中1 数学 / 関数 / m1-10

更新 2026-09-12

比例 ── 式・グラフ

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

関数は入試で大問1つ分を占めることが多く、その入口がこの単元です。中2の一次関数 y = ax + b は「比例のグラフを上下にずらしたもの」、中3の y = ax² も「比例定数 a」の考え方をそのまま使います。「a を求める → 式を作る → グラフに描く」の型をここで固めておくと、関数の大問の前半(配点の半分ほど)が安定します。


1. 関数とは

まずここだけ

ともなって変わる2つの量 x、y があって、x の値を1つ決めると、それに対応して y の値がただ1つ決まるとき、y は x の であるといいます。

「関数」は、式や公式の名前ではなく、「x が決まれば y が決まる」という関係の名前です。

変数と変域

x や y のように、いろいろな値をとる文字を といいます。変数のとりうる値の範囲を といい、不等式で表します。

りんごは 10 個までしか買えない → x の変域は 0 ≦ x ≦ 10


2. 比例の式 y = ax

まずここだけ

y が x の関数で、y = ax(a は 0 でない決まった数)の形で表されるとき、y は x に するといい、a を といいます。

1個 80 円のりんご x 個の代金 y 円 → y = 80x。比例定数は 80。

比例の性質

x12345
y = 80x80160240320400

負の数まで広げる

中1では、x や y が負の数のときも考えます。

x−3−2−10123
y = 2x−6−4−20246
y = −2x6420−2−4−6

比例定数が負(y = −2x)でも比例です。「x が増えると y が減る」比例もある、ということです。

比例定数の求め方

y が x に比例し、x = 3 のとき y = 12 である。y を x の式で表しなさい。

  1. 比例だから y = ax とおく
  2. x = 3、y = 12 を代入:12 = a × 3
  3. a = 4。よって y = 4x

「比例」と書いてあったら、まず y = ax とおいて、1組の x、y を代入して a を求める。この手順は中2・中3の関数でも同じです。

条件代入
x = 2 のとき y = 1010 = 2a → a = 5y = 5x
x = −4 のとき y = 1212 = −4a → a = −3y = −3x
x = 6 のとき y = 44 = 6a → a = 2/3y = (2/3)x
x = 5 のとき y = −2−2 = 5a → a = −2/5y = −(2/5)x

比例定数は分数になることも負になることもあります。「a = 2/3」を「a = 1.5」のように逆にしないよう、a = y ÷ x と覚えてください。

よくある間違い

ここまでできれば十分

「y = ax とおいて a を求める」「求めた式に x を代入して y を出す」ができれば、比例の計算は合格です。


3. 座標

まずここだけ

横の数直線を 、縦の数直線を 、2本の交点を O といいます。平面上の点の位置は、x 軸方向の値と y 軸方向の値の組 (x, y) で表し、これを といいます。

(x, y) の順番は必ず x が先。(3, 2) と (2, 3) は別の点です。

座標の読み方でよくある間違い


4. 比例のグラフ

まずここだけ

y = ax のグラフは、原点を通る直線です。

   y = 2x       y = −x
     y            y
     |  /         |
     | /        \ |
 ────O────x   ────O────x
    /|            | \
   / |            |  \

グラフのかき方

原点はどの比例のグラフも通るので、原点のほかにもう1点とれば直線が引けます。

y = (2/3)x のグラフ:x = 3 のとき y = 2 → 点 (3, 2)。原点 O と (3, 2) を通る直線を引く。

比例定数が分数のときは、分母を x にとると y が整数になり、点が取りやすくなります。

グラフから式を読む

グラフが通る点を1つ読み取り(原点以外・格子点で)、y = ax に代入します。

グラフが点 (4, −6) を通る → −6 = 4a → a = −3/2 → y = −(3/2)x

「グラフから式」は入試の関数の第1問の定番です。読み取りやすい格子点(x も y も整数の点)を選ぶのがコツです。

よくある間違い


5. 変域のある比例

ここまでできれば十分(の次)

y = 3x で、x の変域が −2 ≦ x ≦ 4 のとき、y の変域を求めなさい。

x = −2 のとき y = −6、x = 4 のとき y = 12。y = 3x は増える関数(a > 0)なので、y は −6 から 12 まで。−6 ≦ y ≦ 12

y = −3x で、x の変域が −2 ≦ x ≦ 4 のとき

x = −2 のとき y = 6、x = 4 のとき y = −12。a < 0 なので x が増えると y は減る。y は −12 ≦ y ≦ 6

比例定数が負のときは、x の小さい端で y が最大、x の大きい端で y が最小になります。「x の端をそのまま y の端に書く」と大小が逆になるので、両端の y を計算してから小さい順に並べてください。

もう一歩(発展):比例の利用

針金 2 m の重さが 30 g だった。この針金 x m の重さを y g とする。 (1) y を x の式で表せ。(2) 重さが 165 g のとき、長さは何 m か。

(1) 重さは長さに比例するので y = ax。x = 2、y = 30 を代入して a = 15。y = 15x (2) y = 165 を代入:165 = 15x → x = 11。11 m

「比例するとみなせる量」(長さと重さ、時間と道のり、個数と代金)は日常にたくさんあります。式を1つ作れば、どんな長さでも重さが計算できる──これが「関数を使う」ということです。


6. 自己チェック

  1. 比例定数は a = y ÷ x で求めたか(逆にしていないか)
  2. 座標は (x, y) の順で、負なら左・下 になっているか
  3. グラフは原点を通っているか。a の符号と傾きの向きが合っているか
  4. 変域は両端の y を計算して、小さい順に並べたか

7. 小テストへ

→ 小テスト(m1-10

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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