地方上級 / 英文 / zb-04

更新 2026-09-14

英文の内容把握(主張・具体例・逆接)

この単元でできるようになること

試験での位置づけ

地方上級・国家一般職の教養試験では、英文は現代文と並んで文章理解の柱です。英文の内容把握は「英語の試験」というより現代文の内容把握(zb-02)を英語でやるものだと考えてください。問われるのは細かい文法ではなく、「筆者はどこで何を主張し、どの例で支え、どこで話を転じたか」です。英文は日本語の評論より段落の型がはっきりしているので、型を知ると現代文より読みやすいと感じる人もいます。単語力に不安があっても、読み方の型と選択肢の切り方で得点できる部分が大きい分野です。


1. 英文評論の型 ── 段落は「主張 → 例 → 転換」でできている

まずここだけ

英文の説明文は、多くの場合、次の順で書かれます。

① 一般的な見方・過去の状況(once・used to・many people think) ② 転換(However・Yet・But・In fact) ③ 筆者の見方=主張 ④ 具体例・データ(For example・Studies show・One reason is) ⑤ まとめ・問いかけ(The question is・What matters is)

読みながら、② の転換語に丸をつけ、その直後の文に線を引きます。ここが主張です。① の文(かつては装飾だと思われていた、在宅勤務で生産性が落ちると予想されていた)は、これから否定される前提です。

ここまでできれば十分

各段落の第 1 文(主題文)を先に読み、その段落が何の話かをつかんでから中身を読むと、全体の流れがつかめます。段落の第 1 文をつなぐだけで、文章の骨組み(過去の見方 → 実際に起きたこと → 見落とされていた代償 → 本当に問うべきこと)が見えます。

具体例(For example・such as・a study of …)は、主張を支える材料です。数字や固有名詞が並んでいて読みにくいときは、「この例は直前の主張を支えている」とだけ確認して先に進んでかまいません。細かい部分は、選択肢で問われたときに戻って読みます。

もう一歩(発展)

英文でも、筆者の主張は「A ではなく B」の形で置かれることが多くあります。

この型が出たら、A の側を言った選択肢は「逆」の型の誤答になります。


2. つなぎ言葉 ── 現代文の接続語と同じ 6 つで整理する

まずここだけ

働き英語読み方
逆接・転換However・Yet・But・Nevertheless・Still直後が筆者の見方
結果・結論Therefore・Thus・As a result・So前が原因、後ろが結論
言いかえIn other words・That is・In short後ろで前を言い直す
理由because・since・One reason is後ろが理由
添加Also・Moreover・In addition・Furthermore同じ方向の内容を足す
対比・具体例On the other hand・In contrast/For example・For instance別の側を出す/例を出す

これは zb-03 の接続語の表と同じ分け方です。語を訳すのではなく働きで読むのは、日本語でも英語でも同じです。

ここまでできれば十分

見落としやすい転換語が 2 つあります。

設問で「第 1 段落の However の働きとして最も妥当なものはどれか」と問われたら、However の前の内容と後ろの内容をそれぞれ一言でまとめ、「A から B へ話を転じている」の形で選択肢と照らします。


3. 選択肢の切り方 ── 日本語の選択肢を英文に戻す

まずここだけ

選択肢は日本語で与えられます。したがって解き方は、選択肢のキーワードを英文の中に探し、その一文と照らすことです。誤答の型は現代文と同じ 4 つです。

英文でよくある作られ方
言い過ぎmost → 「すべて」、often → 「常に」、can → 「〜する」と断定
冒頭の once・used to・many expected の内容(否定された前提)を筆者の見方として書く
無関係本文の語(productivity・infrastructure など)を使って、本文にない因果や提案を書く
一部だけ正しい前半は本文の訳、後半に本文にない理由・結論を足す

ここまでできれば十分

数量と程度の語は、英文と選択肢で一対一に対応させます。most employees(大半の従業員)を「全従業員」、few had predicted(ほとんど誰も予測しなかった)を「誰も予測しなかった」とした選択肢は言い過ぎです。逆に、英文が almost certainly wrong(ほぼ確実に誤り)なのに「誤りの可能性もある」と弱めた選択肢も、程度が合っていないので誤りです。

比喩の説明問題(vocabulary builds the doors, not the walls/a test of their patience)は、英文の中で筆者がその比喩を平たい言葉で言い直している文を探します。比喩の直前か直後に、for example や That is に続く説明があります。比喩をそのまま訳した選択肢や、比喩を勝手に広げた選択肢は誤答です。

もう一歩(発展)

主題を問う問題(この英文の主題として最も適切なものはどれか)は、要旨把握(zb-01)と同じです。話題(street trees)だけを言った選択肢ではなく、話題+筆者の見方(街路樹の位置づけの変化と長期投資の課題)を含む選択肢が正解です。ただし、具体例にしか出てこない語(parking・wiring)が主題に入っていれば、それは「一部だけ」の型です。


4. 知らない単語への対処

まずここだけ

試験の英文には、知らない単語が数語は出ます。その単語が主張の文にあるのか具体例の文にあるのかで、対処が変わります。

ここまでできれば十分

単語の意味を推測する手がかりは、文の中の対比です。「trees were treated as decoration … now they belong to infrastructure」なら、decoration(装飾)と対になる語として infrastructure は「なくてはならない設備」の側だと分かります。1 語の意味を正確に訳せなくても、どちらの側の語かが分かれば選択肢は切れます。


5. よくある間違い

間違い正しくは
最初から最後まで全訳しようとする転換語と各段落の第 1 文で骨組みをつかみ、選択肢で問われた箇所だけ精読する
冒頭の「かつては〜だった」を筆者の見方にするonce・used to は否定される前提。However のあとが筆者
文頭の Yet を「まだ」と読む文頭の Yet は「しかし」
most・often・can を「すべて・常に・する」と訳した選択肢を選ぶ程度の語は英文と一対一で照らす
知らない単語で止まる主張の文か例の文かを見て、例なら飛ばす

6. 解き方の型

  1. 設問と選択肢に先に目を通し、キーワード(固有名詞・数字・比喩)に印をつける
  2. 各段落の第 1 文と転換語(However・Yet・But)の直後に線を引きながら通読する
  3. 「一般的な見方 → 転換 → 主張 → 例 → まとめ」の骨組みを一文ずつ日本語でメモする
  4. 選択肢のキーワードを英文に探し、程度の語と因果の向きを一対一で照らす
  5. 比喩・傍線部の問題は、前後の言いかえ(for example・that is)を答えの材料にする
  6. 主題の問題は「話題+筆者の見方」を含む選択肢を選ぶ

7. 小テストへ

→ 小テスト(zb-04

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から🖨 プリント

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