地方上級 / 現代文 / zb-03

更新 2026-09-14

空欄補充と文章整序(接続語・指示語)

この単元でできるようになること

試験での位置づけ

空欄補充と文章整序は、地方上級・国家一般職とも現代文の中で見かける形式です。要旨把握や内容把握より本文が短く、文と文のつながりだけを問うので、型を知っていれば短い時間で処理できます。逆に、型を知らずに「読んだ感じ」で並べると、もっともらしい別の順番に引っかかりやすい形式でもあります。ここで身につける接続語・指示語の見方は、zb-01 要旨把握で主張を探すときや、zb-05 英文の空欄補充と整序でも同じように使います。


1. 接続語 ── 働きで 6 つに分ける

まずここだけ

接続語は語を覚えるのではなく、前後の文の関係で覚えます。

働き主な語前と後の関係
逆接しかし・だが・ところが・けれども後ろで前を否定・反転する
順接(結果・結論)だから・したがって・そのため・その結果前が原因、後ろが結果
説明・言いかえつまり・要するに・すなわち・言いかえれば後ろで前を言い直す
理由なぜなら・というのも後ろが前の理由(文末は「〜からだ」)
添加・並列また・さらに・しかも・そして同じ方向の内容を足す
対比・転換一方・逆に・他方・むしろ/さて・ところで別の側を出す/話題を変える

空欄の問題では、空欄の前の文と後ろの文をそれぞれ一言でまとめ、その関係を上の表に当てはめます。語のニュアンス(「しかし」と「だが」の違い)は問われません。

ここまでできれば十分

見分けにくい組み合わせが 2 つあります。

もう一歩(発展)

空欄に入るのが接続語ではなく「実は」「むしろ」「たしかに」のような副詞のときも、考え方は同じです。「〜のように見えて、( )〜」なら見かけと実態の対比で「実は」、「〜ではなく( )〜」なら「むしろ」、「( )〜。しかし〜」なら譲歩の「たしかに」が入ります。前後の型で決めます。


2. 語句の空欄補充 ── 本文の中に答えがある

まずここだけ

空欄に入る名詞・動詞句は、本文のほかの場所で別の言い方をされているのがふつうです。空欄の文だけを見て「意味が通る語」を探すのではなく、次の 2 つを探します。

  1. 対になる語:「選ばされている」に対して空欄は「選ぶ側に立つ」、「見せられている」に対して「自分で選ぶ」
  2. 同じ話題の言いかえ:空欄の段落と同じことを言っている段落から、そこで使われた語を持ってくる

ここまでできれば十分

比喩の空欄(「世界のどこに( )を入れるか」)は、本文でその比喩を具体的に説明している箇所を探します。「兄と弟を区別する」「see・look・watch を言い分ける」という具体例は、いずれも区切り方の話なので、「線」が入ります。選択肢の中には「色」「光」のように、それ自体は意味が通りそうな語が並びますが、本文の具体例と対応しているのは 1 つだけです。


3. 指示語 ── 直前から名詞の形で取り出す

まずここだけ

「この」「その」「それ」「このこと」は、原則として直前の文かその段落の中身を指します。手順は次のとおりです。

  1. 指示語のかわりに候補の語句を入れて読む
  2. 文として意味が通り、かつ文法的にはまる(名詞なら名詞)ものを選ぶ
  3. 「このこと」「それ」が文全体を指すときは、「〜ということ」の形にまとめる

ここまでできれば十分

指示語の問題で誤答になりやすいのは、近すぎる語遠すぎる語です。直前の一語だけを取ると意味が狭くなり、段落全体を取ると広くなりすぎます。「このことは、勉強の仕方にも関わる」の「このこと」は、直前の一文「眠りは別の種類の活動である」ではなく、その段落が述べた「睡眠中の脳が情報を整理している」という内容です。後ろの文とつながる大きさで決めます。


4. 文章整序 ── 手がかりは 3 つ

まずここだけ

5 文を並べる問題で、全部の順番を一度に決めようとしないでください。決められるところから2 文ずつのペアを作り、ペアをつなぎます。手がかりは 3 つです。

手がかり見方
接続語「しかし」「だから」「つまり」で始まる文は先頭に来ない。直前に何が必要かが決まる
指示語「その選択」「このこと」があれば、指す内容を含む文が直前
話題の受け渡し前の文の末尾に出た語が、次の文の先頭に出る(Aの話 → Aとは… → だから A は…)

ここまでできれば十分

先頭の文は、接続語も指示語もなく、話題を出している文です。「地図を見ると、私たちはそこに世界がそのまま描かれていると感じる」のように、一般的な見方や状況の説明から始まります。

最後の文は、「つまり」「だから」で始まるまとめや提案になることが多いです。先頭と最後が決まれば、残り 3 文の順番は選択肢と照らしてほぼ決まります。

選択肢の使い方にもコツがあります。5 つの選択肢で先頭に来る文が 2 種類しかないなら、先頭の判断で半分が消えます。次に「ウの直後はオか」のように、決めたペアが含まれているかで残りを消します。

もう一歩(発展)

「次の一文が入る位置として最も妥当なものはどれか」という問題は、整序の逆です。入れる一文の接続語・指示語結論の形(「〜なのである」ならその段落のまとめ)を見て、直前に何があるべきか、直後に何が続けるべきかを確かめます。段落の最後にまとめの文を置く位置と、次の段落の「このことは」がその文を受けているかどうかで決まります。


5. よくある間違い

間違い正しくは
接続語を「読んだ感じ」で選ぶ前後を一言でまとめ、関係を表に当てはめる
空欄の文だけを見て、意味が通る語を選ぶ本文のほかの箇所の言いかえ・対になる語を探す
指示語の中身を直前の一語だけにする後ろの文とつながる大きさで取る
整序で全部の順番を一度に決めようとする決まるペアから作り、選択肢で絞る
「しかし」で始まる文を先頭に置く接続語つきの文は先頭に来ない

6. 解き方の型

  1. 接続語の空欄:前の文と後ろの文を一言ずつにまとめ、関係(逆接・順接・言いかえ・理由・添加・対比)で選ぶ
  2. 語句の空欄:本文のほかの箇所から、対になる語か言いかえを持ってくる
  3. 指示語:候補を当てはめて読み、後ろの文とつながる大きさで決める
  4. 整序:接続語・指示語のない文を先頭に置き、接続語・指示語・話題の受け渡しで 2 文ずつペアを作り、選択肢で絞る
  5. 一文を入れる位置:その一文の接続語・指示語・結論の形から、直前と直後に必要な文を確かめる

7. 小テストへ

→ 小テスト(zb-03

関連する単元

参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から🖨 プリント

文章理解の単元一覧まぜこぜテスト公務員試験の勉強法