6. 自己チェック

  1. 柱は Sh、錐は (1/3)Sh。1/3 の付け忘れ・付けすぎはないか
  2. 底面積の計算(三角形の ÷ 2、円の πr²)は合っているか
  3. 表面積:柱は底面 2 つ、錐は 1 つ。円柱の側面の横は円周、円錐の側面は半径=母線
  4. 球は 4πr²(表面積)と (4/3)πr³(体積)。次元(2乗・3乗)で確かめたか
  5. 単位:面積は cm²、体積は cm³

7. 小テストへ

→ 小テスト(m1-17

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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