中1 理科 / 地学 / s1-10
地層と化石・堆積岩
この単元でできるようになること
- 風化・侵食・運搬・堆積の流れと、粒の大きさによる堆積の順(れき → 砂 → 泥、河口から遠いほど細かい)を説明できる
- 堆積岩 6 種(れき岩・砂岩・泥岩・石灰岩・チャート・凝灰岩)を見分けられる(粒の大きさ・塩酸・かたさ)
- 示相化石(環境)と示準化石(時代)を区別し、代表例と地質年代を言える
- 柱状図から、かぎ層(火山灰)を使って地層の対比や土地の隆起・沈降、海の深さの変化を読み取れる
- しゅう曲・断層・不整合の意味がわかる
入試での位置づけ
柱状図の読み取り(火山灰の層をかぎにして標高をそろえる・どちらに傾いているか・堆積当時の海の深さの変化)が最頻出。化石は示準/示相の区別と例(サンヨウチュウ=古生代、アンモナイト=中生代、ビカリア=新生代/サンゴ=暖かい浅い海)を確実に。堆積岩の判別(石灰岩は塩酸で CO₂、チャートはかたい)もよく出ます。
1. 地層のでき方
まずここだけ
風化(岩石が気温の変化や水でぼろぼろに)→ 侵食(流水がけずる)→ 運搬(運ぶ)→ 堆積(積もる)
流水のはたらき:上流は侵食・運搬が強く、谷(V 字谷)。下流で堆積(扇状地・三角州)。
堆積する場所:粒が大きく重いものから先に沈む。
- 河口・岸に近い:れき(2 mm 以上)
- その先:砂(0.06〜2 mm)
- 沖合・深いところ:泥(0.06 mm 以下)
地層:下の層ほど古い(ふつう)。粒は角がとれて丸い(流水で運ばれたため。火山灰の粒は角ばっている)。
1 枚の層の中:下に粗い粒、上に細かい粒(級化)。
2. 堆積岩
まずここだけ
| 堆積岩 | もと | 見分け方 |
|---|---|---|
| れき岩 | れき(2 mm 以上) | 粒が大きい、丸い |
| 砂岩 | 砂 | ざらざら |
| 泥岩 | 泥 | きめが細かい、なめらか |
| 石灰岩 | 生物の死がい(サンゴ・貝・フズリナ)=炭酸カルシウム | うすい塩酸をかけると二酸化炭素が出る。やわらかく鉄くぎで傷がつく |
| チャート | 生物の死がい(放散虫)=二酸化ケイ素 | 非常にかたい(鉄くぎで傷がつかない)。塩酸に反応しない |
| 凝灰岩 | 火山灰など火山噴出物 | 粒が角ばっている。かぎ層になる |
堆積岩 vs 火成岩:堆積岩は粒が丸く、層になり、化石を含むことがある。火成岩は結晶、化石なし。
3. 化石
まずここだけ
| 示相化石 | 示準化石 | |
|---|---|---|
| わかること | 堆積した当時の環境 | 堆積した時代(地質年代) |
| 条件 | 限られた環境にしかすめない生物 | 広い範囲にすみ、短い期間に栄えて絶滅した生物 |
| 例 | サンゴ(暖かくきれいな浅い海)、シジミ(湖・河口)、ホタテ(冷たい海)、ブナ(温帯のやや寒冷地) | 下の表 |
| 地質年代 | 示準化石 |
|---|---|
| 古生代 | サンヨウチュウ、フズリナ |
| 中生代 | アンモナイト、恐竜 |
| 新生代 | ビカリア、ナウマンゾウ、メタセコイア |
古生代(約 5.4 億〜2.5 億年前)→ 中生代(〜6600 万年前)→ 新生代(〜現在)。
4. 柱状図の読み取り
ここまでできれば十分
柱状図:ボーリング調査で、各地点の地層の重なりを柱で表した図。
手順:
- かぎ層(火山灰=凝灰岩の層。広い範囲に同時に積もる)を見つけて、各地点で標高をそろえて横に線を引く
- 同じ層の標高を地点どうしで比べる → 低いほうへ傾いている
- 上下の層の粒の大きさの変化 → 海の深さの変化
- 下から 泥 → 砂 → れき(粒が大きくなる):浅くなった(海面が下がった/土地が隆起)
- れき → 砂 → 泥(細かくなる):深くなった(沈降)
地点 A(標高 50 m)で火山灰が地表から 10 m、地点 B(標高 60 m)で 15 m → 火山灰の標高は A 40 m、B 45 m → A のほうが低い → 地層は A に向かって下がっている
地層の上下が逆転していないか:示準化石や級化で確かめる。
大地の変動
- しゅう曲:地層が波のように曲がる(横から押される力)
- 断層:地層がずれる。押されてできる逆断層、引かれてできる正断層
- 不整合:堆積がいったん中断し(陸になって侵食され)、再び堆積した境目。隆起 → 侵食 → 沈降 → 堆積の順
- 隆起・沈降:土地が上がる・下がる。海岸段丘・河岸段丘は隆起の証拠
5. よくある間違い
- 沖合に「れき」、河口に「泥」(重いものから先に沈むので河口にれき)
- 示相と示準を逆にする(相=環境(ようす)、準=時代(基準))
- アンモナイトを古生代に(中生代)/サンヨウチュウを中生代に(古生代)
- 柱状図で地表からの深さだけで比べる(標高にそろえる)
- 石灰岩とチャートの塩酸反応を逆にする(石灰岩が CO₂)
- 凝灰岩の粒を「丸い」(角ばっている)
6. 自己チェック
- 風化 → 侵食 → 運搬 → 堆積。河口にれき、沖に泥
- 石灰岩(塩酸で CO₂・やわらかい)/チャート(かたい)/凝灰岩(火山灰・かぎ層)
- 示相 = 環境(サンゴ・シジミ)、示準 = 時代(古:サンヨウチュウ、中:アンモナイト、新:ビカリア)
- 柱状図はかぎ層を標高でそろえる。粒が粗くなる → 浅くなった
- しゅう曲・断層・不整合
7. 小テストへ
→ 小テスト(s1-10)
関連する単元
参考資料
- 文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編』── 第 2 分野「(2) 大地の成り立ちと変化 ア(ア) 身近な地形や地層、岩石の観察 ア(ウ) 地層の重なりと過去の様子」
受験のしらべ / https://juken-shirabe.com/koko/science/s1-10/ / 更新 2026-09-12