中2 理科 / 地学 / s2-10

更新 2026-09-12

前線と天気の変化・日本の天気

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

寒冷前線の通過(気温が急に下がる・風向が南寄りから北寄りに変わる・短時間の強い雨)を観測データの表やグラフから読み取る問題が最頻出。天気図を時間順に並べる、季節を判定する(西高東低=冬)も定番。記号の読みは確実に。


1. 気圧と風

まずここだけ

高気圧低気圧
まわりより気圧が高い気圧が低い
風(北半球・地上)時計回りに吹き出す反時計回りに吹きこむ
中心の空気下降気流上昇気流
天気晴れ(雲ができにくい)くもり・雨(雲ができる)

上昇気流で雲ができる:空気が上昇 → 気圧が下がり膨張 → 温度が下がる → 露点に達して水蒸気が水滴に(s2-09)。


2. 天気図記号

まずここだけ

天気:○ 快晴、① 晴れ(○に縦線)、◎ くもり、● 雨、⊛ 雪(※)、≡ 霧。 風向:矢羽根の向いている方向から吹いてくる(矢の根もと側)。16 方位。 風力:矢羽根の本数(0〜12)。

「北の風・風力 3・晴れ」→ ○に縦線の記号から北へ線を引き、羽根 3 本。

雲量と天気:雲量 0〜1 快晴、2〜8 晴れ、9〜10 くもり。


3. 気団と前線

まずここだけ

気団:気温・湿度がほぼ一様な大きな空気のかたまり。 前線面:暖気と寒気の境の面。前線:前線面が地表と交わる線。寒気は重いので暖気の下にもぐる。

前線記号しくみ通過時の天気
寒冷前線 ▲▲▲(青・三角)寒気が暖気の下にもぐりこみ、暖気を急に押し上げる積乱雲(縦に高い)短時間に強い雨・雷・突風。通過後 気温が急に下がる、風向が南寄り → 北(西)寄り
温暖前線 ●●● (赤・半円)暖気が寒気の上をゆるやかにはい上がる乱層雲など層状の雲(横に広い)長時間のおだやかな雨。通過後 気温が上がる、風向が東寄り → 南寄り
停滞前線 ▲● 交互寒気と暖気の勢いが同じでほとんど動かない長雨(梅雨前線・秋雨前線)
閉そく前線 ▲● 同じ側寒冷前線が温暖前線に追いついた低気圧が弱まっていく

寒冷前線と温暖前線の断面

図:寒気は暖気より重いので下にもぐる。寒冷前線は急な面(積乱雲)、温暖前線はゆるやかな面(乱層雲)。

温帯低気圧:日本付近の低気圧。中心から南東に温暖前線、南西に寒冷前線。寒冷前線のほうが速いので、やがて閉そく前線になる。

寒冷前線の通過の読み取り(定番)

観測表で探す 3 点:

  1. 気温が急に下がる
  2. 風向が南寄りから北寄り(西寄り)に変わる
  3. 短時間の強い雨(そのあと回復)

→ その時刻に寒冷前線が通過。


4. 日本の天気

ここまでできれば十分

偏西風:日本の上空を西から東へ吹く強い風。低気圧・高気圧(移動性高気圧)が西から東へ移動する。→ 天気は西から変わる

季節気圧配置気団特徴
西高東低(シベリア高気圧・北太平洋側に低気圧)、等圧線が南北にせまく並ぶシベリア気団(冷たく乾燥)北西の季節風。日本海で水蒸気を得て日本海側は雪、山をこえて太平洋側は乾燥した晴れ
春・秋移動性高気圧と低気圧が交互に西から東へ天気が周期的に変わる(4〜7 日)
梅雨(6 月)梅雨前線(停滞前線)オホーツク海気団(冷・湿)と小笠原気団(暖・湿)の勢いがつり合う長雨
南高北低(太平洋高気圧=小笠原気団が張り出す)小笠原気団南東の季節風、蒸し暑い晴れ。夕立
秋雨前線 → 移動性高気圧台風(8〜9 月)

台風:熱帯低気圧のうち最大風速 17.2 m/s 以上。前線をともなわない。等圧線が同心円状で間隔がせまい。太平洋高気圧のふちを回り、偏西風で北東へ進む。進行方向の右側で風が強い。

季節風:冬は大陸(冷える・高気圧)→ 海へ北西の風。夏は海(高気圧)→ 大陸へ南東の風。海陸風(昼:海風、夜:陸風)も同じしくみ(陸はあたたまりやすく冷めやすい)。


5. よくある間違い


6. 自己チェック

  1. 高気圧:時計回り吹き出し・下降・晴れ。低気圧:反時計回り吹きこみ・上昇・雨
  2. 記号:風向は吹いてくる方向、風力は羽根の数。等圧線 4 hPa、せまいと強風
  3. 寒冷前線:積乱雲・強い短い雨・気温急降下・風向 南→北。温暖前線:乱層雲・長いおだやかな雨・気温上昇
  4. 冬=西高東低・シベリア気団・北西季節風。夏=南高北低・小笠原気団。梅雨=停滞前線
  5. 偏西風で天気は西から変わる

7. 小テストへ

→ 小テスト(s2-10

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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